そんぽ24


 「♪見直そう、見直そう!自動車保険を見直そう!そんぽ24で見直そう!さぁー、見積もりだ、見積もりだ!電話ピポパポ、そんぽ24!!♪」

 ハナコアラという名前の3匹の動物が一気に歌い上げます。さらにこのハナコアラは、突然自分の鼻をもぎ取って携帯電話にして、フ
リーダイヤルにコールします。

 3匹のハナコアラには名前がついていて、いちばん左がゴロー、真ん中がセンタロー、右がライタローといいます。ゴローだけ踊りが
他の2匹よりもヘタなのがまた笑えます。

 最初見た時、あまりにかわいくて、この会社のホームページにアクセスして、何度も何度も見てしまいました。そして知らず知らずのう
ちに、♪見直そう、見直そう♪と口ずさんでいたのです。

 でもよくよく考えてみたら、「見直そう」というのは、すでに入っている自動車保険を見直そうという強い主張です。もしいきなりそう言
われたら、「えぇっっ!」と思ってしまうようなことですよね。でもついハナコアラがかわいくて、この申し出を受け入れたくなっていました。

 実は、ここには社会心理学のフット・イン・ザ・ドア・テクニック(まず同意しやすい申し出をOKさせて、その後でもっと大きな要求を同
意させる)が使われています。つまり、まずハナコアラというかわいいキャラクターに好意を持たせ、その力で自動車保険を見直すとい
う方向にパーセプションを変化させているのです。

 さらにこのコマーシャルは、鼻が携帯電話になるというオチで、今すぐ電話をしようという行動促進にまで及びます。見直そうというパ
ーセプションの変化に加えて、それを今すぐしようと呼びかけているのです。

 たった30秒でパーセプションを変え、電話させるという行動促進にまでつなげてしまう。一見何気ないですが、実はとても緻密に作ら
れているすごいコマーシャルなのです。



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