エロゲーの原作を見つけてこようコーナー!



エロゲーメーカーのみなさーん!ネタに困ってませんかー?

わかってます!わかってますって!!
ちょっと冒険すれば超展開と叩かれ、
学園ものにすれば「もう飽きた」とか言われるし。

エロイッカイズツだとその時点で地雷確定だの
主人公以外の男と話しただけで精神的NTRだの!
精神的って意味わかんねえよって話ですよ。
挙句の果てに母親でも非処女は許さねえときたもんだ。

なんですか?二次元の女は全員人工授精完備じゃないとダメですか?
てゆーかその状態で出産したらどっちにしろ膜は破れると思うのですが
それもNGですか?コウノトリが運んでこないとダメっていうことですか?
節子、それ違う男が孕ませた子やないか!


そんなこんなであれもダメーこれもダメーと倒産寸前の会社相手の銀行のごとく
ダメ出しの連呼で、頭を抱えている企画及びテキスターの方は
多いのではないかと思います。
その結果、満足のいく開発ができず、
5クリックだのマスターアップしたのに発売延期だの
発売してから声を録音だのといった
面白すぎて乾いた笑いしかでない事態に陥るこの業界。
てゆーかおま天いい加減にしろよゴルアアアアアア
(感熱紙の印字が全く見えなくなった予約表を破り捨てながら)


これもひとえに、ネタ不足によるものではないでしょうか。



そんな貴方にご朗報!!



今日から何回かに分けて、このエロゲーで5年間サイトをやってきたもとぬきが
その眼力を駆使して、「こ れ は イ ケ る 」と思った作品を
他業種から紹介させていただきたいと思います。



今回ご紹介するのはコレ!
俺の愛読書コミックメガストアから、
たけのこ星人先生の快作「手と手つないで」です!!




あいつは昔から
ドジで
天然で
おっちょこちょいで
ズレたやつだった



だから俺がずっと支えていこうって


「詩子(うたこ)
 何かあったらなんでも言うんだぞ」



そう決めたんだ


「ゆーくん!ゆーくん!あのね 今日ね」


詩子は毎日
色んなことを 俺に教えてくれるようになった


俺は それが嬉しくて


詩子の手を 強く握りしめた





主人公 悠哉(ゆうや)と、幼なじみの詩子(うたこ)。
この2人が織り成す、学園ものハートフルストーリーです。


「また学園ものかよ」と思うには、あまりにも早計です。
このネット社会、情報を得るのは非常に簡単ですが、
それが自分にとって良いか悪いかを決めるのは、あくまでも自分自身です。
せめてその内容を知ってから、判断してください。
学校生活というのは、誰もが通る道なのですから。


まず俺が気に入ったのは、ヒロイン詩子の容姿です。
これに関しては個人個人の好みがあると思いますが、
ズボンを下ろした状態で1ページ目を見たとき、「こ、これは・・・!」と思いました。
俺的に非常にジャストミート。
こんな娘が主人公とあんなことやこんなことも!と思うと
主人公に嫉妬するといういわゆる末期症状に。
やべえ!もう厨房とか言ってらんねえ!



詩子がどれくらいかわいいか。
皆様にこの先の物語に入り込んでもらうためにも、
詩子の容姿を、見ていただきたいと思います。


では、どうぞ!!











ごめんなさい!
これは昂ぶって書いた俺 の 全 力 画 だ!!
あああ!待って!逃げないで!!





こっち!こっち!ホントはこっち!!





(C)コアマガジン





間違ってる!明らかに紹介の仕方間違ってる!!
ホントは全部俺の絵でこの話を表現しようと思ったけど
こんなコミケのマンガ社ブースに持ち込みに行ったら
明日のマンガ産業を担う若者たちの前で袋叩きだ!
それはそれで気持ちよさそうだけど「OH!Japanese KICHIGAI!」
と国境を越えた罵声を浴びて恍惚としてしまいそうなので却下。
自分、大リーガーなんて夢は追わずに日本で確実に稼ぎたいんです!
稼ぐ職にすらついていないけどな!



とまあ、こんな詩子ちゃんと悠哉君の2人の物語となるわけです。



幼なじみ。
毎日一緒に学校に行って、
何でもお互いのことを言い合える仲。


なんともまあ甘甘なシチュエーションっぷりに
どこにでも転がってるエロゲーができそうなもんですが、
ちょっとだけ違います。

先の絵は2ページ目。
本編の詩子の初セリフが披露されるのですが、
ここから、物語が始まります。



「私ね、房田(ふさだ)先輩に告白されて、つきあうことにしたんだー」



彼女の支えになろうとして早幾年。
あの日から欠かさず話してくれる、詩子の報告。
悠哉の心に残るかすかなしこりをよそに、ご機嫌な詩子。



「ファーストキスしちゃいましたー(はぁと」



既に彼氏・彼女の最初の壁を突破している様子を
包み隠さずに話してくれます。
この時点で精神的非処女などと思う輩もいるかもしれませんが
まあ落ち着け。
物語はまだ始まったばかりだ。



「詩子は俺のものじゃない」
「あいつの自立は喜ばしいことじゃないか」




そう思っても、晴れない気分。
その理由に気づいていないのか、無意識に押し込めているのか。

クラスメートの「お前はそれでいいのか?」とう追求にも
「俺には口出す権利ないし」とそっけなく。
エロゲーならここで紆余曲折あって、お互いに自分の気持ちに気づく
というのが相場なのですが、
この物語は、紆余曲折の度合いが少しだけ高いです。



悶々とした気分の主人公に対し、ヒロインはといえば



「ん・・・・・・(はぁと」



今日も彼氏である房田とのキス真っ最中。そして、



房田:「な・・・詩子 いいだろ・・・・・・?」



若い二人である以上、当然の欲求です。
だけど、度合いが高いと先ほど申し上げましたとおり、
肩にまわすはずの腕にかかっているのはビデオカメラ



房田:「俺たち二人のさ、初めての記録を残しておきたいんだ



まず、彼氏が変態です。



初めてのセックスでいきなり「ハメ撮りさせてくれ」と言われたら、
さすがの三次元でも、大抵の女の子はドン引きです。
録画技術の向上により、素人でも高画質の撮影ができる時代。
さらにネットの発達により、記録に残すということが恐ろしい時代なわけです。
ましてや、詩子は男と付き合うのすら初めて。
ビデオカメラなんて怖いに決まって



詩子:「わかり・・・・・・ました」



一 秒 了 承




ああ、彼女は本当に房田先輩のことが好きなんですね。
正確には「わかり・・・・・・ました」の前に
「あ・・・・・・」超短い思案の間があったのですが、
この間に、きっとすっごく悩んだと思うんですよ。
同コマにあった、どき どき という擬音を読み取れず、
一秒了承に隠された気持ちを読み取れなかった俺は読解力が足りません。
もうね、彼女は正にドッキドキなわけですよ。


(え?ビデオって・・・・・そんなぁ!
ダメに決まってるじゃないそんな恥ずかしいこと!
ビデオになったら、いつでも見られるってことじゃない!
もし、もしもだよ?誰かに見られたらっ!きゃあああ!!

でも・・・先輩は『はじめて』だからこそ、記念を残しておきたいんだよね。
私の・・・・・・はじめてって、今しかないんだよね。
次にしたら・・・もう、血だって・・・でないわけだし・・・・・・

ううん、先輩はそんな血がどうだなんて思ってないよね。
純粋に、恋人のはじめてを、記憶だけじゃなくて、記録に残しておきたいんだ。
私を、いつまでも、大事にしてくれるように。

私を好きだから、するんだよね?

だったら、私もそれに応えなきゃ。
こうして、二人っきりでいるんだもん。
先輩のこと好きだもん。

怖いけど。
はじめてだから、うまくできないかもしれないけど。
痛いって聞いてるから、先輩にヘンな顔見せちゃうかもしれないけど。

大好きな先輩が・・・こうして自分を出してくれているなら・・・・・

私は、それに応えなくちゃ)




女の子ってのは、いろいろと考えているものなんです。
その辺を理解してあげないとモテないぞっ★



この考えられないほどの恥ずかしさ。
ドキドキのシチュエーション。
詩子ちゃんは、どんな初体験を迎えるのでしょうか。



きっと、緊張でガチガチなんだろうなあ。
恥ずかしくて、声も出ないんだろうなあ。
あーもう初々しくておじさん見てらんないよ!




「私の処女膜・・・・・・見え・・・ますか・・・・・・?」
(カメラ目線&M字開脚で思いっきり左右に開きながら)






ノ リ ノ リ じ ゃ ね え か こ の 女



拒否するも何も自分からかよ!
アイアムAVアクトレスですか?
まったくネット社会ってヤツは余計な知識ばっかり教え込みやがる!
おとなしく天井のシミでも数えてやがれっての!
何が見えますかだ!
気に入っちまったじゃねえか!

一瞬このセリフ流行らせてえとか思いましたが
発表する場がなく断念。
俺が自分でシナリオ書くことがあったら使うよ!
そして処女膜ライターとして有名になるんだ!




「房田せんぱっ・・・の・・・ッ
 おちんち・・・入って・・・る・・・ッ」




絶 好 調 だ な



初めのほうこそ痛がっていたものの、
デカい胸の先っぽをイジられて破瓜?何それ?ってくらい感じまくり。



詩子:「先っぽだめですっv」


房田:「うおっ 更にきつく・・・ッ 乳首の力すげえっ!」




パンッズプッパンッパンッ



絶え間なく打ち続けられる腰。
痴態を逃さず収めるべく、冷たく向けられるレンズ。
漏れる声。テープの駆動音。



詩子:「あっv やっ私」 「はv あv」



詩子には、何も見えない。
ただ、自分の中の肉の感触と、淫猥な音だけが、鮮明に伝わってくる。



そして、終わりは訪れる。



詩子:「やあっ」



ドクッ



!!


詩子:「中出しやあああ」




初めてで、いきなり中に出されてしまい絶叫する詩子。
瞬時に、危険のシグナルを告げる身体。

好きな人との、夢のような時間。
だけど、中出しという行為は、全てを現実へと引き戻します。
初めてだろうが何十回目だろうが、着床というのは待ってはくれません。

ぼーっとする頭。
それでも、「どうしよう、どうしよう」という不安が、彼女を支配します。
彼女たちはまだ学生。
新しい未来を作る術を、まだ持ってはいません。



そんな不安な彼女に、彼氏は優しくこう告げます。



房田:「大丈夫だよ」



おっすげえ!
コイツ責任とるつもりか?
やべえよこの漢気!もう主人公いらねえじゃん!!



房田:「中出しの後すぐ掻き出せば問題ないんだよ」



お前は保険の授業を受けているのか?



このベッドヤクザぶりに俺失神。
じゃあコップの水を指だけで全部掻き出してみろよというツッコミを
するまでもなく、そんなことが通じるはずがありません。



ホラ見てごらんなさい。
詩子ちゃん怯えながらもあんなに怒って




詩子:「なるほど・・・・・・わかりました」




ごめんこれで確信したわ。


や べ え こ い つ バ カ だ




ネタでもなんでもなくガッシュガッシュ掻き出す詩子。
あーこれがゆとり教育ってやつかあ・・・・・・
もう先生はコンドームのつけ方とか実習した方がいいと思うよ?
少子化・セックル低年齢化にともなって小学校時に。



先生:「こうやって根本までくるくる・・・・・・っと」

生徒:「せ、先生・・・・・・」

先生:「あは★着けただけでこんなに震わせてたら、セックスなんてできないぞぉ」

生徒:「だって、先生の息が・・・・・・ッ」

先生:「くすっv はーいみんな、こうやって着けるのよーわかったー?」

女ども:「はーい★(ガン見)」



これで日本も安泰だぜ!美しい国バンザイ!
高学年にもなれば、女の子はおちんちんに興味シンシンだ!
ティーン雑誌にいろいろ載っていても、本物の迫力には適わないからな!
不登校のあの子も、これで保体の授業だけは皆勤賞だぜ!

欠点は男がイケメンじゃないと逆効果になること
中には素で何の反応もない女子を見つけてしまい
既に装着以降の授業も経験済なのがバレたりすることだ!
相手が体育教師だったりするとPTAが大活躍だ!!
ったくなんでもかんでも規制しようとしやがって。
夜の授業は今もお盛n(健全な社会をつくるざます!)



すっかり安心した詩子は先輩とアフターキス。



詩子:「うう・・・やっぱり痛いんだあ・・・・・・」



と思い出した破瓜の痛みに先ほどまでの行為を思い出し、
初めてのセックルを、好きな人とできた喜びに



詩子:「でもなんだろう・・・・・・物足りない・・・・・・・



まだヤリ足りねえのかよ!!
しかもこの時のコマに映ってるのは



パンツから「ぐじゅ・・・・・・」



全然掻き出してねええええええ!!!




幼なじみとの約束を忘れない優しい子だと思ったら
とんだバカだったことが判明。
更に、彼氏の房田という男、
次ページで実はとんだ悪党だったことまで判明し、もうなんだかわかりません。
ほ、ほら、紹介から予想のつかない展開に持っていって購入者の興味を引くって
ゲームに必要じゃないですか!
それがいいかは別としてな!!




がたっ がたっ がたっ



行為が終わり、詩子が部屋を出て行くやいなや
備え付けのロッカーから出てくる男たちの姿。


全員房田の連れでした。


この男、撮影だけではなく、行為自体を連れに見せていたのです。
しかも、


連れA:「今度の子は上玉っすねー」


こういうことを常日頃からしているご様子。
撮影も記念なんかじゃなくて、いざバレたときの保険。
そして1000円でダビングするというなかなか優良価格鬼畜っぷり。



連れB:「胸でけー 揉みてー」

房田:「すぐやらせてやるよ。あいつ馬鹿だし」




ああ、もうバレてる・・・・・・じゃなくてもしかして詩子ちんぴんち?



そうか!
この悪党から詩子を救うのが主人公の役割なんだね!
やた!ハートフルストーリーっていうのに間違いはなかったよ!
もう破られてるじゃんとか抜かす処女厨!
ちがうでしょ!
ヤラれる前にカッコよく助けるなんてそんな非現実的なことを
この作品は求めてないんだよ!!


いいか!この主人公はあくまでも等身大!!
気づき!傷つき!悩み!胸をかきむしり!
狂おしいほどに!痛ましいほどに後悔と不安を重ね!!
人間として成長したうえで、大切な女を守り続ける!!
そんな現実的なヒーローなんだよ!!

何の葛藤もないで奇麗事抜かしたって、俺たちの心には届かねえんだ!
痛みを伴う改革が大事なんだよ!
俺たちも二次元戦士として成長しようぜ!
そんなメッセージが込められているんだよ!!
やべ、涙出てきたよ先生!!




さあ朝がやってきた!
いけ主人公!詩子ちゃんを救うんだ!
お前と詩子は何でも話せる間柄!
それだけお前に心を開いてるってことに気づk




詩子:「処女膜破るって本当に痛いんだねー」




詩 子 は じ ま っ た な




太陽がさんさんと降り注ぐ、すがすがしい朝。
誰もがこれからの楽しい出来事を想像し、青空にも負けない笑顔を覗かせている。

「おはよー」「おはよっ」
聞こえてくる元気な挨拶。
する方もされる方も心が和み、やる気を奮い立たせる。


詩子と悠哉(主人公も)、例外ではなく


詩子:「処女膜破るって本当に痛いんだねー」



開口一番それかよ



そんな事まで報告するなと言いかけてやめた


どんな事でも教えてくれることが


俺と詩子の絆だったから




なるほど・・・確かになんでも話せる間柄ですね・・・・・・・



詩子:「血はそんなに出なかったかなあ」



でも世の中には言わなくていいこともたくさんあると思うんだ・・・



この詩子理論だと、主人公もなんでも話さなければいけないですよね。


悠哉:「そうか。俺は昨日はお前をネタにしてオナニーしてたZE!!」

詩子:「わあゆーくんすごーい。
    どんなの?どんなの考えてシコシコしてたのゆーくん?」

悠哉:「そりゃあもちろんお前が彼氏とくんずほぐれつしているところさあ!」

詩子:「あは★じゃあティッシュもたくさん使ったでしょ?
    今度差し入れ(昨日撮ったビデオ)持っていってあげるね♪」

悠哉:「いやっほおおおおぉぉお幼なじみばんざーーーーい!!」




俺、メガストア引きちぎるわ。



てゆーかこんな展開になったところで
詩子が普通に食いついてきそうなのであまり意味はないですな。




こんなバカ話をしている間に、2人は彼氏房田とご対面。
何のためらいもなく房田を紹介しようとする詩子に
「俺、先に行くから」と一人歩を進める悠哉。



何故だろう

他の奴と手を繋ぐ詩子を見たくないと思うのは━━




話が少しずつ動いてきています。
詩子が光の速さで突き進んでしまっているので
展開が遅いように感じますが、なあに心配するな。
まだ共通ルートだ。
ここから主人公のターンが始まるぜえ!!





放課後、いつもの場所で房田を待ち続ける詩子。
今日も房田と愛し合うであろうことは、十分にわかっている。


初めてのときに感じた、物足りなさ。
あれは、なんだったんだろう。
何回もすれば、そんなのはなくなるのかな。

もしかしたら、先輩は私を気遣って、動くのを抑えたのかもしれない。
自分を出してくれなかったのかもしれない。

だったら、今日は、自分を出した先輩が見られるのかな。



恐らくは、そんな気持ちで待ち続けていたことでしょう。
やがて時間になり、先輩方はやってきました。



昨日の仲間達を連れて。




房田:「俺・・・詩子にこんな事言うのも悩んだんだけどさ・・・

    
好きな女の子が他の奴とヤッてるの見ると
    
凄く興奮するんだ・・・・・・




ちょwww先輩自分出しすぎwwwww




昨日のアレで、詩子がバカだと完全に見切った房田。
「すぐやらせてやるよ」の言葉どおり、さっそく行動に移ります。
このスピーディさ、ジャンルを変えれば確実に房田が主人公になるのですが
残念ながら俺が企画を売りたいのは萌えゲーメーカーなので
房田は越えるべき壁です。
そこ!こんな壁どころか山脈壊せないとか言わない!!




房田:「ねえ、駄目かな?」(詩子の肩に手を置きながら)



詩子:「それって・・・!?
    私は房田先輩と付き合ってるんですよ!?」





さすがに断られました。



そりゃそうです。
大好きな先輩の前だから心も股も開いたというのに
2回目でいきなり他の男と乱交せいやー言われたら、
いくら人としていろんなものが足りない詩子さんといえども
最低限の危機回避能力を発揮するってもんですよ。
てゆーか駄目かな?じゃねーよ




しかし、詩子さんの明確な拒絶にもめげず、房田は更に食い下がります。
以下、学園のナンパ大将房田君の口説きテクニック講座ー。



房田:「俺だって詩子のこと大好きだから・・・だから正直に話したんだ

    
本当は詩子に他の奴とSEXして欲しくない!

    今までも、これじゃ駄目だって何度も自分を変えようとしたんだ・・・

    でもやっぱ無理でさ・・・」
(肩に手を置いたまま)



こいつも相当なバカだと思うんですが・・・・・・



もともと詩子を単なるセックル要因としか思ってないにしろ、
自分勝手さをアピールしすぎです。


相手のことを考える。これ、いろんな場面で重要。


ホストを見なさい。
彼らはアフターフォローというものを凄く大切にしています。

女の子を楽しませることにおいて、一切の妥協を許さない。
名前はもちろん、職業、趣味、前回店で話したこと、会話の傾向。
それら全てを頭に叩き込み、タブーワードを刻みこむことぬよって
相手に不快感を与えないことを生業としているのです。

相手が抱いている好意なんぞ、たった一言で壊れてしまうことを、
彼らはよく知っているのです。

自分が恋愛感情がないのなら尚更、一言が文字通り命取りになることを
上位ホストほど、よく身体で理解しているのです。
じゃあなんで城咲仁があのザマなのかとかは聞くな。



房田:「そうだよな・・・詩子はこんなの嫌だよな・・・・・・」



当たり前だボケ。



しかも、詩子は昨日初体験を終えたばかり。
いくらハメ撮りという高レベルから発進をしたところで、
彼女のレベルはまだ初心者なのです。

合意乱交という、最高レベルの調教を2日目で行なうなんてのは
凌辱ゲーだと一発でゲームオーバー(ドサクサでヒロインに殺される)。
所詮コイツは学園レベル。
底の浅さが露呈してしまっています。一流にはほど遠い。


普通に考えて、
俺が勃起したいんで俺の目の前で他の男とヤッてくださいなんて
言われてオーケーダーリンとむしゃぶりつく学生がいますか?



ほーら、詩子ちゃんも潮が引くようにドン引きに




詩子:「・・・わかりました・・・」




スマン、こ こ に い た わ




そんなカオスな状況の中、主人公はといえば


ドカッ


鈍い音とともに、屋上の床を転げまわる。
見上げると、殴った拳を震わせ、更なる追撃を友人たちに抑えられた
主人公の親友、九郎(くろう)の怒りに満ちた顔が見える。


九郎:「お前、本当にそれでいいのかよッ!!」


悠哉:「何のことだよ」


九郎:「とぼけんなよコラ!!」



毎日、いつでも、一緒にいて。
悠哉の話に、本当に楽しそうに笑って。
普段何かにつけて冷めている悠哉が、詩子といるときには
別人のような、いや、素の自分を曝け出して。

それなのに、今、彼女は、他の男と付き合っている。
よりによって、悪い噂の耐えない、胡散臭い男と。

それをこの、一番詩子のことを知ってなきゃいけない幼なじみは。
「俺には関係ない」と、いつもの冷めた口調に戻って。

違うだろ。
お前は本当は、そう思っていないだろ。
違うって、言えよ。
言えよ!



悠哉の態度に業を煮やし、呼び出した屋上での説得。
お前以外に誰が行く。
そんな思いを込めて。振りかざした拳。



しかし、それでも。



悠哉:「お前には関係ないし、俺にも関係ないの。
    その話はもういいだろ」



九郎:「な・・・」




悠哉の口から出るのは、全ての否定。



九郎:「お前、本当に関係ないのかよ・・・・・・」



そんなわけねーだろ・・・
俺は、あの笑顔を見たから。

俺には絶対に出すことの出来ない、詩子の笑顔を見たから。
その笑顔を出せるのが、悠哉だけだから。

親友の、お前が相手だったから━━



九郎:「俺は・・・・・・」



ガンッ!



やりきれない怒りをドアに叩き付け、去っていく九郎。
その後姿を、冷めた瞳で見続ける悠哉。
何が映っているのか、誰にも、自分でさえもわからなかった。



女を巡って繰り広げられる、男同士の純情バトル。
青春やね。青春まっさかりやね。
ほらほらこの辺なんてすげーエロゲー向きだと思いませんか?
学園生活を描くのに、こういう熱い展開って必要なんじゃない?
ネタもいいけど、締めるところは締めないと!



そうすれば、ヒロインが主人公に心を向きやすくなるってもnja




房田の仲間A:「パイズリすげー



同B:「
詩子ちゃんのま○こもおいしいよー



同C:「俺の顔覚えててね♪
    
2番目に詩子ちゃんのま○こにち○こ入れる男だから




詩子:
「は・・・っ(はぁと)は・・・い・・・・・・」





乱 交 祭 開 催 中 _| ̄|○




乱れます。
主人公の存在意義が全くないほどに乱れます。



しかも、




詩子:「私っ・・・まだっ・・・んっ
    
なんだ・・・かッ!物足りな・・・いっ!



    
「もっとっ・・・お願いしまッ・・・すっ(はぁと」





どう見ても合意っつーかなんだこの淫欲魔人




詩子:「んむっ(はぁと ふっ(はぁと 」


マウントポジションからの激しい上下運動に加え、
お口では違う男のモノを実際に咥える詩子。
髪にかけられた白濁液もちょっとしたヘアカラー代わりです。

ああ、詩子の髪がサラサラなのはこれが理由っすか。
だったらついでにこれも商品化しましょうか。
「体内の成分に近いので、浸透性が高くてよく染み込むんですよー」
と、シャンプーのCMで
シャンプーとコンディショナーだけで
そんなサラサラになるわけねーだろ
的な見せびらかし方を
しているモデルにムダに英語で喋らせれば売れるんじゃね?
まあ舞台裏で実践している女優もいるかもしれんがな!



資生堂に売り込みに行くべく資料を集めていると、
乱交祭メンバーの一人が更なる欲望をぶつけます。



仲間D:「房田さん、アナルもやっちゃっていーんすか?」



さあきました!
各地で非処女祭を引き起こしたり
ディスク叩き割ってメーカーに送りつけたりされた
某ゲームのヒロイン
も成しえなかった領域
でございますよ!



「いや待て、初めては俺が貰う」
傍観していた椅子から立ち上がり、詩子の下へと歩み寄る房田。

既に処女も口も奪われ、詩子に残されたのは後ろの穴のみ。

繰り返しますが、この物語の主人公は房田ではありません。
悠哉という、詩子の幼なじみが存在します。
以前のセックル中に出てくる「物足りない」というセリフ。
単なる淫売の戯言かとも思うでしょうが、
「自覚してない主人公への想い」がそのセリフを
発している、とも考えられるのです。


快楽を得るための器官ではない部分。
普通に生活していれば、ここに何かが入ってくることを想像すれば
痛いだろう、というのはわかるでしょう。

痛みに対する恐怖。
だからこそ、人はそう簡単に後ろを使わないのです
ここを許すには、恐怖を超える感情が必要です。
それはただ一つ。


愛。


それ以外に何があるでしょうか。


青臭い?大いに結構。
恋愛なんざ、本来泥臭くてみっともないもんじゃないですか。

これはあくまでもエロ媒体なんですから、エロシーンは不可欠です。
少々オイタがすぎるきらいはありますが、
詩子がヒロインである以上、悠哉への気持ちに気づくという描写を
どこかでする必要があります。


房田の欲求のままに従ってきた。
でも、ものすごい痛みを得ることがわかりきっている
後ろへの挿入を希望されたとき、
浮かぶのは目の前の男たちではなく、今までいっしょにいた幼なじみの顔。


ちょっと遅すぎという意見も出るでしょう。
しかし、この土壇場で気づくというインパクトは
昨今のいつのまにかヤッちゃったというゲームと比べれば
好きだった、という理由付けには十分でしょう。



房田:「こっちの初めて、貰ってもいいよね?」



主人公の影が少しでも残っていれば、
さすがにそう簡単に許すハズはな



詩子:「お願いっ・・・しますっ」



ま た 即 答 で し た



以下、はじめてのおしりをダイジェストでお送りします。



房田:「いいアナルだよー」


詩子「中でっおひんひっ擦れてっ」


房田:「詩子の汚い穴、気持ちいいだろ?」


詩子:「はっやッ・・・あっ(はぁと
    そんな・・・汚い・・・ごめんなっさいッ!」

房田:「じゃあ次は
浣腸して綺麗にしような」


詩子:「はいい・・・っ」



ドクッ



詩子:「せええきっ・・・出っ・・・ぷはっ!」





・・・・・・・・・・・・・・・
えっと・・・痛いって描写が一個もないんですが・・・・・・・




ま、まだだ!
まだこの時点では詩子は主人公への気持ちに気づいてないんだよ!
なにしろ詩子はバカだから!
自分がなんで毎日悠哉に何でも話すのか!
その理由を考えようとしないバカなんだから!!



と、そろそろ擁護にも限界が見え始めた頃、
房田から、信じられない言葉が飛び出します。




房田:「よし、アナル使っていいぞ」




詩子の目の前で、確実に聞こえるように。
房田は仲間達へ、アナル使用許可を出しました。
後姿とはいえ、そのセリフには、
偽りでも詩子に出していた愛すらありませんでした。
裏で囁かれていた、房田の実態が、堂々と曝け出されました。



好きだからこそ、後ろまで許したのに。
いくら房田が、他の人としているのを見ると興奮するからって
お尻まで他の人となんて、さすがの詩子でも断るでしょう。
実際、乱交も一度は断ったはずだし。


物語を動かすためにも、そろそろ房田の裏面に
気づいた方がいいのではないか。


となれば、次のセリフは当然



仲間D:「詩子ちゃーん、マ○コもアナルも
     もっとホジホジしよーねー」



詩子:
「は・・・はい・・・・・・」





        *'``・* 。
        |     `*。
       ,。∩      *    もうどうにでもな〜れ
      + (´・ω・`) *。+゚
      `*。 ヽ、  つ *゚*
       `・+。*・' ゚⊃ +゚
       ☆   ∪~ 。*゚
        `・+。*・ ゚





呆けながらも期待度満点の表情を、俺は一生忘れません。
この直後、



仲間E:「詩子ちゃん気持ちいい?」


詩子:
「はいいっ!」




二穴!二穴刺さってる!!



仲間(もう誰でもいいや):
「まだエッチ2回目なのに2本差しで感じちゃうなんて
本当に淫乱なんだなー」


詩子:「
そんっな・・・はっ」




てめえのどこを見たら否定できんだよ!!
(もうこのくらいのツッコミしかできない)



仲間(好きなアルファベットを入れてください):
「詩子ちゃんの中にいーっぱい出してあげるね」




ドクッ ビュル ビュクッ



詩子:「あはあッ あああっ(はぁと」



両穴に同時に射精され、絶頂を迎える詩子。
前には何人もの知らない男の精液を受け入れ、
後ろにも複数の精液が汚く絡み合う。
口からは自らの涎と、それとは異なる粘液を溢れさせる。

大きな瞳から、涙が溢れ出てくる。
自らの過ちに気づいての涙、だろうか。


詩子は、思う。



だめ・・・なんで━━━
━━━満足できない━━━




あれだけの快楽を浴びせられたのに、
なんで満足できないんだろう。
先輩の言うとおりにセックスをして、
先輩の言うことを全て受け入れて。

それでも、心の中が、何かを拒んでいる。
私は、大切な何かを忘れている。



・・・・・・・・・・・・・・・・そうか。



きっと、ここまできてようやく、
詩子は自分の本当の気持ちに気づくのでしょう。



もうおわかりかとは思いますが、詩子はバカです。
自分の隣に、信じられる人がいる。
それがどんなに可能性が低く、幸せなことかを理解していません。

輪から外れることで、見えてくることというのは
俺は間違いなくあると思います。
渦中の中にいると、文字通り周りが見えなくなる。
恋愛に関しては、老いも若きも関係なく起こると思っています。


詩子のような、悠哉に頼りきっていることすら理解できない
バカ女は、ハンパなことでは気づかないでしょう。
だからこそ、作者はこのようなひどい仕打ちを
詩子に与えたのでしょう。
男というものがどんなに即物的で、本能のままに動くか。
悠哉という存在が、詩子にとってどれだけ尊い存在なのか。
言葉でなく、身をもって知ってもらうために。


その方法は、とんでもなかったかもしれません。
乱交祭で、_| ̄|○になった方もいるかもしれません。

でも、確実にエロかったでしょ?
実際に読んで_ト ̄|○になった人いるでしょ?
俺はこのマンガだけでガチで抜いたよ。



だけど、この物語は、間違いなく恋愛物語です。
そしてそれ以上に、詩子の成長物語です。

どんなに身体を重ねても、満足できない身体。
心の奥深く、本能と呼ばれるところが警告を鳴らしている。

自分にとって、本当に必要なものは何か。
それがわかったとき、少女は女になる。

ものすごく回り道をして、たくさんのものを失ってしまったけど、
それでも、得たものはすごく大きいと思う。



さあ、詩子!叫ぶんだ!
みっともなくてもいいじゃないか!
お前が真に望んでいることを!
お前のお前の本当の気持ちを!

俺はお前には近づけないけど、心から応援してやる!
青春の団旗を掲げ!
力の限り、お前の名前を叫んでやるぜ!
押忍!団員番号0721番もとぬき!
女の恋路、応援させていただきます!



フレー!フレー!う・た・こーーー!!





詩子:「「もっと・・・
     
ホジホジして下さ・・・いっ」





・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・






      ____
     /      \
   /  _ノ  ヽ、_  \
  / o゚((●)) ((●))゚o \  こんだけイカされたのに
  |     (__人__)    |   満足できないんだお・・・
  \     ` ⌒´     /

       ____
     /      \
   /  _ノ  ヽ、_  \
  /  o゚⌒   ⌒゚o  \   きっと私は大事なものを忘れてるんだお・・・
  |     (__人__)    |  思い出さなきゃいけないんだお・・・
  \     ` ⌒´     /

       ____
     /⌒  ⌒\
   /( ●)  (●)\
  /::::::⌒(__人__)⌒::::: \   だったら
  |     |r┬-|     |    もっとホジホジしてもらえばいいんだお!
  \      `ー'´     /




さて、そろそろ次の言葉を叫ぶとするか。



死 ね く そ 女。





房田:「じゃあ詩子。俺ら用事あるから先に行くよ」



その後も男たちの性欲のままにっつーか
詩子本人が満足しきるまで祭りは続きました。
むしろ時間切れを言い訳に男どものほうが種切れ。
ビデオもガッツリ録られていましたが、
将来詩子がファビョって裁判を起こし、これを証拠物件として提出したところで


裁判長:「これ、誰がリーダーなの?」

詩子:「・・・私・・・ですかね」



敗 訴


むしろこれがレイプものとしてペッパーランチ辺りで売り出されたら
詐欺じゃねえか金返せとクレーム続出の予感。
「でも抜けたでしょ?」と言われてご納得で引き返すクレイマー。
世の中ってうまく回るもんだね!



詩子:「は・・・はい・・・分かり・・・ました・・・」


口、尻、股間。
全ての穴を、身体の表面全てを白い液体に汚された一人の少女。
瞳の光をその顔は、


詩子:「あ・・・掻・・・き出さなきゃ・・・」


笑っていました。





━━━━雨が、降っていた。
自分を殴った親友の気持ちを表すかのように。
それでも正面から向き合おうとしない、己の心を代弁するかのように。
強く、悲しい雨が、降っていた。


悠哉:「傘、忘れてた・・・」


でも、悪くはない。
濡れたところで、一人ならどうってことはない。
痛みで火照った頬を鎮めるには丁度いい。

・・・・・・行くか。



詩子:「ゆーくん♪」



そこへ、ひょこっと差し出される傘。
振り返れば、天真爛漫な笑顔。

今まで自分の後ろをついてきた。
自分に何でも話してくれた。

でも、もうその役目は終えたはずの、幼なじみだった。



詩子:「えへへー。
    ゲタ箱に靴があるかないかのチェックしちゃったー」




なぜ、お前がここにいる?
お前が靴チェックをする相手は、俺じゃないだろ?
一緒に帰る相手は、俺じゃ・・・ないだろ?


彼氏持ちの相手の行動に対し、当然の疑問を
投げかけようとしたその時。



プーン







悠哉:「髪の匂い・・・」



詩子から漂ってきたのは、悠哉が知っている匂いではありませんでした。

いや、悠哉自身は、この匂いを知っています。

そして、俺たちもこの匂いっつーか臭いをよく知っています

うん。


例えれば、イカとかエビとかのいわゆる 海 洋 系 



悠哉:「これって・・・」



悠哉:「ペロ・・・これは!房田の精子!」

詩子:「何で知ってんだよ」




こ、このアマ!
精子塗ったまま男に逢いにきやがった!!



おかしいだろ!
あんだけ髪に出されてそのままとかオカシイだろ!



詩子:「ゆーくん帰ってるかなあ。一緒に帰りたいなあ(精子まみれ)」


詩子:「あ、まだいるんだ。やったぁ♪
    校門のとこで待ってれば逢えるよね(精子まみれ)




ああ、雨だと臭いってこもっちゃって目立つんですよねーって
そういう問題じゃねえEEEEeeeee!!



詩子:「あれ、ゆーくん。ほっぺの傷どうしたの?」



お前こそ、その神経どうしたの?



しかし、さすがは主人公。空気を読んで
「詩子、雨降ってないのに濡れてるな」とかは言いません。
俺だったら
「お前もういろんな所ってゆーか身体の中まで
ビショビショだから傘なんていらねえよな

と傘を奪い取って悠々と帰宅するところです。
子宮の中までと直で言わないところが俺のジェントルマンたる所以。
そして連載終了。



悠哉:「あ、ああ・・・体育のときにちょっとな・・・
    それよりもお前、彼氏いるのに俺と帰っていいのか?」




臭いの件を、まさに臭いものに蓋をするように、
当初の疑問を投げかけます。
こいつ、本質的には優しいんだよな。



詩子:「うん、房田先輩、用事あるんだって」



だからって、悠哉を探してまで一緒に帰るのはダメだろ。
お前は房田と付き合ってるんだから・・・と思ったとき、
この二人の関係を改めて思い出しました。



どんな事でも教えてくれることが


俺と詩子の絆だったから




そうだった。
毎日会話して、詩子の報告を聞くことが、悠哉の、
そして詩子の日常なんだよな。
そこには彼氏とかなんとかの入る余地はないんだよ。


ましてや、この日は詩子にとっていろんなことがあったから。
そう、いろんなことが・・・・・・




・・・・・・・・・・・え?




詩子:「そういえばね」




ちょっと待てバカ詩子。




まさか、 報 告 し ち ゃ う の ?
いくら合意だからって、流出したら普通に「乱れる若者の性」とか
サブタイつきで特集組まれちゃうようなことを?
おすぎあたりが「こんなんだから日本がどんどん腐っていくのよ」とか
言っちゃうの?お前の性の方がよっぽど(削除されました



そんな誰もが100人が100人NOサークルに足を運ぶような問題の中、
一人だけYESを選ぶ女、詩子は言いました。
まるで「今日、英語の授業で当てられちゃったよー」とでも言うくらい
ナチュラルに、言い放ちやがりました。





詩子:「さっき房田先輩のお友達と
    
たくさんエッチしちゃった」






ウソじゃねえよ!マジで普通に言ったんだって!











普通の顔してるだろ・・・
コラじゃないんだぜ、これ・・・・・・






悠哉・「・・・・・・なんだそれ」



腹の中の思いこそ違いますが、言葉としては全く同じになる思いが
脳ではなく、魂が侮蔑を送ります。


詩子:「なんかね、房田先輩がその方がいいんだって」


悠哉:「お前・・・それでいいのか・・・!?」


詩子:「
うん。房田先輩も喜んでくれたし」


なんという包容力。
彼氏が望むことならなんだってしてあげちゃう詩子は
この少子化時代に舞い降りたエンジェルんなわけあるかボケ



この、一言一言が俺の精神力を激しく奪ったり
詩子は道徳の授業を受けたことがあるのかという疑問を
誌面にぶつけたくなります。

しかも素晴らしいことに、この流れるようなトーク、
「ゆーくん♪」から「喜んでくれたし」までのイカレ発言は
全て1ページ内に濃縮されております








「お友達と一杯エッチしちゃった♪」という100人中90人が
その場で殴りかかりそうな(他10人はガン勃ち)ビッチ発言も
ページ内の普通の1コマでしかありません。
ジャンプ系のマンガなら1ページ全部使って表現するところです、
擬音はゴゴゴゴゴでお願いします。


詩子:「俺は13本のチンポを体内に取り入れたぞ悠哉ーーーッ!」

悠哉:「貴様アアアアアアァァァァァァ!!!」(全裸でダッシュ)




これだけ凄まじい内容が普通のコマなのは、
詩子にとって、乱交なんか大したことじゃないことの表現だからです。


彼氏が望んでいる。それに応える。
そ れ の ど こ が 悪 い の ?


彼女は、そう思っているのです。
証拠として、



悠哉:「なぁ詩子。お前、房田のこと好きなのか?」


詩子:「? うん」




即答です。
クエスチョンマークは何で今更そんなこと聞くの?の意味。



詩子:「初めはね、嫌だったんだけど。
    なんていうか物足りないっていうか・・・
    でも気持ちい━━」




んなこと聞いてねえよ。



房田が好きかどうかを聞いただけなのに、
チンポが大好きなことまでベラベラ喋りだす詩子さん。
女だけになった途端、彼氏のサイズが何センチとか
お前いつ計ったんだよと言わんばかりのトークを繰り広げる
三次元の女どもすら超越しています。
ああ、ミリ単位で正確だったりするので浮かれポンチの男は要注意な。



こんなヒロインと呼ぶのもおこがましいクソアマゾネスを
貴方は好きになれますか?本気で愛せますか?


それでも悠哉は主人公。
主人公は、物語のヒロインと結ばれるのが運命。
物語に入り込んだ読者は「いくらなんでもこんな女いらねえよ」
と思う割合が高まることでしょう。
処女・非処女戦争の枠を超えたクイーンオブビッチ詩子。
ここまで聞かされて尚煮え切らない悠哉に、
「このヘタレが」と罵りたくなった読者も大勢いることでしょう。




心 配 す る な 。




持ってきた傘を差し出す詩子。
そのために、出入り口で待っていた詩子。


その相手は、傘の端をそ っ と 払 い の け




悠哉:「やめろ」




パーティの・・・・・始まりだ・・・・・・!!





さあ、この物語もクライマックスです。

長い人生、複数の異性に心揺れ動くときもあるでしょう。
しかし、恋愛というものは相手がいて、初めて成立するもの。
相手がイヤがることはしない。それが大前提。

幼い頃から、自分を大切にしてくれた人。
残念ながら、思い出がイコール恋愛感情に繋がるとは言えません。
人の思いとは、かくも複雑なものですから。
他の男を恋人として選んでも、それ自体を責める事は
誰にも、本人にもできることではありません。


だけどなあ!


彼氏とだけならいざしらず!

知らん野郎共のチンポでアハンアハン喘いで!

精液ベッタリつけたまま堂々と現れて!!

ひょこ(はぁと じゃねええええええ!!!

なんだ!私こんなにヤリまくってまーす♪
もう大人でしょ♪ね?ね?
とでも言いたいんか!



そんなバカビッチがどんな末路を迎えるか!
さあ浮気された経験をスレに投稿した経験のあるボーイズ&ガールズ!
一緒にスカッとしようぜ!


合言葉は!
全ての不義に鉄槌を!!




詩子:「え?」


悠哉:「お前がなにしてたかなんてさ。
    
聞きたくもないんだよ。わかれよ」




ようやく、ようやく言ってくれました!
悠哉が、そして何よりも俺が一番言いたかったことを!

そうだよ!
誰もお前のどうしようもねえセックス話なんか
聞きたくねえんだよ!!




詩子:「ゆーく・・・」



絶句する詩子。
悠哉の言葉を引き金に、想いが洪水となって溢れる。




今まで何でも相談してきた、大切な幼なじみ。
だから、房田先輩のことも、いろんなエッチのことも、
同じように、笑ってくれると思っていた。


私は、バカだった。

自分の気持ちばかりだった。

ゆーくんが私の話を聞いてどう思っているかなんて、
考えていなかった。


もし、私がゆーくんから彼女の話を聞いたら。

ううん。聞いてなんかいられない。

私以外の女の子が、ゆーくんのそばにいる。
そう考えただけで、心の中が、ずうんと重くなる。

ゆーくんは、ずっと、こんな気持ちだったんだ。
それでも、私の話を、聞いていてくれたんだ。


こんなに大切なゆーくんが、今、私から離れようとしている。

イヤだよ。イヤだよ。ゆーくん。

ほんのちょっと離れようとしただけで、私、ダメになっちゃうよ。


こんなときに、気づくなんて。

ううん、こんなときでないと、気づかなかったんだ。


今、言っても、どうしようもないのかも知れない。
先輩のこと。ゆーくんの気持ち。
たくさん、たくさん置き去りにしている。


でも。

今しかない。

今言わないと、ゆーくんが、どっかに行っちゃう。

私の手の届かない、ずっと、ずうっと向こうへ。


だから、言わなくちゃ。

どんなことになっても、言わなくちゃ。


今しか、ないんだ。



詩子:「ゆーくん!」


悠哉:「・・・・・・なんだ?」


詩子:「私!ゆーくんのことが━━━━」





となれば、恋愛物としての体裁は取り繕えるのではないでしょうか。
いろんなものを置き去りにするっつーか、この状態でゲームになれば
普通に叩かれるとは思いますが。
俺ならDVD割っちゃう★



しかし、そんな生っちょろいものは決して作らないのが
この「手と手つないで」。



詩子:「あ・・・ごめんね。私、バカだから・・・」



悠哉の拒絶に対する、詩子の返答はコレです。

ヒロイン作成に悩む製作者よよく見とけ!
こ れ が 詩 子 だ!






知 ら な い う ち に
ゆーくんのこと困らせ」
















ち  に   ?





て・・・・・・・・



てめえのやってること
何一つ理解してねええええええNEEEEEEeeeee!!!





もうダメだ・・・・・・ゆとりで片付けられる問題じゃねえ・・・・・・



詩子に長年連れ添ったゆーくん。
彼女はもうどうしようもない領域まで成長しています。

このセリフで、今までの人生を、彼女をどう思ったでしょうか。



悠哉:「黙れ」



そうなるよなあ。



もうここまでくれば、この2人の行く末は決まったも同然。
彼女に相応しい言葉は、もうこれしかありません。



さあ、ゆーくん。言っておあげ。
詩子にプレゼントを渡してあげな。



引 導 というプレゼントをな。




では、どうぞ!





悠哉:「━━━━うぜえ・・・」





Congratulations!!





おめでとう おめでとう
悠哉の未来に おめでとう
明るい未来に おめでとう

どんなに険しい道のりも
渡ってしまえば 過ぎた道

時と経験と 新たな出会い
キミの人生 彩っていく

そんなことも あったねと
笑い飛ばせば それでいい

さあ行けいざ行け 前に進め
綺麗な星を 掴むまで






手と手つないで 悠哉編
   〜幼なじみはガッバガバ〜





閉 幕







・・・・・・・・・・・・・・・・




九郎(親友):「(先輩、ちょっと話あるんスけど」


房田:「━━━━何かな?」





え?まだ続くの?