天候の事
この時期(2月末)ケニヤ、タンザニアは、乾季です。
ケニヤ山登山と、サファリの期間中は全く雨の心配が要りませんでした。ケニヤ山登頂の日、夜間は,期待の「サザンクロス」「ケンタロウス」が手にとるように見え、日中は眩しいほどの青空でした。
このページの「背景画の青」は、ケニヤ山上空の 「青空」 を切り取ったものです。
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アンボセリNPからも 「キリマンジャロ」 がくっきり見え,期待が膨らんだのですが、でもこれが最後。翌2/23からは、どうやら 4500m位から上に雲が掛かってしまい、キリマンジャロは、時たまチラリと顔を覗かせる程度になってしまいました。
独立峰だからね・・・。
アタック前日の、2/26ギボハット手前の 4500m位から上では、小雨に見舞われてしまい期待していたサドルあたりからのギボ峰の眺めはダメ。
明日は、どうなる。 決行できるのか。
小屋に入ってから、女性軍が「テルテル坊主」を作って願掛けをしてくれました。おかげ、で夕刻より日が射して来ました。
翌深夜0時、ヤッパリ同じ。下界や周りは晴れて、月さえ見えているのに頂上は雲の中。昨日から,今夜半に掛けて少し降雪があったようす。でも登るには支障なし。視界はそれほど良くないが、登れたのだから、良しとしようか。それに、赤道直下で雪に遭ったのだから、凄く幸運だったのでしょうね。
2/28下山の日。振り返ったキリマンジャロは、新雪で真っ白な頂きを見せていました。昨夜は雪で登頂はヤバカッタかな。
其の後、下界からもキリマンジャロは拝めませんでした。
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夜駆け朝討ち!! 神風登山!!
キリマンジャロを目指している人「必読」 まあ読んでください。
ケニヤ山
標高1500mからトラックでいきなり3048mのメットステイションへ。翌日は、道そのものは大したことは無いが4300mのマッキンダースキャンプへ1300mの登り。私は,日本の山でも2800m位で一度軽い頭痛に罹るのに、これでは高山病になってくださいと言うようなもの。案の定1500mで 脈拍93回、血中飽和酸素濃度91%
だったのが、
4300mについた日の夕方:脈拍110回、血中酸素濃度81%
翌日出発前 午前2時 :脈拍110回,血中酸素濃度69%
危険信号一歩手前ですね。
ちなみに、カラパタールトレッキングの時は、標高4930mの地点で 脈拍86回,血中酸素濃度77%でした。(平地では96%程度)
何しろ昨夜は、頭痛がひどく鎮痛剤を2回も飲み、ヤット抑えた状態でした。こんな状態でつぎのような登山です!!。
2:00 起床。カップヌードルとコーヒーで軽く腹ごしらえ。
3:00 出発 オーストリアンハットでご来光を拝む。
8:00 少し前に山頂着。
そこから延々と3048mのメットステイションへ。
16:30 メットステイション着。遅い昼食が準備されている。
まだそこから、下界のナロモルリバーロッジまで、トラックで2時間30分ほどかかり19:30に辿りつきます。
14時間30分を掛けて、4300m→4985mへと700m登りそこから→3000mへと2000mの大下りをやるわけです。
高山病でダウンする前に、登って降りてしまえと言う事ですね。
ちなみにこのトレッキングでのケニヤ山の扱いは、キリマンジャロの為の高度順化としているみたいです。
でも、少年ケニヤの漫画を読んで育った私には、キリマンジャロ以上の位置をしめているんです。
「大アフリカの高原に、雪を頂くケニヤ山、仰ぐ小さな影一つ、長い穂先の槍持てば、黒髪揺らぐ身の軽さ、大草原を駆けて行く、日本の子供、少年ケニヤ」 だったと思います。
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