黄道12星座とギリシア神話

星座                季節(見ごろ)     1等星     
うお座 冬(11月〜12月頃)
おひつじ座 冬(12月〜1月頃)
おうし座 冬(1月〜2月頃)
ふたご座 春(2月〜3月頃) カストル
ポルックス
かに座 春(3月〜4月頃)
しし座 春(4月〜5月頃) レグルス
おとめ座 夏(5月〜6月頃) スピカ
てんびん座 夏(6月〜7月頃)
さそり座 夏(7月〜8月頃) アンタレス
いて座 秋(8月〜9月頃)
やぎ座 秋(9月〜10月頃)
みずがめ座 秋(10月〜11月頃)

星座
               
神話
うお座 ある日女神アフロディーテとその息子エロスが、ナイル川のほとりを散歩していると、怪獣テュフォンが襲ってきた。二人は魚に変身し川の中へ逃げたが、このときアフロディーテは自分とエロスの体をひもでしっかり結び、離れ離れにならないようにした。この母性愛に感動した大神ゼウスにより、天上にあげられ星座となった。
おひつじ座 ボイオティアの王、アタマスの子ども、フリクソス王子とヘレー王女は王の後妻に殺されそうになった。このときゼウスが二人を助け、逃がそうと空飛ぶ金色の羊を向かわせた。後に羊は天上にあげられ星座となった。
おうし座 大神ゼウスはフェニキア国、ポイニクス王の娘エウロパの美しさにひかれた。そこでゼウスは真っ白な牛にと姿を変え、彼女に近寄った。エウロパが牛の背中に乗ると、牛は猛スピードで走り出し、彼女をクレタ島に連れ去った。やがてエウロパは男の子を生み、後にミノス王としてクレタ島を支配する。
ふたご座 大神ゼウスとスパルタ王ティンダリオスの妃の間に生まれたカストルとポルックスの双子が星座となったものである。ある日二人は親戚間のもめごとに巻き込まれ、カストルは死んでしまった。ゼウスはポルックスを連れ天に昇ったが、カストルとの別れを悲しむポルックスのために、二人を天上にあげ、星座となった。
かに座 大神ゼウスとアルクメーネ王女の間に、ヘラクレスが生まれた。しかしゼウスの后、ヘーラは彼を憎んでいた。アミモーネの谷に住む大がにと、ゼウスの神殿がある森に住んでいた大じしは共にヘラクレスによって殺され、ヘーラにより天上にあげられ星座となった。
しし座
おとめ座 おとめ座はギリシアの農業の神、デメテールとされる。ある日彼女の娘ペルセフォーネーが何者かにさらわれ、デメテールは九日九夜娘を探したが見つからなかった。十日目、日の神ヘリオスのもとを訪れると、「娘は冥土の王プルートーンにさらわれた。彼女はもう冥土の王妃になっていることだろう」と教えてくれた。デメテールは悲しみのあまりエンナの谷の洞穴に閉じこもり、このため春が来ても草木は芽を出さなくなった。大神ゼウスはこの様子を見てプルートーン王をときふせペルセフォーネーを母親の元に返そうとした。しかし迎えに来た馬車に乗る際渡されたざくろの実を4つ食べたため、ペルセフォーネーは決まりにより4ヶ月は冥土で暮らさねばならず、その間デメテールは洞穴で泣き過ごした。これにより1年のうち冬の4ヶ月間は草木が育たない。
てんびん座 正義の女神アストレアが、善悪の重さを量る際に用いたもので、人が死ぬとき、生前の善と悪の重さを量っていた。
さそり座 自分の怪力を鼻にかけるようになったオリオンに怒った、大神ゼウスの后へーラは、彼を退治するために大きなさそりを送った。そのさそりに足を刺され、オリオンは死んでしまった。さそりはその手柄により天上にあげられ星座となった。オリオンも星座となったが、さそりを怖がり、さそり座が西に沈むまでは姿を現さず、すくんでいると言われている。、
いて座 ケンタウルス族の半人半馬、ケイローンの姿である。ある日、ケンタウルス族とヘルクレスとの間に争いが起き、ヘルクレスの放った毒矢がケイローンに突き刺さった。しかしケイローンは永遠の命を持つ体のため、苦しんでも死ぬことができなかった。この姿を見た大神ゼウスにより天上にあげられ星座となった。なお、ケイローンが放とうとする弓の先にはさそり座の心臓(アンタレス)が赤々と光っている。
やぎ座 やぎ座はアルカディアの森と牧畜の神、パーンの化身とされる。ある日、神々の宴会での出来事。怪獣テュホンに襲われたパーンはナイル川の中へ逃げたが、慌てすぎたため半分魚、半分やぎというこっけいな姿になってしまった。これを面白がった大神ゼウスにより天上にあげられ星座となった。
みずがめ座 少年ガニメーデスがかつぐ水瓶をかたどったものとされる。彼はトロイのイーダ山で羊の番をしていたが、そこへわしに化けたゼウスがやってきて、連れ去った。ガニメーデスは非常に美しい容姿をしており、ゼウスは非常に彼をかわいがり、天上にあげ星座とした。みずがめ座の西にはわし座が輝いている。
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※ 季節(見ごろ)の欄には、夜7時から9時頃にかけ、南の
   空を通過する時期を記してあります。