ブレオ


 「あっかんベー、あっかんベー、あっかんベー、キレイな舌であっかんベー」。ヘンな歌が流れているなーと思ったら、その歌に乗せ
て、TVCMではタブーだったあっかんベーをかわいい女の子たちから花嫁までがやっています。

 これはグリコのBREO(ブレオ)のTVCM。かわいい子たちがあっかんベーをするのですから、これはレトリックの異形ですね。だから見
ている視聴者はびっくりしてしまいます。

 なんであっかんベーをしているかというと、このタブレットを愛用すると舌も息もキレイになる。だから、人前であっかんベーをしても大
丈夫なんだよといいたいからなのです。

 でも「アメなめて舌がキレイになるのかよー」「舌がキレイになったからって口クサイのと関係あんのかよー」と思っちゃう。そこで調べ
てみました。

 舌の上についた白っぽい汚れは舌苔(ぜったい)と呼ばれ、食べかすや細菌、脱落した皮膚の細胞などが固まったもの。これが口
臭の原因になるそう。で、BREOはこれを落とすんだそうです。

 さらに新潟大学と共同で研究し、BREOをなめると舌苔が減り、口臭の主原因となる揮発性化合物の濃度が減ることも確認したそう
です。

 これはすごい。新価値創造戦略ですね。新しい選択の基準を提示することで既存の競争のルールを変えてしまう。例えば、「うまさ」
が選択の基準であったところに、「鮮度」という新価値で市場を奪取したアサヒスーパードライ、「機能」競争をしている競合とは全く別
の「セカンドカメラ」という新価値で市場を奪取したカシオのデシタルカメラEXILIM(エクシリム)、「茶葉」が選択の基準であったところ
に、「体脂肪対策」という新価値を打ち出して成功した花王のヘルシア緑茶などがこれに当たります。BREOにはこれらと同じ成功の匂
いがしますね。

 なにしろ「舌をキレイにして息をキレイにする」という新価値の提示だけでなく、研究機関と実証までしている。これらがあえてあっか
んベーのタブーを犯させても、心的躍動感のあるTVCMを作らせるに至った原因だったんですね


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