カップヌードル

 宇宙飛行士の野口さんがラーメン好きで、彼の希望を叶えたスペースラム(カップヌードルベースの宇宙食)を宇宙で食べたというニ
ュースが話題になりましたが、このTVCMはそれを彷彿させますね。

 で、調べてみると、実はこのTVCMは本当に宇宙に行って撮影したものだそうです。

 ここに出てくる人は本当のロシアの宇宙飛行士。実際にソユーズロケットを飛ばして、宇宙でカップヌードルを食べている様子を撮影
したのだそうです。だからリアリティが違うんですね。グッときました。

 でもリアリティだけではこんなに心にささりませんよね。もっと別の理由もあるように思います。

 カップヌードルが登場して、ラーメンや即席めんとは違う全く新しいカテゴリーができました。カップヌードルは他のモノには代替できな
い「カップヌードル」という独自のモノになったのです。

 これを専門的にカテゴリー創出戦略と言います。この戦略が成功すると、他の商品が全く目に入らなくなります。ウォークマン、宅急
便、セメダイン、ポッキー、シーチキン。どうです?これらは1企業の1商品名ですが、そのカテゴリーを代表するオンリーワンの商品とし
て君臨しているでしょう。

 そして今回のTVCMですが、カップヌードルの既存の価値をさらに高めています。

 このTVCMを見ると、カップヌードルが麺カテゴリーを超越して、今や宇宙でも通じる食になったことが分かります。つまり、米やパンと
匹敵する人類生存のための食料となったことが分かるのです。

 それを「NO BOADER」というキャッチフレーズと宇宙食として利用されている様子を通して何気なく伝えています。この何気なさが上
手ですね。きっとものすごくお金をかけているだろうに、そうは見えない。

 こう考えてみると、とても深い意図の下に、緻密に作られているTVCMだと言えるでしょう。


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