番外編


 今回は番外編。映画です。

 実は私、読書と同じくらい映画好きで、月に本を1冊、映画1本を最低のノルマにしています。(今月はすでに本も映画も3本楽しみま
した。)

 今回は特に、最近観たお気に入りの映画を1本ご紹介します。

「21 Grams」 

監督:アレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥ

出演:ショーン・ペン、ナオミ・ワッツ、ベニチオ・デル・トロ、

 全く別々の人生を行きていた3人とその家族。彼らの運命はある事故をきっかけにひとつの心臓(ハート)によって引き寄せられま
す。

 余命1年と宣告されて、心臓移植以外に助かる道の無い数学者ポール(ショーン・ペン)。ドラッグに依存していた過去を持つが、今
は平凡な夫と二人の幼い娘と幸せに暮らす主婦クリスティーナ(ナオミ・ワッツ)。ワルだった過去を打ち消すように神を狂信する前科
者ジャック(ベニチオ・デル・トロ)。

 自分の誕生日パーティが開かれている自宅に急ぐジャックの運転するトラックが、クリスティーナの夫と幼い娘2人をひき殺してしま
う。

 その夫の心臓はポールに移植され、やがて回復したポールは、ドナーを知りたいと熱望する。ハートに引き寄せれ
るように3人の運命は出会い、重なり、よじれ、もがきあう。

 映画は、3人の人生の別々だったジグソーパズルを一つにして、そのピースを埋めるように進行するのですが、パーツはばらばらに
時系列を無視して埋められていくので最初のうち混乱します。

 やがて、傷つき、救われながら、3人の遠い遠い旅は予想もしなかった結末にたどり着く。21グラムの意味も含めて、強く心に残る
映画です。

 私は、基本的に本も映画も「娯楽」だと思っています。ストーリーをかみ締めて暗く浸るのもいいのですが、この映画
は類まれな演技力をもつ3人の、「目」の演技をひたすら楽しんだ方がいいと思います。

 とくに、ショーン・ペンとベニチオ・デル・トロ。この二人、サイコーです。ショーン・ペンは「ミスティック・リバー」より数段こっちのほうが
いいです。オスカー俳優トロちゃんもスーパーエキセントリックシアターの小倉みたいな顔ですが、あの目でじっと見つめられたら、女性
はたまらないでしょう。

 監督のイニャリトゥはメキシコの新進気鋭監督で、すでに「イニャリトゥ主義」という言葉も生み出しているほど、リアリティに拘った映
像を見せてくれます。

 梅雨時の休日、家でゆっくり本を読むのもいいですが、映画館で「いい映画」に浸るのはいかがでしょう。「21 
Grams」お勧めです。


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