つぎへ
「こらあ!」
木にとまって休(やす)んでいる
小鳥(ことり)たちも落(お)ちてし
まうくらい大(おお)きな怒鳴(どな)
り声(ごえ)が、神社中(じんじゃじゅ
う)に響(ひび)き渡(わた)りました。
あっくんは思(おも)わず手をすべらせ
て、お尻(しり)からドシン!ところが
不思議(ふしぎ)なことにあたりには誰
(だれ)もいません。
「いってえ。くそう誰だよ、おどかしや
がって!」
なんだかだんだん腹(はら)が立(た)
ってきました。