旅のノート1

全く言葉の出来ない老夫婦が、全部自分でお膳立てした「アメリカ」の個人旅行に出かけました。前半は言葉の達者な助っ人が居ましたので、ルンルン旅行、でも後半は自分達だけ!!無事日本に帰っていますから、それなりに上手く行ったのでしょう。以下、色々と・・・。
言葉の事
通常ならすこしは・・・と言う所ですが、全く話したり聞いたりすることが出来ないのです。国内の旅行をしていて「どうしても喋らなければ成らない」事があるか?要領が分かっていれば「先ず喋る必要は無い!」、これが出発点です。そういうことで、喋れなくても良いように下調べを入念にしました。

●私達が使う飛行場の出発・到着のフロアーマップをwebから探し出し、使う航空会社の出発ゲートは何処で、その前のセキュリティーチェックは何処だとか、デンバーやサンフランシスコなどのハブ空港での乗り継ぎ・乗換えはどうする?等、バスやタクシーは何処から出るとかを調べました。安心しました、私達みたいなのが沢山いるのですね。親切に教えてくれているサイトが沢山有りました。感謝々々です。eチケットから自動チェックイン(ボーディングパスをゲットする)の方法も調べておきました。

●それでもとことん無言でいけるかどうか分かりません。もしも、尋ねなければならないとしたら?と考えて、質問事項を紙に英文で書いておきました。そんな問答集のサイトもちゃんと有るんですね。。・・・・・結局使いませんでしたが。

●電子辞書。「旅の英会話集」と言うのが載っている奴です。・・・辞書は使いましたが、会話集は使いませんでした。

●切り札は「携帯電話」です。まさかの時は、話の出来る人に電話をして、私達の思いを伝えて、相手の人と話をしてもらう・・・・そういう事です。・・・電話は使いましたが、切り札としての使い方はしませんでした。

●現地での観光は、現地募集の日本語のツアーを探し出しました。チョット高くなりますが、結構沢山有りました。ツアーもホテルも全部予約をしておき、一切現地で交渉する必要が無いようにしておきました。

●お金の事。現金、トラベレーズチェック、クレジットカードを用意しました。一番便利に思ったのが「インターナショナルのキャッシュカード」です。ホテルや大きな店、スーパーマーケットにはATMが有りましたから、無言でキャッシュを調達できます。USAのATMで現金引き出しの、シュミユレーションが出来るサイトもあるんですねー。練習しておいたから、スムーズに使えました。


後は「I can not speak English.」で通すことにしました。

この言葉良いですね。相手が聞いてきた時にこれを言うと、相手が無難な所を推測したり、選んだりしてくれます。これをやったら、「Youは英語を話している」と言われてしまいました。でも、こんな事で通してやろうなんて不届きな奴には、何かが起こるんですね。


1:ボストンからラスベガスへ移動する時。預け入れ荷物の重量がオーバー。しまった!! これは国内線なのだ。国際線は、23sまでOKなのですが、国内線は20sまで。急いで詰め替えです。少しくらい負けてよ。

2:ボストンで。アメリカではセキュリティーチェックの前に、ボーディンパスのチェックが行われます。そこで引っ掛かってしまいました。オバサンが早口で何か言うけどサッパリわかりません。パスに何か不具合が有るようです。さあ困った!!でも幸いなことに、セキュリティーチェック前の事。日本語の話せる見送り人が居ました。ボーディングパスに記入されている日付か違うと言うことらしい。「AUG 19(8月19日)」であるべき所が「AUG 1X」と成っている。Xが「7」に成っていると言うことらしい。こんな予想も出来ないような事を早口で言われても、分かるはずが無いですよね。
2ヶ所ある日付のもう一方は正しく「AUG 19」になっています。何のことは無い、プリンターのずれで「9」が半分欠けてしまっているんですね。オバサン良く見てよ、あなたの所の不手際でしょうが。

3:ラスベガスに到着した時に、チェックインカウンターとか搭乗ゲートのことを調べておきましたから、ホテルから乗ったタタクシにも「○○航空チェックインカウンター」とか何とか言って余裕です。
ボストンでの経験から、預け入れ荷物を軽くするために「カメラの小道具を入れた重い箱」をバックパックのほうに移し変えて置きましたから、重量もOK。出発は悠々です。・・・・そのはずでした。
ところが、セキュリティーチェックで、バックパックが中々出てきません。そのうちオバサンがやってきて、これはお前のか?中身をチェックするとか何とか、それらしきことを言って中身を調べ始めました。上手く開けられないので手伝おうとしたのですが、触らせて呉れませんね。そりゃそうだ。本人がやったら、ピンを抜いてドカンということもありますねー。それで出てきたのが何と「ナイフ」、こりゃ駄目だ。没収されてしまいました。何かの時にと、カメラの小道具の中に入れていたものです。