ヲタがこんなにモテるんなら俺は天下を取れるよ!!

私立アキハバラ学園感想〜


麻里子シナリオ シンシアシナリオ なみシナリオ 琴未シナリオ 文シナリオ




 
麻里子シナリオ。ネタバレなので注意)

ヲタク隔離保護施設アキ学に迷い込んできた非ヲタ少女。
叔父が学園長という心底同情する境遇のため強制的に入学させられることに。
幼い頃からアレを見て過ごしてきたため極度のヲタ嫌い。
彼女にとっては監獄に入った方が幸せではないかと言える状況の中で
どうやって主人公との繋がりを築き上げていくのか。
そう思って最初に彼女をプレイしました。

てゆーかどうやったら普通の娘が捕まるのかむしろ教えれ
という感情のもとに。
一般人をヲタに染める・・・ふむ、これはこれで。




入学早々早くもクラスメートと骨肉の争いを繰り広げる麻里子さん。
本来ヲタと一般女性は天敵ですからねえ・・・


一般女性:「キタナイ。何あの天然の整髪量は。
        何あの背中から飛び出してるポスター。武器?
       あと何あのニオイ。あれも天然の香水でしょ?」



ヲタ:「ぼ、ボクの○○(好きな名前を入れてください)は
   あんなキッツイニオイなんかしないんだな。

   漂ってくるミルクの香りがサイコーなんだな。
   あんな茶髪なんかダメなんだな。やっぱりヒロインは赤なんだな。
   一生ボクだけのモノなんだなオホウホウホウホウ」



ね?もうコミュニケーションなんか取れないでしょ?
それはある意味北と米が仲良くするより不可能なことなのですよ。



そんな麻里子さんですが、インターネットに興味があるご様子。
しかし、本人はまったくの機械オンチ、人に聞こうにも
最近引っ越してきたばかりなのでまだ友達がいません。
そこで、このダメ人間の巣窟の中では比較的まともそうな主人公に
いろいろと聞くことになります。これが始まり。
ハッキリ言って単なる消去法ですが、この場合はいたし方ないでしょう。
このトップクラスのヤツらにモノを聞いて答えが返ってくると思いますか?
おそらくミーのトマホークを(以下略)とかだけでおわりです。



麻里子がプロバイダの入会のために部屋を離れたため、
一人でPCを組み立てることになった主人公。
必然的に女の子の部屋に一人っきりになります。
ヲタにとってなかなか味わえないシチュエーション。
さあ、この状況でどういう反応を見せますかな?


「パンツいけよ、パンツ」


主人公:「あ、はい」


「かぶれ」


主人公:「はい」


欲望のままにパンツを被るって何でジェットとネコミミがいるんだよ!


そして下着をおもむろに部屋一面にぶちまけ
昇天寸前の笑顔でパンツ上を転げ回るジェット。


もうダメだ・・・この男は地球の法では裁けない・・・・・_| ̄|○


帰宅寸前に素早く逃げられ、当然勘違いされた主人公はボコボコに。
それでも怒りが収まらない麻里子さんは
アキ学の象徴、魔女っ娘の塔(兼学園長室)を蹴りまくります。
主人公に、そしてこんな奴らの象徴である塔に
全ての怒りをぶつけているのでしょう。
そして、この行為がエンディングの伏線になります。

その怒りのパワーは留まる事を知らず、マウスも知らない娘が
単独でサイトを立ち上げる事に成功。
アキ学の生徒を名指しで告発するホームページを作ります。
主人公だけならともかく、ジェット・ネコミミ・全く関係ないヒメまで告発されているのは
相当コイツらがキライなんでしょうね。
まあいいや、俺もヒメキライだし。なんか実際にいそうでムカつく。

しかし、そんな事を学園長が見逃すハズがありません。
愛するアキ学を、そして生徒たちをバカにされて黙っているわけにはいきません。
颯爽と立ち上がる学園長。おお、カコイイ!!

メイドさん達を呼び、命令を下します。
早急に目的サイトとBBS・メアドを発見するメイド隊。


・・・・・・・・・・なぜBBSとメアド?



のぞみ:「バカ!死ね!!書き込みッ!」



ジャネット:「スパムメールスパムメールスパムメール!!」



サ イ ト を 荒 ら し 始 め ま し た 。



学園長:「これが三日続きます



・・・・・・・・・このネタシャレになってないんですけど・・・(;´Д`)



ネット初心者にこの仕打ちはキツすぎます。
更にブラクラまで仕組まれ、困り果てた麻里子は主人公を涙ながらに呼び出します。
対処を終えた主人公が麻里子を叱責。
そんなにヲタがイヤならアキ学なんか辞めればいいという主人公に


麻里子:「今は、叔父さんの世話になるしかないもん」

      「パパとママが生きてれば、こんなことにはならなかったよ・・・」


泣き崩れる麻里子。
仕方なく、という理由が理解できました。

本当に自分の意思の届かないところで生活しなければいけない悲しさ。
今までの友達とも別れなければいけない苦しさ。
ヲタなんかだいっきらい。でも一人は耐えられない寂しさ。
短い期間に起こった様々な感情が相まって、今の頑固な性格が生まれてきたのです。

そんな彼女を、主人公は懸命に慰めます。
今までロクに女の子となんか話したことはないけれど。
目の前で、素の感情を露にしたこの娘の涙を止めてあげたくて。

ジェットが先日大量にパチってきた下着を返したりしているうちに
少しずつ落ち着いてきた麻里子。
これからは、俺が少しでも友達になってあげよう。
麻里子の寂しさが少しでも埋まるなら。



翌日、学校にやってきた麻里子はサイトの件をみんなに詫び一件落着。
そして、主人公を呼び出します。




「あたしと付き合わない?」




ハァ?( ゚д゚)


一瞬このまま終わるのかと思いましたよ?
ホラ、前作だったらもう終わってる時間だし。


何でもヲタクと共存するという道を選んだ麻里子さん。
主人公と付き合うことで、「萌えとヲタク」を学ぼうとしているらしいです。
ならもっと濃いのがいくらでも・・・・


ジェット:「ハァ・・・・・ストッキング・・・・・ハァハァ」


・・・・・・俺しかいないか。仕方なく承諾する主人公。



彼は気づいていません。
どうして麻里子が主人公を選んだのか。
ヲタの勉強なら文でもいいはずなのに。

比較的まともに見えても主人公はかなりレベルの高いヲタ。
学園長に見初められるくらいですから。

そんな彼が、女の子の気持ちに気づくはずなんかありません。


「ほんとに付き合ってるって誤解されたらまずいしなあ」



麻里子:「・・・・・・・・・・・・・・・」



次の日、麻里子は自分の中で勉強した「萌え」を披露すべく
自慢げにアキ学の制服を着こなします。
しかし、主人公は一言


「萌えない」


麻里子:「なんで萌えないのよ!」


悔しがる麻里子に、主人公が真実を浴びせます。




「萌えは強制されるものじゃない。心の内から湧き出るものだ。

 命の泉だ」





真理。そうこれが真理なんだよ!!
最初っから狙って作っても俺らヲタは興奮しねえんだよ!!
ミエミエなんだよどチクショウがッ!!

この言葉を勘違いしたメーカーどもに7兆回唱和してほしいもんですなまったく。
このゲームを製作したメーカーが唱和したほうがいいかどうかは
不適切なためコメントは差し控えさせていただきますが

ただ乳が揺れてりゃいいってもんじゃねえんだよ!!
このエンディングお世話になりっぱなしのもとぬきさんは
そう発言しています。踊ってんじゃん俺。



昼飯に主人公を誘う麻里子さんですが、
あんまり噂になるのはよくないという主人公の提案で
文を誘って3人で食事。
麻里子ブチ切れ。

口の端についたご飯粒を舌で取るという文の仕草に萌えた主人公に
更に激怒。


「さっきから文文文文文文!!」


それはカンペキな嫉妬なのですが、まったく気づいてない主人公。
少しは察しましょうよ・・・・・
そして怒りをヲタクの象徴である魔女っ娘の塔にぶつける麻里子。


放課後もちょっとボーっとしてただけで烈火のごとく怒る麻里子。


「こっち見て!あたし見て!」


「・・・・・・・・・」


「もっと・・・・・!!」


「・・・・・・・・・・・」


「・・・・・・・・・えへへ」



気づけよ主人公(;´Д`)



主人公を萌えさせるという思いが空回りしっぱなしの麻里子。
ネットで調べたレストランに誘いますが、そこはアキバ。
あっさりとメイド喫茶にご案内。
しかもそこでバイトしていた文に萌えまくる主人公をみて
更にジェラシック。
どうでもいいけど出てきたパスタを食って


「・・・・・・まず」


というネタも少々シャレにならないと思うがどうか。

でもマジでマ(削除されました)


萌えを身につけるどころか、文との差は開くばかり。
もうなりふりかわっていられません。

もう目的はヲタとの共存だけではないのですから。
たった一人にだけ、自分のことを見てもらえればそれでいいのですから。

その思いは今まで敵認定していたヒメにまで萌えを教わるほどに。
そしてバカエルフエルフの萌えはマナだの
マナを集めるのには全裸やなどの基地外アドバイスを真に受け
ノーブラノーパンに。
案の定主人公に中身を見られ激怒。
もはやアキ学の風物詩になった塔蹴りに入ります。


人生とプライドをかけて主人公を萌やしつくすという
その選択は大きく間違っていますよという麻里子に
主人公は萌えスポットを紹介すべく連れていきます。


コスプレショップに。


一般人を連れて行くとはキミも相当のアレですね・・・(;´Д`)


しかもどれが好き?という質問に
臆面もなくプリンセスルックを指差して大はしゃぎする主人公。
コイツ、アキ学の中で埋もれているだけで相当レベル高いですね・・・・

ちなみに俺はシンプルなのがいいですな。
スク水とか(外に着ていけません)

さすがに嫌がる麻里子に「文ちゃんなら似合うだろうなあ」とつい言ってしまい
再び麻里子を怒らせます。
自分の興味以外のことをサッパリ覚えようとしないのが
ヲタの習性ですからこれはいたしかたがないですな(自分に言い聞かせるように)


すっかりヘソを曲げた麻里子はネットでアタシに似合う萌えをみつけろという
俺にどうしろと?という命令をしつつ部屋に誘います。

ピラピラした服が大好きな主人公とそれを受け付けられない麻里子。
どうしても二人の共通点がありません。
「無理して萌えを理解する必要はない、自分らしさってあるだろ」と言う主人公に



「そんなのいらない。そんなの大事にして、独りぼっちでいたくない」


「あたし、寂しいの。すっごく」



両親を不意に失った麻里子。
今まで当たり前だったものがなくなって、そうすればいいのかわからない麻里子。
この気持ちは、実際に体験した人にしかわからない。
居場所が欲しい。
そこがどんな場所でも、染まるしかない。


そして、決して失いたくないものを見つけた麻里子は、その相手にささやきます。



「好きな娘、いるんでしょ?」



自分を向いてくれてないのはわかっている。
彼が気づいていないだけで、きっと彼は文の方を向いているのだろう。
少なくとも、あたしより。



「その娘と、したい?」



「あたしで、練習すればいいじゃん」



おっちを見てほしい。
だけど、あたしには彼を振り向かせる手段がない。
どんなに努力しても。



「誰かと、繋がってる。そういう実感が欲しいの」



誰か、じゃないけど、そう言うしかない。
あたしには、これしかないから。
ううん。あたしが彼にあげたいから。



「なら、俺じゃなくっても・・・・・・」

彼女の台詞を言葉通りに受け取る主人公。
それを最後まで聞くのが怖くて、彼女は唇をふさぐ。
彼の言葉も、そして自分の本当の気持ちもさえぎるように。





そして、あたしは、彼に初めてをあげた。





はっきりわかった、本当の気持ちを隠して。






「朝まで・・・・・・いて」


麻里子の希望通りに部屋に泊まり、欲望の赴くままハメまくった主人公。
その事実を登校時の琴未に見破られますが、もはや麻里子さんは動じません。


「うふ、うふふふ」


いま、一番大切な人と繋がれたという喜びでいっぱいの彼女。
初対面時の荒々しい雰囲気もウソのように消え去っています。
きっと、これが麻里子の本当の姿なのでしょう。

しかし、そんな麻里子の気持ちなんか全くわからない主人公は
言うに事欠いて


「あいつにとっては、セックスなんてそんなもんなんかな」


キサマは処女奪っといてそんな事を抜かしますか。


「まあ、あまり気にしなくていいってことだよな」


オイオイオイオイオイオイ(;´Д`)


「他の娘に、恋しても・・・・・・」


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

ダメです。
コイツエロゲーやりすぎてセックスでの相手の気持ちなんか
考えられません。
恋愛すらしたことないから、そんな余裕もないのでしょうが。
ああ、ヲタとの恋愛って大変。

俺?バリバリのタクですが何か?


更にはデートの経験がなくて課題のギャルゲーのシナリオかうまく書けずに
困っている文に


「俺でよければ、デート付き合うけど?」


うわー、麻里子のおかげで変な方向に自信つけちゃいましたよこの男。
図に乗りやすいのもヲタの習性の一つですね。
俺?バリバリのタクですが何か?



そんなクソヲタの主人公に気づいてもらいたくて、
彼の見ているものを一緒に見たくて。
ギャルゲー見に行くと言う主人公に着いていく麻里子。


「ソーイチローと一緒だったら、どこでもいいの」


気づけ。ここまで言われたらいくらなんでも気づけ。


そんな彼女を堂々とエロゲショップに連れて行き、
こんなおっぱいでかい女いねえだの
このゲームとこのゲームの絵、どう違うの?などと
一般人にとって当然の質問に得意の屁理屈で返す主人公。
ダメ!ヲタにそんな待ってましたと言わんばかりの質問しちゃダメ!

俺?同じ質問されたら破竹の勢いで語りだしますが何か?

しまいにゃキスしたところを店長に見つかって

「ウチはエロゲ屋だ!」

魂の叫びをあげられ追い出されます。


俺?実際に現場みたら刺すね。
但し、カップルのルックスがあまりにもアレだったら
人生最後だからの言葉とともに見逃します



そして夜になるとホイホイやりまくり。
まったくヲタのクセして正常な性欲も持っていやがる・・・・・・・
まあ麻里子が密かにエロ属性持ちだったというのもありますが。


「顔に出さないでよ・・・・・・飲みたかったのにぃ・・・・・・」


カゥハッ!!ま、麻里子サゎーーーーン!!!
(モニターにダイブしつつ)



しかも主人公のために嫌いなコスプレはするわ
泊まった主人公を送り出した後さっきのエッチを思い出して
一人エッチ始めたせいで学校遅刻するわ
学校の中でも思い出して一日中濡らしているわ
身体を重ねるごとに淫乱度がアップしていくのですよ!


この淫乱が!淫乱が!淫乱が!淫乱が!

ハァハァ・・・・オゥ・・・もうミーのマイライジングサンがバーストですヨ
ジャッパニイイイイィィィィィ!!!!



しかし、どんなに身体を重ねても、麻里子の塔蹴りは止むことはありません。


何で、終わったらすぐにバイバイなの?
確かに最初は仮って言ったけど。
本気で信じてるの?
アンタはあたしのことエッチだって言うけど、エッチが好きなんじゃないよ。
アンタとのエッチが好きなんだよ。
アンタに見てほしいから、いろんなこと勉強して。
それでも、気づいてもらえないの?

ねえ、あたしって・・・・・・



アンタの、何なの?



そんな悩んでいる麻里子さんですが、主人公もそれなりに考えていました。


麻里子は俺が好きなのか?
それとも単にエッチが好きなのか?



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(;´Д`)


ことごとく全然関係ない方面に考えが及ぶ主人公。
麻里子から「普通の女の子」のことなんて何にも学習しちゃいません。
麻里子はあんなに必死に主人公のために頑張っているのに。
萌えとか何とか、全て彼に喜んで欲しかっただけなのに。
彼は、何一つ学習しちゃいませんでした。


「大事な話がある」と言って、麻里子との約束を取り付ける麻里子。
やっと自分の気持ちを理解してくれた。
やっとこれまでの努力が実り喜ぶ麻里子。

もう、隠すことなんて何もない。
ううん、一刻も早くみんなに伝えたい。
これが、あたしの彼です。って。


なら、お礼に最高の萌えを見せてあげると自宅へ招待する麻里子。
彼があたしの気持ちに気づいてくれた記念日。
その日に、最高の萌えを見せられるなんて。
これなら絶対喜んでくれる。

だって、これはあのときの・・・・・・・・・・



嬉々として着替えようとする麻里子。
これから起こることも知らずに。



「いいよ、もう・・・・・・・・」


・・・・・・え?


「お前に萌えとオタクを教えるってこういうこと始めたけど、
 やっぱりエッチは違うと思う」


・・・何を言ってるの?


「俺たち、付き合ってるわけじゃないし。意地でするなんておかしいだろ?」


麻里子:「そうだよ。だから・・・・・・」


だから、本気で付き合おうって。
あたしはアンタが好きだから。
あたしが求めたコトに、アンタは答えてくれたから。
ううん、あたしが、本当に好きになったから。


「曖昧な関係のままお前とエッチするのがまずいって、そう思うだけだ」


麻里子:「・・・・・じゃあ、好きになればいいじゃん」


一緒にいて、アンタは楽しくなかったの?
少しは好きでいてくれたんじゃないの?


麻里子:「なによ、あたしがここまでしてるのに・・・・・・・」


「頼んだわけじゃない」


!!!


二人でいて、笑ってくれたのはなんだったの?
あたしのこと、何も考えてなかったとでもいうの?
・・・・・・・・・・・・何よ。
何よ何よ何よ何よ何よ何よ何よ何よ何よ何よ何よ何よ!!



「ばかっ、でてけ!!」



意地がジャマして最初っから素直になれなかった麻里子。
女性経験の少なさのせいで、彼女の気持ちを何一つ理解できなかった主人公。
どっちが正しいとかはないのでしょう。

ただ、俺自身、これだけは言えます。



この男、ムカつく。




翌日、約束していた文とのデートに向かう主人公。

約束に遅れることをキッチリと連絡する文。
少しでも遅れる時間を縮めようと必死に走ってくる文。
かわいいなぁ。これが萌えだよ、萌え。
麻里子なら遅れてもゆっくりと歩いてきて・・・・・・・


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・あれ?


なんで、麻里子が?



ゲームを見に行った。
可愛く小走りする文に萌えるより、麻里子とここに来て
店長に追い出されたことを思い出した。

メイド喫茶に行った。
彼氏と間違えられ、それを真っ赤になって否定する文を見て
彼女というのを否定したときの麻里子の気持ちを考えた。


この街には、麻里子との思い出でいっぱいなんだ。


でも、麻里子はもともと彼女じゃない。
俺は、文ちゃんが・・・・・・



麻里子:「最低」



麻里子:「したじゃない!12回もしたじゃない!」



麻里子:「エッチの練習すればいいじゃんなんて言って、
      ほんとにやらせる女がいるって思ってんの!?」



この発言、エロゲヲタにはキツイです(;´Д`)

ウハ!キビシイな!でも起っちまったよ!



麻里子:「なんでこんなの、好きになっちゃったのよ・・・・・・・」



だいっきらい!



あたしは駆け出した。
アイツが追いかけてくる。


「だったら、練習とか言うなよ。俺じゃなくてもいいんじゃないかって思っちまうだろ」


「寂しかっただけなんだろ?俺じゃなくてもよかったんだろ?」


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


あたしは、全部話した。

始めは確かに寂しかったこと。

たまたまアンタがそばにいただけだったのかもしれなかったこと。

でも、最初は仮だったかもしれないけど、

身体を重ねる度に、アンタをどんどん好きになっていったこと。

オタクを知りたいんじゃなくて、アンタを知りたくなっていったこと。

萌えなんかもうどうでもいい。

アンタを喜ばせたくて、ただそれだけでいろんな格好をしたこと。


身体は繋がったけど、心は繋がってなかった。

バカみたい。あたし、バカみたい。


自分勝手な考えなのはわかってた。

でも、あたしを受け入れてくれたから。

勝手だよね。

もういなくなるから。


アンタの前から消えるから。


だから、許してね。




あれ以来、麻里子は学校に来ていない。
思い出が詰まりすぎたこの場所に、麻里子はいない。

外に出ても、アキバの街にも思い出は詰まりすぎている。

二人で行ったコスプレショップ。
散々イヤがったあのプリンセス衣装。


売れてしまっていた。

二人の思い出が、一つ切れた。



わかっていたんだ。



麻里子が俺のことを好きだったことは。



そして、俺も。




今更わかったのかこのヲタがと思ってももう後の祭り。
自業自得なのにいっちょまえに落ち込んでいたところ、事件が起こります。


あのアキ学の腐った象徴、魔女っ子の塔(学園長室)が崩壊寸前に。
手抜き工事と麻里子が毎日塔を蹴っていたことが原因のようです。

倒れちまえコールを行なっていると学園長登場。
みんなが舌打ち安堵の表情を浮かべる中、学園長は大慌て。


「中には麻里子がいるんだ!!」


麻里子のせいもあって崩れそうな塔。
その中には麻里子がいる。
彼女も自業自得でした。


麻里子を助けなきゃ。
でも、塔の高さに足がすくんだ麻里子には用意したロープも使えない。

なら、どうする?



俺が助けに行くしかねえだろ!!



ロープを使って塔を上る主人公。
この状況では、確かに人が更に上るのは自殺行為。
でも、俺しかいない。
嫌われたとか、そんなのどうだっていい。

俺は、麻里子が好きなんだから。



なんとか塔を上り、中に入った。


「わあん!!」


麻里子が飛びついてきた。

麻里子は、いつもの制服を着ていなかった。

お気に入りの私服でもなかった。

今まで着ていたのを見ことがない。だけど覚えのある衣装。



麻里子は、あのプリンセス衣装を着ていた。

散々イヤがっていた、あのプリンセスを着ていた。



「ばか!あんたのために、あたしが買ったのよ!」



そうか。

あのときに見せたかった最高の萌えってのは、これだ。





あの日から、毎日ここで泣いていた。

あたしには、行くところなんてないから。

叔父さんしか、頼る人がいないから。


うそ。


アンタと離れたくないから。

例え心が繋がっていなくても、離れるなんてできないから。

だいきらいになんて、なれるわけないじゃない。

だって、アンタがオタでも、他の人が好きでも、

あたしは、アンタが好きだから。





塔が崩れ落ちていく。ロープも落ちた。


ま、いっか。いっしょなら。


二人一緒なら、いいや。



「愛してる」



「ばか、あたしはもっと」



「・・・・・・・・・愛してるわよ」




もう、思い残すことはないね。


ずっと、一緒に。






生きている。

俺たちは、生きている。

麻里子がダイッキライだった、学園長所持のぬいぐるみのおかげで。

よかった。これで、麻里子と一緒にいられる。

もう迷わない。

心は変わってしまうかもしれないけれど、

今は、麻里子が好きだ。

それでいい・・・・・・・・・・・・・・・・・・ツッ!!


「腰をうったみたいだ」


麻里子:「腰!?大変じゃないの!!」


さすり、さすり・・・・・・・


「・・・・・・・・おい、場所違うぞ


麻里子さん?


麻里子:「だって、だって・・・・・・・あたし、三日も・・・・・・・



もしもし?麻里子サン?



麻里子:「ねえ、しよ・・・・・・・・」



ホワット!?ここはお外デスよ麻里子サン!!?



麻里子:「真っ赤に腫れて・・・・ぬるぬるだよ・・・・・・・・?」


カゥハッ!!そこはミーのレッドライジングサンデース!!

そんなことしたら一気にサンが登っテしまいマース!!



麻里子:「やぁん!ぬるぬるが・・・いっぱいだよぉ・・・・・・・・」



アウチ!それは100%原液のカル○スデース!!
ミンナ見てマス!!見てマス!!

・・・・・・・・・ハァハァ・・・・・(何かに目覚めました)


カウハッ!!カッ!!カウハッ!!!



ジーザーーーーーーーーーーース!!!!!!




結局麻里子は淫乱(野外OK)でしたというオチを持って終了。

うわあ・・・思い入れが強すぎてメチャメチャ長くなりましたよ・・・・(;´Д`)
しかもネタバレも尋常じゃねえよ・・・・・

怒らんといて?怒らんといてな?(超懇願)

や、実はこの娘が一番キライだったので最初に始めたのですよ。
オタキライ?なめんなコノヤロウって感じで。
そしたらこのザマですわアハハー
ここまで評価が上がったキャラも珍しいので、つい。


他のキャラはここまではいかないかと。
あー、でも琴未がヤバイかな・・・




 
シンシアシナリオ。ネタバレなので注意)

さあ、名だたるヲタクどもが集まるアキ学の中でも、
最狂キ○ガイNo.1 シンシアさんの紹介です。

まずこの女、自分をエルフだと言い張ります。
塩ビ製にしか見えない耳コスプレにしか見えないことを
言おうものなら速攻マジギレ
誰であろうと容赦なくご自慢の弓やレイピアで襲い掛かります。
遠近両方で活躍できるので戦略SLGあたりでは重宝しそうですが、
このゲームでは何の役にも立ちません。

木の上に小屋を作って住み、自分がいるところがエルフの森
と言い切るところもアタマの弱さ全開です。

父親が大阪人であるせいか金への執着も強く、
6年後以降しか有効でないデート権を5千円で売りつけ
相手が文句を言えば殴り倒してサイフごと強奪
宅配のバイトをすれば荷物をリサイクルショップに売り飛ばす
未来予言と称して週刊誌の占いを読むだけで1800円搾取など
困ったちゃんぶりも相当のものです。


てゆーか誰か通報しろ


一般世間とのズレも相当のもので、パソコンを買おうとして雑誌で覚えた用語が

「割れもん」
「ピーコ」
「共有」


「さ、いくで!店員はーん!」

いくないくな。


待ってシンシアさん!それはショップで絶対言っちゃいけない3ワードよ!


何の雑誌を読んでいたかが手に取るようにわかるのですが。

てゆーかゲーム会社としてこのネタはアリなのか?



なあ、Frontwingさんよ?
このスーパーデンジャラスキ○ガイアマにどう萌えろと?

心の内から湧き出るのは萌えじゃなくて嫌悪感なんですが・・・


その後も奪った体験版を売りにだそうとしたり
メイド喫茶で食い逃げしようとしたり
街頭インタビューの人に「エルフなんていない」と言われて
中央通りをレイピアで大立ち回り(ガチ)したりと大活躍。
タバコのポイ捨てを注意するよりコイツをタイーホしたほうがいいですよ?

口癖のように「エルフはファンタジー」という言葉を用いますが、
コイツの頭の中身以外にファンタジー要素は存在しません。


更には耳が取れるから絶対に入ってはいけないプールにて、
麻里子の挑発にあっさりと乗せられるシンシア。
さすがに止めるクラスメート。
意地で泳ごうとするシンシア。
華麗に飛び込むシンシア。
瞬間に取れる耳。

そして泣きながら逃げ去っていくシンシア。


なあ、そろそろ殴っていいか?


トドメをさすべくシンシアを捜していると、そこからともなく泣き声が。

「耳・・・・取れた・・・・・」

普段はパテで止めているというアホっぷり。
その部分がガサガサに荒れて、真っ赤になっています。

「丁寧に拭いておくからな」


「・・・・・・・・うん」


・・・・・・・・・あれ?普段の関西弁は?



「・・・・・・ありがとう」



う。

かわいい・・・・・・・


「・・・・もうちょっと、一緒にいてくれへん?」


ついさっきまでと雰囲気がまるで違う雰囲気のシンシア。
いつものバカっぷりからは想像できない儚さ、繊細さ。
このままほっとけない。そんな光が見えた。


「きみは、めっちゃ優しいコやねん」


優しい。そういうシンシアの声が、瞳がすごく優しかった。
さっきまでその抜群のプロポーションの身体だけ見ていたのに、
今は自然と目を見つめてしまう。


「目、閉じてください」


さっきまで身体を閉じていたのがバレたのか。恐る恐る目を閉じる。



ちゅ・・・・・・・・・



え?なんで?なんで???



翌日。



「うーはきみのこと、結構好きやで?」



告白された。シンシアに。



その翌日も。



「うーな、きみのことほんまに好きになってしまったわ」



また、告白された。



「きみが優しいから」



そう、彼女は言った。俺が何か優しいことしたのか?
ただ、彼女の耳をつけてやっただけだ。
シンシアは、そんなに寂しかったのか?わかんねえ。全然、わかんねえ。


シンシアの突然の変化にとまどう主人公。
今までのキチ○イは何の前フリですか?


そして、驚くべきことが驚くべき人物から明かされます。


学園長に呼び止められ、シンシアと仲良くしているのを喜ばれ、
これからもシンシアと仲良くしてほしいと言われる主人公。


「あの子、つい最近まで入院してたんだよ」


シンシアが?あのレイピアや弓を自在に操るほど元気なシンシアが?
更に学園長は続けます。



「心を病んでしまったのだと思います」



こんな格好と所有物のに言われると
病んでいるのはオマエだとツッコみたくなりますし、
コイツに哀れみの目を向けられるとつい死にたくなりますが
シンシアの現実に触れてしまい、それどころではなくなってしまいました。


小さい頃に両親が離婚し、男手一つで育てられたこと。

その愛する父も永眠してしまい、一人ぼっちになったこと。

ショックで入院し、目が覚めたときから「自分はエルフだ」と言い出したこと。


一人ぼっちのシンシア。
麻里子も両親がいませんが、あんなのでもまだ養ってくれる人がいる。
でも、シンシアには誰もいない。
この広い地球で、ただ一人。

そうか。



翌日。


いつものようにエルフのコスプレ呼ばわりをするヤツらに対し、


「コスプレじゃねえって言ってんだろ!!」



突然エルフを全肯定。



余りの突然の変貌振りにみんあんはおろかシンシアも驚愕。
∀ガンダムの黒歴史だってここまでの全肯定はしていません。
突然「ドワーフ狩りしようぜ」などステキセリフを吐かれ、
シンシアですら最初はキショがりますが、
やがて頬から一筋の涙が。

たった一人。
たった一人だけど、うーを受け入れてくれた。
しかも、相手はうーの大好きな人。
どうしていいかわからない。
ただ、めっちゃ嬉しい。

信じてるって言ってくれるだけで、救いになる。
生きてて大丈夫だって、思える・・・・・・



「同情だったら許さへんで?」というシンシアの言葉に
カンペキ同情100%の主人公はビビリますが、これもシンシアのため。
できるだけ、優しくしよう。
彼女が楽しく生活できるように。
悲しみを、少しでも癒してくれるように。


ちなみに琴未さん?
シンシアと会うたびに500円を投げつけるのは優しさとは違いますよ?



ただ一人の仲間に、好きな人に、
今まで誰も聞いてくれなかったファンタジー話を本当に楽しそうに話すシンシア。
長いまつげ。
澄んだ目。
まるで少女のように一生懸命なその姿。

彼女といると、同情という気持ちが薄れてくる。

ドキドキする。



台風でシンシアの家が飛ばされたとき、俺は迷いなく言った。


「うちにこない?」


琴未がいようが、関係なかった。
シンシアの悲しい顔はみたくないから。

手違いで一緒に風呂に入ってしまったけど、
綺麗な裸に勃ってしまったけど、


「・・・・・・・・・・・気持ちよくしてあげようか?」


「きみのこと好きだからやで?」


今、わかった。

俺は、シンシアが好きなんだ。



そのまま一緒に寝て、


「キス、してくれへんの?」


寝ぼけた琴未がそばで寝ていたけれど、
もう止まらなくて。
シンシアの口を押さえただけでバレないわけがないけど。



「んはぁっ、んっ、んっ、んはぁっ!」



お互いの初体験がこんなプレイで申し訳ないけど。

それでも君は笑ってくれて。


ちゅっ・・・・・・


「・・・・・大好きやでっ」


同情なんてもうどこにもない。
俺の居場所は、彼女だ。



お互いの気持ちが通じ合った二人。
でもあんなロストバージンはシンシアにとって納得いかなかったらしく、
思う存分声を上げられるという場所を選びます。


体育倉庫。


おまえそりゃツボつきすぎだろ(主に俺)というチョイス。
案の定ヒメから得た知識を実践していました。
俺は初めてヒメに感謝しました。

そして体育倉庫に行ってみると、


「じゃーん!!」


スク水プレイキタ━━━(゚∀゚)━━━!!!!!


自分でも知らない内にシンシアんみ飛びかかる主人公。
彼と共に二次元にダイブする俺。


主人公:「最高、シンシア、マジ最高」


俺:「オホウホウホウホウホウ(人間の壁を取り払いました)


この瞬間俺と主人公のフュージョンが完成。さしずめもとイチローというところか。
戦闘力は皆無に等しいですが精力・煩悩・ヲタク力はinfinity。
遊○王だと何とも使いどころのないカードの誕生です。


「はぁはぁ・・・や、優しくですよ?」


当然!スク水は決して脱がすことなく!!
ずらす!布地と膣内の両方の感触を楽しむのが漢!!

どこぞで売っている最初からパーツが外せるものなんぞ
スク水ではなし!!
adidasとadidosくらい違うものだと知れ!!



こんなこと書いてるから長くなるんだよな・・・_| ̄|○



こんな調子で毎日お互いの愛を確かめ合う2人。
一人になってから、初めてできた信じられる人を決して離さないように。
お前が一人じゃないってことを、身体で、心でわかってもらえるように。


「お前はもう俺のものです」


「・・・そんなことせんでも、うーはきみのものです」



彼女がエルフだとか人間だとか、そんなことは関係ない。
俺は、シンシアが好きなんだから。



このままずっと続いていくと思われた2人。
しかし、その未来もちょっとしたことで崩れてしまいます。


「シンシアは、なんでどうして自分のことをエルフだと思うの?」


「パパがエルフやからや」


今までのようにはぐらかさず、昔の出来事を話すシンシア。
川原を歩いてたら、パパの身体が光りだしたこと。
ニッコリ笑って、パパは妖精なんだと言ったこと。
その光は友達の妖精で、弾ける様に飛んでいったこと。


今までのシンシアなら、決して言わなかったこと。
またバカにされるに決まっているから。
でも、主人公だから教えた。
初めてシンシアの存在を認めてくれた人だから。
何よりも、好きになった人だから。

そんな心を開いた彼女が、主人公の一言で崩れてしまいます。



「お父さんも、遠い天国から、ずっとシンシアのこと見てるよ」



その一言に凍りつくシンシア。


きみはうーのパパが死んだことを知っていた。
だから、同情してうーにやさしくしてくれたんだ。
きみのこと好きって言ったから、同情で答えてくれただけなんじゃない?
同情が一番キライ。自分がみじめになるから。

結局、きみも否定するんやね。
うーがエルフだってことを否定することは、パパとの絆を否定すること。
たった一人の肉親のパパを、否定すること。



「バカみたいや・・・きみと一緒になれて嬉しいって喜んだうー・・・バカみたいや・・・」



再び心を閉ざしたシンシア。

最初はどう考えても同情バリバリでしたが、
シンシアに真っ向から踏み込み、彼女を肯定し、
あの誰にも見せない大人しい態度、笑顔。
いろいろな姿を見せられる内に本当に好きになっていた主人公は
必死に誤解を解こうとします。
しかし、信じた人も所詮はいっしょだったと思い込んでしまった
彼女の心は解けません。



「だったらうーにもう一度妖精を見せてくれへんか?」


「きみはうーのこと信じてくれるんやろ?妖精の存在を信じてくれるんやろ?」


「だったら、もう一度見せてや」



シンシアは、きっと主人公にあきらめさせたかったのでしょう。
どんなに信じられなくなっても、自分から主人公をあきらめることはできないから。
無理難題を言って、主人公の方から離れてくれればそれでいい。
また、いつもの日常に戻るだけ。
ただきみがいないだけの、今までどおりの日常に。



妖精はいないかもしれない。
ただ、信じないことは、シンシアを否定することになってしまう。
エルフとか何だとか、そんなものはどうでもいい。
俺は、またシンシアにこっちを見てほしい。



主人公は、妖精を探し続けます。



いろいろ調べたり歩き回ったりしますが、見つかりません。
しかも、この主人公の行動にあのアキ学の生徒でさえ超否定的。

「妖精なんていないんだよ。俺たちには二次元の(以下略)」

「実はヒメが妖(撲殺

「しばらくの間、おうちで休むのです!」


ちなみに、俺は妖精は見たことがありませんが、
妖精さんとお話している方は何度か見たことがあります(;´Д`)

最近では電車内で昨今の政治についてお話されていましたよ?



そんな扱いを受けているうちに、ふと、シンシアの気持ちがわかりました。

そうか。

みんな間違っていたんだ。
学園のみんなも、学園長も、俺も。

シンシアは、心を病んでいるわけじゃなかったんだ。
彼女のあの格好は、父親との心の絆。
父親とのあの幻想的な思い出。
最後の思い出。

あの格好を否定されるのは、父親との繋がりを否定されること。
自分自身を否定されること。
自分自身を否定されたら、彼女は生きていくことができない。

だから彼女は誰が何と言おうとエルフだと言い続ける。
誰に何を言われたところで問題じゃない。
信じていれば、大切な人と繋がっていると実感できる。
とても細くて弱いものだけど、
信じている限り、自分から断ち切らない限り、決して切れることはないから。


そして、主人公は妖精を探し続ける。
妖精を否定することは、シンシアとの繋がりを否定すること。
だから、主人公は妖精を探し続ける。
再び、シンシアとの絆を結びなおすために。



あてもなく何日もさ迷い歩く主人公。
その光景にシンシアも主人公を止めようとします。

「妖精なんていない」と言って。


「うーも、エルフだなんて思わんようにするわ」


主人公のために、やっぱり好きな人のために、
自分を曲げてまで主人公を助けようとするシンシア。
自らの手で、父親との絆を否定してまで。


それをきっぱりと断る主人公。



「シンシアのこと、信じてるから」



シンシアが信じるから、俺も信じる。
だから、妖精がいないなんて言わないで。
お父さんとの絆を断ち切るような事なんてしないで。

お互いを信じること。
それがたった一つの答え。



そして、奇跡が起こった。



主人公の前に現れた、小さな光。
シンシアが見た妖精と同じ、小さな光。


二人は追いかける。万世橋の方へ向かう光を追って。



そこに、いたもの。



シンシアの元に向かう一つの光。

人差し指を出すと、ゆっくりと、優しく光った。

橋から川を見下ろす。


そこにあるのはたくさんの光。


二人の絆を結びつける、強く、優しい光。


二人を祝福するかのように、輝いていた。



妖精ではなかったけど、二人にとって、そんなものはもうどうでもよかった。


俺の隣にシンシアがいる。

うーの隣にきみがいる。


それだけでよかった。



この光は、シンシアにとって、主人公にとってかけがえのない絆になった。



「パパとうーとを結ぶきずな」



「きみとうーとを結ぶきぶなや」



再び、俺に初めて見せてくれたあの笑顔。

決して切れない絆を握って、彼女は言った。




「めっっっっっっちゃ」




「好きやで」




 
なみシナリオ。ネタバレなので注意)

一般社会の基本を理解していないヲタ共に一般常識を教える教師。

外見の通り子供、それはもう子供。
夜9時には就寝
アキバの街を歩いていれば補導される。
横断歩道で手を上げてタクシーを止める。
サンタを信じている。

精神的にもかなりの子供で、
ブッシュに「ミーを呼ぶときはDearをつけてくだサーイ」と言われ、
何のためらいもなく「Death ブッシュ」
話を流すということを知らないサマは正にお子様。
ブッシュにはこれくらい言わないとわからないというのもありますが。
事実わかってないし。

子供先生というとみりあ先生がいるのですが、
生徒から慕われているみりあ先生と比べて
この人は明らかに生徒からバカにされています
シンシアには初対面でホビット呼ばわりされて殴られるし。
あのジェットにまでバカにされている姿はさすがに哀れ。

俺ならジェットにバカにされたらその場で氏にますけどねオホウホウホウ


しかし、仕事はマジメです。
日々の授業だけではなく、放課後のパトロールも一生懸命。
アキ学の生徒はグレると

二時間以上メイド喫茶に居座る。
コスプレショップで試着したまま写真を撮る。
エロゲーの店頭ムービーをジーッと見続ける。
妙に高い声でカラオケでアニソンを歌う。


らしいです。

俺は後半2つにモロにあてはまるんですが不良でしょうか。

あ、一番最初のは知人に山ほどいるんですが・・・


そんな先生が主人公を意識し出すのは、自販機でジュースを買っていたときのこと。
コインの入り口に手が届かなくて一生懸命に手を伸ばしているとき。


「あのアマ、チンチロリンだから、背が!届かねんだよこれが!アッハッハッハ」

「ああいうの見てさ、萌えんだろ?オウホウホウ」


バカにしているのか萌えているのかサッパリわからない
ジェットを放置して自販機のボタンを押してあげたのが始まり。
どうでもいいけどこの男は萌えを根本からカン違いしてますね・・・


相変わらず言葉の節々から「自分は子供扱いされている」と憤慨するなみ先生。


「ちゃんと先生のこと見てれば、子供だなんて思わないですよ」


・・・・え?

そんなこと言っちゃダメなのです。

先生は惚れっぽいから、優しいことを言われるとすぐ好きになってしまうのです。


その行為自体が既に子供ですよなみ先生(;´Д`)
更に胸が小さいと言われマジギレ
大暴れして噴水にダイブ。
このガキから大人の部分を見つけることは
断腸が改心するくらい不可能(2回目)だと思います。

そんな先生を慰めるべく


「俺は先生のこと、ちゃんと見てますって」


優しく頭をなでる主人公。



「あ・・・・・・」



この子は、優しい子だ。
先生のことを見てくれるのは、この子だけだ。


主人公に触れ、気持ちが傾いていくなみ先生。
その場面のCGで勃っている俺。

人生いろいろですな。



そんなある日、

「アニメショップのスタンプカードが2枚になってしまいました。
 1枚にまとめてもらいたくても規則上それはできません。
 あなたならどうしますか?」


の質問に


ヒメ:「お色気で」


ジェット:「ぶち殺します


と答えたバカ2人に混ざって補習を受けることになった主人公。
テストは問題なかったのに「先生をバカにし過ぎ」という
迷惑この上ない理由。
もっとも、ただ単に主人公と一緒にいたかったのかもしれませんし
この2人と一緒だと何をされるかわからないと察したのかもしれませんが。



ちなみに、こういうことが実際にあると、結構怒る人いるんですよね。
ヲタ云々関係なく。
「ならポイント分を現金にしてよこせ」と言ったババアもいたし。
気持ちはわかりますが、もともとアキバで働いていた俺としては
「規約を読め」としか言いようがありません。
どうしてもというんなら、最近は結構譲歩してくれる店もあるので
そっちを利用しましょう。



そんなこんなで補習を受けていたところ、どうもなみ先生の様子がおかしい。


「うううう、はぁはぁ・・・ん・・・・・・」


何かを必死にガマンするなみタン先生。
一瞬バイブでも入れて授業してるのかと思いましたが
まだ序盤。そんな展開もあればあるで俺も息子も大喜びなのですが
サンタを素で信じているようなこのお子様にまだそんな知識は早いざます!


ってことは?


「はぁああ、でも、でも、あず、もう、我慢がぁ・・・・・・」


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・クル?|∀゚)



「嫌なのですぅぅううぅう」



放尿キタ━━━(゚∀゚)━━━!!!!!



タイトスカートから滴り落ちる黄金の水。

そのメリハリのない脚と伝っていくその液体は

正に「聖 水」と言っても差し支えはないであろう。

さあ、もう泣くのはおやめ。

僕が全部ふ拭き取ってあげるから。

そのストッキングに染み込んだ先生の証。

下着をしっとりと濡らす先生自身。

僕が全部残らず舐め取ってあげるから。

こんなアンニュイな夕方に相応しい飲み物、他にあるかい?



・・・・おっと、久々の放尿シーンに思わず暴走してしまいました。
このまま小一時間語ってもいいのですが、何の感想だかわからなくなるので
やむなく打ち切り。無念。



「先生、さっさと着替えてきましょうよ」



2人が嘲笑したりビデオを回せなかった事を死ぬほど後悔する中、
颯爽と言い放つ主人公。
とても麻里子シナリオでのヘタレと同一人物とは思えないです。



「人間、こういうことあるよ、な」



とキラリと歯が光りそうな笑顔を見せる主人公。
爽やかに購買部へと先生を促し、着替えを奨めます。
最早偽善者っぽささえ感じます。
一体どうしたというのでしょう。



・・・・・・・・・・ハッ!!Σ(゚д゚;)



そうか、ヤツの狙いが読めた!

コイツの狙いは先生を自らの手で着替えさせること!!

そしてその黄金水の染み込んだ衣類一式を
自らの手でお持ち帰りすることだったんだ!!



な なんだって━━━━━━!!?(AA略)



そうと決まれば俺もヨネスケのごとく現場へ突撃!!
拝むぞ拝むぞ拝むぞ拝むぞ拝むぞ拝むぞ拝むぞ!!

さあ!みんなで例のパジ○ロコールだ!!


ぬーがーせ!!ぬーがーせ!!ぬーがーせ!!

ぬーがーせ!!ぬーがーせ!!ぬーがーせ!!

ぬーがーせ!!ぬーがーせ!!ぬーがーせ!!



・・・・・・・・・・・・タンッ!!



ハーイ、たわし1年分生着替えさせシーン省略ー



え━━━━━━(興味のなさそうな観客)
えええ!!なんだよこのドチクショウがッ!!(ジェット化する俺)



俺:「ぶち殺します」



主人公のヘタレっぷりに憤慨しながらも
その後のブルマを合法的に着せる漢っぷりにグッジョブ。安い漢だな俺。



こんな下心バリバリの行動を見せた主人公ですが、
お子様のなみタン先生にはそれがわかりません。
それどころか「子供扱いしない人」として好感度急上昇です。
漏らしといて子供扱いしないというのは
その筋のシュミがある人だけですよ?(俺)


そんな経緯で、なみ先生にとって主人公はなくてはならない人になっていました。


不注意で、ネコミミ所持のモロ見え同人誌をなみ先生に没収される主人公。
俺としてはその絵を公開してほしいところなのですが。
さすがに返してもらえないのですが、ネコミミがキレるので
やむなく職員室のなみ先生の机から盗み出すことに。

うまく無人の職員室に忍び込んだものの、
人が入ってきたので慌ててなみ先生の机の下に隠れます。
しかも、入ってきたのはなみ先生。

何かを予感させるシチュエーション。
それに呼応させるかのように、同人誌をめくりだすなみ先生。


「こ・・・こんな大胆な・・・・・・」


息を荒げるなみ先生。
こ・・・・・これはまさか・・・・・・・・ッ!?



「だ・・・誰もいないのですよね?ちょ・・・ちょっとだけ・・・・・」



目 の 前 で オ ナ ニ ー を 始 め ま し た。



キタ━━━(゚∀゚)━━━!!!!!
キタ━━━(゚∀゚)━━━!!!!!
キタ━━━(゚∀゚)━━━!!!!!




同人誌のないように合わせ、乳首を触り続けるなみ先生。
そして、ついに手は下の方へ・・・・・



「ど、どういう風に触ればいいのです・・・・・・」



はじめてかよ!あんたはじめてかよ!!



「わたし・・・先生なのに・・・学校でこんなことして・・・・・・」



その背徳感こそが自慰の真髄なのですよ!!



子供のクセに見栄を張ってつけてる黒下着
湿り気を帯びて色をどんどん変えていきます!!



黒下着!!黒下着!!黒下着!!黒下着!!

黒下着!!黒下着!!黒下着!!黒下着!!



カウハッ!!カ、カウハッ!!



すごいよなみ先生!!

テキストだと「白い下着」って思いっきり誤植ってるけど

そんなの全然問題ないですよヴァアアアアアアアアア!!


発狂しますた。




 
琴未シナリオ。(ネタバレのため注意)

お前らいよいよメインヒロインの登場ですよ!
え?まだ一人残ってる?
いいじゃないですか!龍騎だってラス前で主人公死んだっしょ?(関係ありません)


さて、この琴未、主人公の義理の妹であります。
お兄ちゃんのことが大好きで、いつもお兄ちゃんといっしょ。
登校も下校も一緒に行き、家でも部屋に頻繁に遊びにいきます。
人前でお兄ちゃんに甘えてくる姿はまさに理想の妹そのもの。
周りから見ても理想の兄妹に見られていることでしょう。


はたから見ればな。


そう、この妹、アキ学に入学するだけあって相当なものなのです。


兄の部屋でエロゲー(もち妹もの!)


シュミは絵描き。やおい、触手もお手のもの。


「琴未、オタクだし。人の視線が気になる生き物ではないのです
と明言。


そしてオタクを卒業したがってる兄を最近一緒に遊んでくれないからという
理由だけでアキ学に強制編入
世間一般にはそれは連行って言うんですよ琴未さん。


そんなわけで腐女子どころかクソヲタで超バカな琴未さんのせいで
アキ学でヲタ三昧の日々を送ることになるのです。
まあヲタ卒業なんて所詮ムリな話だけどな!


一度は離れたつもりでも、それはかりそめの姿・・・

刻は巡り、輪廻のようにヲタはあなたの元に還ってくる・・・

それはまるで・・・メビウスの輪のように・・・・・・


おっと、最近部屋を整理してたら十年近く前のエロゲ雑誌が出てきて
欝になったことを思い出してしまったよ。
やっぱり俺は生まれつきそういう血が流れているんだなあ。



そんな琴未シナリオは、自分が入部した二次元美少女研究会という
名前を聞いただけで一般人は出入りしないであろう部活に
主人公を強制入部させるところから始まります。
大好きなお兄ちゃんと一緒にいるために、必死に勧誘します。
もちろん手段は選びません。



「来ないと、えろゲームのセーブデータ、あいつらに渡しちゃうぞ!」



!!!



「コスリ情報が筒抜けだよ」



ノー!俺の性癖が全てバレちゃうYO!!



一見地味ですが、実際にやられると俺のダメージは相当なものになります。
ホラ、回想モードがあろうがなかろうが
抜き所でセーブデータを保存するなんてことは常識じゃないですか。
回想だと余計なセリフとかが入るので短期決戦のとき困るし。
モードに入らないシーンでも俺はかなり使うからなあ。
放尿シーンは基本として全部抑えておくし。
エロビデオと違ってシーンを細分化して保存できるので、見つかったときの恥ずかしさは
使ったところで停止したまま巻き戻さずに返却よりキツイですよー。


そんなアキ学の連中に知られること=死のアイテムを出されては従うしかありません。
イヤイヤながら足を踏み入れます。

そこはどんよりとした湿っぽい空気が漂っていました。

あーこの雰囲気すごくよくわかるわー。
いわゆるヲタクスメルの充満ってヤツですな。
わかりにくいという方は月末金曜のメ○セや祖父地図のニオイだと
思っていただければまず間違いないでしょう。

ちなみに、もっとレベルアップするとコミケの成人向ブース
1日目の企業ブーススメルになります。
国防省はここを狙って誤射すれば日本の未来が明るくなると思います。
・・・・あ、俺も確実に撃たれるからやっぱダメ。


そんなカオス地帯で、主人公は次のイベントで琴未が作画、主人公が原作のマンガを
書くことが勝手に決まっていたことを聞かされます。
「えっちな漫画なんか描いたことないし・・・」
とオープニングでエロゲーやってたくせにカマトトぶりやがる琴未に殺意を抱きますが、
原稿料も出るということでしぶしぶ入部。
既に部員証も作られており、物凄くイイ顔の主人公の写真まで貼られています。



「兄がね、エッチなゲームをやってるところを盗み撮りです」



Σ(゚д゚;)



発射五秒前って感じかな」



俺が抜いてるところずっと撮ってたのかよ!!



この女、好きのベクトルを完全に取り違えています
そんなん恋人同士だってよーせんわい。



家に帰ったら帰ったで学園内での外面のよさはどこへやら。
パンイチで家中を練り歩き、ビールをガバガバ。
そんなに普段から兄をからかって楽しいのでしょうか。


「琴未だってね!あいつらに下げたくもない頭下げてがんばってるわけですよ!
 お兄ちゃんの幸せを琴未なりに考えているわけですよプッハー!」



ヲタを卒業したがってる兄をムリヤリ元に戻すのが俺の幸せですか?
しかも最狂の猛者どもを相手に。
やってる事は丸腰でサファリパークに放り出すのと
変わらない気がしますが・・・



のらりくらりと琴未の入部攻撃をかわしていた主人公。
締め切りは少しずつ迫ってくるため、
仕方なく琴未一人でマンガを描いていきます。


それを見た麻里子さんの感想。


「なんちゅうの?触手?あれがヒロインにめちゃめちゃ絡み付いてて、
 あたしゃ引いたよ」



・・・・・・・・・・・・・・・・・・琴未イイイイィィィィィ!!!



琴未を問い詰めに行くと、


「琴未なりに売れ要素を詰め込んだんだよ」


と真剣に答えやがりました。


琴未が考える売れ要素。

触手・・・当社比五割増。

ヒロインの汁・・・当社比五割増。

触手がメガネ装備(メガネマニア獲得用)



・・・・・・・・琴未さん。触手スレに帰ってください。

てゆーか触手って売れ要素なんですか?



そんな親には絶対に見せられない作品を描いている琴未に説教したところ、


「お兄ちゃんが原作書いてくれないから触手でも出すしかないじゃない!」


すげえ逆ギレ(;´Д`)


この娘にはストーリーを考える才能はないようです。
こういうのが一人でプロになると厄介ですな。
パクリマンガで道を切り開くようになるのかな?矢吹みたいに


「うえ〜ん」


そしてウソ泣き。
ジェットとネコミミをだまくらかし、もう手に負えません。
なし崩し的に原作を書かされることになります。


「お兄ちゃんと一緒じゃなきゃ、琴未いやだもん」


ジェット:「何て兄想いなんでしょうね」


「義理だしね」


こんなとこで義理を強調しても仕方ないだろ。
そんなツッコミを入れる兄に、琴未は小さくつぶやきます。



「義理だから・・・いっしょうけんめい繋がりを大事にしないと、
 途中でぷっつりいっちゃうでしょ?」



・・・・琴未?



「お兄ちゃんと琴未を繋ぐ糸は、

 細くって、

 息を吹きかけただけで千切れてしまうような、

 せつない糸だよ」



何気なく言った一言。
だけど、言葉の一つ一つに本心が見え隠れしています。

兄としてではなく、一人の男として、

お兄ちゃんが好き。

お兄ちゃんだけど、お兄ちゃんじゃいや。

ずっと、繋がっていたいから。



同人誌でも売ることを追求する琴未に
「なんで同人でお金が欲しいんだ?」と聞くと


「お兄ちゃんにね、イロイロ買ってあげたいの」


とあくまでもお兄ちゃんのために行動する琴未。
琴未の等身大人形を作るとかアタマの弱いことを言うのは相変わらずですが、
ちょっとしたことからお兄ちゃん大好きオーラが見えてきます。

琴未は本当に俺のことが好きなのかも。
義理であることをやたら強調するのもそのせいなのかも。

他シナリオで仁義無きヘタレっぷりを決めてきた主人公も
少しだけ考え始めます。
まあ、キ○ガイ揃いのアキ学の中で比較的常識のある主人公は
「兄妹の関係は崩せない」という真っ当な理由で落ち着いてしまうのですが。



その後もボーイズゲーに手を出したり
例の商法の版画を買わされたり
この娘は絶対に一人では生きていけないなあと感じさせる生活を送っている琴未。
しかし、描いているマンガには真剣に情熱を傾けます。
触手に情熱を傾けるのはどうかと思いますが・・・

ある日主人公が帰宅すると普段のようにまとわりついてきません。
どうやら締め切り前なので真剣にマンガを描いている様子。


「一応、描いたものでお金いただくんですから、プロとかアマとかカンケーないよ。
 約束は守んなきゃ


うわー、どっかの元のソフトの原画使いまわしただけなのに
開発に3年かけやがった某メーカーに言ってやりたいですねこのセリフ。


そんな職人気質の琴未さん、主人公にポーズのモデルを頼みます。
真剣な眼差しに、協力してやる兄。
デッサン終了の後も気を散らせないよう静かにしています。

眠ってしまったところ、琴未の呼ぶ声が。
何だ、今度は何のポーズだ?



「その・・・・・・見せて」


はい?



「・・・・・・お、おちん○ん」



はあああアアアアアァァァァァァァァァァ!!!!??



どうせモザイクかけるんだから適当に描けという主人公に


「そんな適当なことできない」


あくまでも職人気質を貫く琴未。


いや、そりゃ妥協しないのはいいことだけど・・・
初体験以外妥協しまくりな某ゲームになっても困るし。
だからっていきなりちん○ん見せてなんてそんなこと言われても普通見せないよなあ・・・
いや妹とかそういうの関係なしに常識としてさあ・・・ねえ主人公?



「わ、わかったよ!」



見せんのかよ!!



妹の頼みなので仕方なくというのを強調して肉棒を披露する主人公。
その心とは裏腹に天まで届けとばかりに反り返る肉棒。

テメエビンビンじゃねえか。

琴未のほうも、マンガのためとはいえ大好きなお兄ちゃんのモノを間近で見て
スケッチが始められる状態ではありません。
一応は始めますが、ついつい見つめるだけになってしまいます。



お兄ちゃん、大きくなってる・・・・・

なんで?

琴未が見てるから・・・・・興奮してくれたのかな?

だとしたら、恥ずかしいけど・・・・・・

ちょっと・・・・嬉しい・・・・・・な。



「ねえ、お兄ちゃん・・・・・・」



「・・・・・・今度、琴未のも、見せてあげるからね」



この日から、少しずつ、変わっていく。

二人の関係が。妹への気持ちが。


義理の妹に対する気持ちが。


主人公は今まで妹としてしか見ていなかった琴未を
徐々に一人の妹として意識していく。

琴未は今まで何とか押さえつけていた兄への欲望を
抑えられなくなっていき、身体が、本能が兄を求めていく。



もう我慢できない。お兄ちゃんが欲しい。

繋がりたい。心も、身体も。

お兄ちゃんのものになりたい。



その想いは少しずつ、しかし確実にエスカレートしていきます。



「射精するところを見せてください」



確かにマンガを描く上でこのシーンはあります。
だけど、それだけではなくて。
マンガの中のすべてがお兄ちゃんと重なって。
昨日のお兄ちゃんのモノが頭から離れなくて。
どうしても、見たくて。
ホントは今すぐにでも繋がりたいけど、
お兄ちゃんの気持ちがわからないから。
だから。


昨日とは違う緊張で勃たない兄に対し、



「はい、おっぱい」



見て、お兄ちゃん。琴未を見て。

早く、琴未を妹じゃなく、女として意識して。



「琴未のおっぱい見なさい」



もう、止まらない。
すっごく恥ずかしいけど、お兄ちゃんに見せたい。


琴未:「あ、ちょっと膨らんできた」


お兄ちゃん、琴未の胸で欲情してくれてるの?
今は妹じゃなくて、女の子として意識してくれてるのかな。
だったら、すごく嬉しいな。
琴未はずっと、お兄ちゃんを意識してきたから。
お兄ちゃんのコレを想像して、ずっと欲情していたから・・・・・・


「すごぉい、そそり起ってる・・・・・・」


はやく出して、お兄ちゃん。
琴未、我慢できないよ。
熱いの。すごく熱いの。
男の人って、すぐには出ないの?
見たいよぉ。何をすれば出るの?


「琴未、何すればいいの?」


「なんか、エッチなこと言ってみろ」


え?えええ??


・・・・・・・でも、でも。
お兄ちゃんが出すの見たいし。
それにもう、琴未のあそこは・・・・・・

自然に口から出ていた。
見せた乳首が固くなっていること。
下がすごく熱くなっていること。
おもらししたみたいになっていること。



「・・・・・・ねえ、お兄ちゃん、琴未の見る?」



本心から、その言葉が出た。
お兄ちゃんが望むなら、すぐにでも見せてあげるのに。



「いじって・・・いじって・・・・・・・」



言葉を口に出すたびに、お兄ちゃんのあそこが固くなる。
先っぽから、ぬるぬるしたものがあふれ出る。
これなあに?せーえきじゃないよね?


・・・・・もう、止まんないよ。



「・・・・・・ねえ?ちょっと舐めてみてもいい?」



お兄ちゃんが何か言う前に、もうあそこを掴んでいた。
お兄ちゃんの・・・・お兄ちゃんの・・・・・・・・



「い、いただきまーす・・・はみゅ・・・・・・」



お兄ちゃんのエロゲーでやっていた知識を使って、舌を這わせる。
ずっと、想像していたこと。
モニターの中の相手をお兄ちゃんに置き換えて、ずっと想像していたこと。
モザイクのない、感触のある、リアルなもの。
ずっとこうしたかった、一番大好きな人のもの。


「く・・・・・・・」


お兄ちゃん、えっちな声だしてる・・・・・・
琴未の舌で、感じてくれてる・・・・・・
嬉しい。嬉しいよ・・・・・・



もう、琴未の頭の中から「マンガのために射精の瞬間を見たい」という
最初の願いは当に消えうせていた。
もともと、そんなものは言い訳に過ぎなかったから。

琴未の願いは、お兄ちゃんを受け入れたい。
今までみたいな仲のいい兄妹ではなく、お兄ちゃんを本気で愛している
真剣な琴未の想いを知ってほしい。
お兄ちゃんのために生きてきたことを知ってほしい。
ずっと、こんなことがしたかったことを、知ってほしい。
それが、ずっと願ってきたことだから。


お兄ちゃんが喜んでくれてる・・・・・
琴未・・・・・・もう・・・・・・・お兄ちゃん・・・・・・・!!



「琴未の舌で出して・・・・・・」



もう、ダメ。
お兄ちゃんのを受け止めたい。
それしか考えられない。



「だ、出して!お兄ちゃん出してぇ!」



「く!!」



琴未の目の前に、白くて熱いものが降りかかる。
これが・・・・せーえき・・・・・・・



「あ!やん!出てる!すごいっ!」



すごいよ。
顔にどんどんかかっていくけど、
それでも目が離せないよ。
お兄ちゃんが、琴未の舌で・・・・こんなに・・・・・・
お兄ちゃん・・・・・・!



「み、見てるからね、お兄ちゃん、ちゃんと・・・・・・あう!」



琴未の顔が、お兄ちゃんのにおいでいっぱいになる。
髪にもかかってる。
お兄ちゃんのが、こんなにいっぱい・・・・・・
すごい・・・・・・すごい・・・・・・


しばらく、立ち上がれなかった。
もう、お兄ちゃんの顔を見ているのか、
せーえきが出たものを見ているのか、それすらわからない。
頭がボーッとする。

お兄ちゃんが、白くなった琴未の顔を拭いてくれた。
もうちょっとこのままでもよかったな・・・


「もう見せないからな!」


と真っ赤な顔で言うお兄ちゃんに


「う、うん、ありがとう・・・・・あう・・・・・・」


という生返事しかできなかった。



お兄ちゃん・・・・・・・・・・・・・





妹に・・・・妹に射精しちまった・・・・・・

兄への愛が深くなる一方の琴未と反対に、激しい罪悪感でいっぱいの主人公。
かなり顔に出ているらしく、金の亡者のシンシアにまで
無料アドバイスされる始末。


「キミは、ホンマ素直やないね」

「少なくとも(アキ学の)連中、自分にウソだけはついてへん」

「必死になって自分を誤魔化しているように見えるんや」


麻里子にも「なんだか元気ないけど」と心配されています。


シンシアの言う通り、主人公は無意識に気づかないフリをしています。
この気持ちが罪悪感だけではないことに。
今まで妹として一緒に生きてきたから。
妹だからと思い込もうとしているから。
心の中では、どんどんこの感情が大きくなっているのに。
気づかないフリをしているから、苦しくなっているのに。



そんな自問自答している間にも時間は過ぎ、
兄妹合作プロジェクトへの時間もせまってきました。
同人誌が既にネット予約だけで完売ということで、
イベントでは急遽同人ゲームの製作に変更。
触手ってそんなに需要あるんだ・・・(;´Д`)
「メイドな義理の妹が24人」という話の膨らませようが無い
キーワードを提供され、プロットを書くことを命じられます。


「・・・・で。琴未は?」


原画様を呼び捨てで呼ぶんじゃねえよ!シナリオ風情が!!



・・・・・・・エロゲー業界ってこんな世界なの?



そうか!だから原画の出来上がりが遅くて
10周年記念なのに11年目に発売され
リメイク版では原画総とっかえで吊りAA続出の作品が出来たりするんだね!


もっとも絵は全部あがっていても「品質が低い」とかいう理由で延期され、
ゲームの発売1ヶ月前にビジュアルファンブックが発売
されちまうような作品もありますけどね!!


そのほかにも「売れるヤツが神」という
クリエイティブって何ですか?と言う言葉や
(これに忠実なのが曲芸とかa○eなワケですね)

オメエの代わりなんか、いくらでもいるんだかんな」という
誰に言われたんですかヤマグチ&桑島先生と聞きたくなる
言葉を浴びせられ、原画様と打ち合わせろと言う命令の元
自宅へと送還されます。


がんばれシナリオライター。



重い気分で帰宅すると、琴未の部屋からフルボリュームで音楽が。
気分転換のためとはいえ、さすがにこれは。

一言言おうとしたとき、



「あふぅ・・・・・お兄ちゃん・・・・・・」



艶かしい声が聞こえてきます。

そんなバカなと否定する気持ち。それに反比例するように高鳴る鼓動。
そっと部屋をのぞいてみると・・・・・・



「あ・・・・・・・はやく・・・・・終わりにしないと・・・・・・・・
 お兄ちゃん、帰ってきちゃうよぉ・・・・・・・・・・・」



既に、琴未のお兄ちゃんに対する気持ちは抑えきれなくなっていました。

もう、理由をつけてお兄ちゃんの肌に触れるなんてイヤだ。
触るだけじゃイヤなの。
琴未の髪も、顔も、身体も、一番大事なところも、
全部お兄ちゃんに触って欲しいの。
全部お兄ちゃんのものになりたいの。



「お、にい、ちゃん・・・琴未、お兄ちゃんにここ触って欲しいよぉ・・・・・・」



想像の中のお兄ちゃんは、琴未の中を優しくかきまわしてくれる。
でも、想像じゃイヤだよ。
本物の、一番近くにいるお兄ちゃんに、
舐めて欲しいの。いじって欲しいの。貫いて欲しいの。



「ねえ、舐めて!お兄ちゃんの舌で、琴未のおま○こ、かきまわして!」



ずっと前から、お兄ちゃんのこと考えながら、こんなことしているんだよ。
今はお兄ちゃんの形もわかるから、すぐに反応しちゃうんだよ。
もう、お兄ちゃんのことしか考えられないよ・・・・・・



「あ!くあ!イク!
 琴未、お兄ちゃんのおち○ちん突っ込まれていっちゃうのぉ!」




お兄ちゃん・・・・・お兄ちゃん・・・・・・・・・・・・・!!!




・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・



「くはぁ・・・・・・またやっちゃった・・・・・・・・・」



終わったあとはいつも虚しい。
どんなに気持ちよくても、そばにお兄ちゃんがいないから。



「琴未、もう自分でするの、やだよ・・・・・・」



家でも学校でも、ずっと一緒にいるのに。
何で、こんなに遠いの?
隣で話をしたいのに。
お互いの息がかかるくらい近くで、いろんな話をしたいのに。



「お兄ちゃん、琴未の処女、奪ってよぉ・・・・・・」



後はお兄ちゃんだけなのに。
お兄ちゃんは、琴未のこと好きになってくれないの?
ずっと一緒にいたいよ、お兄ちゃん・・・・・・


琴未の気持ちは止まらなくて。
今までのような兄妹という関係に耐えられなくて。

先ほどの自慰の余韻を残しながら兄を迎える琴未。
ゲームのシナリオを兄に書いてもらうことを喜びつつも、
どうしても感情が出てしまいます。



「また、描けなくなったら、手伝って」



もう、これが単なる自分の欲求だということは、兄も気づいている。
そんなことは琴未もわかっています。

「ゲームのため、だもん・・・・・・」

と言うセリフも、最早意味の無いことがわかっています。

それでも兄との進展を望む琴未。
もうごまかさず、自分の気持ちをぶつけるしかない。
そんな一途な想いは、ついにストレートな本音として表れます。


「お兄ちゃん、あのね・・・・その・・・・・・」


もう、自分の中で抑えることすら出来ません。
ここ数日の兄を取り巻く環境の急激な変化。
それに勝つためには、自分の想いを、兄にぶつけるだけ。




「今日、いっしょに寝てもいい?」




ヲタクを卒業したいと言う兄。
それに応えるかのように兄の周りに現れる女の子たち。
赤い髪の娘。長い黒髪の娘。
お兄ちゃんが、琴未がずっと好きだったお兄ちゃんが、
誰か他の人のものになってしまう。
そんなのイヤ。

そんな想いが募り、今までしたかったこと。
望んでいたことを直接的にぶつけてきます。

まだ自分の気持ちを理解しきっていない、
本当はわかっていても理性が無理やり押しとどめている兄は断りますが、




「あう・・・・琴未、もう我慢できないよぉ・・・・・・」




琴未は、お兄ちゃんとしたいの。
ちゃんとした、恋人同士になりたいの。


今、自分の気持ちを。
今まで雰囲気だけでアピールしていた気持ちを。
正式に伝えました。


兄は困惑する一方。
妹の激しい想い。
今までヲタ一直線で、知る必要が無かった気持ち。
それにすぐ答えを出せるほど、自分は成長していなくて。

本当は答えが出ているのに、それを覆っているものを
壊すことができなくて。

気が重い。
琴未のエネルギーをモロに浴びて。
「好き」と言う気持ちを最早隠そうともしないで。
最初から兄としてではなく、男として好きだったことを前面に押し出して。
琴未は妹。義理だけど、妹。
今までそうやって生きてきた。
これからも、そうやって生きていくハズだ。

じゃあ、何でこんなに気分が重いんだろう。


今日は麻里子にアキバを案内する日。
約束だし、行かなくちゃ。


「お、おはよう・・・・・・」


昨日の事もあり、目を合わせづらい二人。
しかし、出かけようとする兄に、琴未が鋭く反応します。


「デート?」


「デートじゃない」


「でも、女の人と待ち合わせでしょ?」


そうだけど・・・・・・お前に関係ないだろ」


!!


ホントに?
誰?相手は誰?
赤い髪?黒髪?
お兄ちゃん、その女の人が好きなの?

そんなのやだ!
やだやだやだやだやだやだやだやだやだやだ!!


「ある!!」


「だって琴未・・・・お兄ちゃんが好きなんだもん!」



好きだから、行かないで欲しい。
そう懇願してくる琴未。
でも、琴未は妹だ。
義理でも何でも妹なんだ。

何度となく自問し続けたこと。
なぜか胸の奥が痛む。
でも、このままじゃ二人ともどうにかなってしまう。

だから、俺は伝える。



「嫌いじゃない。でも・・・・・」


「義理でも、妹は妹だよ」


「恋人としては、見られないよ」



・・・・・・・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・やだ。



「ま、待ってよ」


どうしても恋人にはなれないの?
妹だから?
お兄ちゃんが他の人とデートするの、黙ってみてるだけなの?
で・・・・・・・いつかはしちゃうの?

そんなの耐えられないよ。
お兄ちゃんがどうしても琴未を受け入れてくれないなら・・・・
せめて・・・・・・



「いいよ、他の人とデートしてもいいよ」



せめて・・・・・・



「その代わり・・・・・・

 ・・・・・・ここに入ってる、白いの、全部琴未のだから」



身体だけでも・・・・・お兄ちゃんの証だけでも欲しい。
他の人とそういうことするなんて、我慢できない。
だったら、そんなことする元気がなくなるくらい、琴未に出して。
好きじゃなくてもいいから・・・・・・・



動揺で動けない兄のモノを取り出す琴未。
下着を脱ぎ、背中を押し当てる。
そして、モノを後ろ向きに足の間に挟む。
スマタ状態に困惑の兄。


「ホントに入れるの、イヤなんでしょ?」


そう言うと、足に力を込める。

・・・・・・・濡れている。

琴未の茂みの感触と、熱く濡れた液体の温度に、
否応なしに鼓動が激しくなる。



「固くなってるよぉ・・・・・・お兄ちゃん・・・・・・」



上気した琴未の声。
きっと、昨日の自慰のときの顔をしているのだろう。



「ねえ、動いて・・・このまま、琴未の擦って・・・・・・」



琴未が腕を引っ張っておねだりする。
言われるままに、腰を動かす。
いつでも逃げられるのに、逃げられない。
快楽か。それとも別の何かか、わからない。



「んはぁ・・・・すごぉい、気持ち、いいよぉ・・・・・・」



妹の愛液が、自分のモノに絡みつく。
琴未が俺のを擦り付けて喘いでいる。
今までずっと一緒に「妹」として育ってきた妹の、女の声をあげている。



「手が空いてるなら、胸触って・・・・・・」



自分から服をたくし上げ、固くなった乳首を見せつける。
「今日でこういうこと終わりだからな」という自分の言葉にも、説得力はない。
琴未が、俺の性器で、指で喘いでいる・・・・・・



「もっとぉ!もっと琴未に、えっちなことしてぇ!」



琴未の動きが早くなる。
肉棒を自分に食い込ませるように。
強く、深く。
息が荒くなり、歓喜の声を上げる。
そして、抑えきれなくなった行為を、琴未は望んだ。



「お願い・・・入れてぇ・・・・・・もう我慢できないよぉ・・・・・・・・」



入れたい。
そう思った。

だけど・・・・・・それだけはダメだ。

最後の理性が兄を止める。
琴未との今までの関係が壊れる。
妹としての関係が。
ずっと仲良しで、ずっとに一緒にいて当然だと思っていた妹との関係が。



「琴未、お兄ちゃんが欲しいよぉ・・・・・・」



ゴムなんかなくてもいいという琴未の劣情に応えたい。
でも、それだけはダメだ。

こえてはいけないラインがあるんだ。

それが自分の本当の気持ちかどうかはわからないけど。
わかろうとする気持ちに霧がかかってしまっているけど。
こえてはいけないラインだ。
ただ、そう思った。



「お願いぃ!琴未、何でもするから、処女、奪ってよぉ・・・・・・」



琴未の言葉を無視して、腰を振り続ける。



「こ、こんなんでイクの、いやだよぉ・・・・・・・!」



自分の中に射精することを望む琴未。
限界が近づくにつれ、その想いは更に激しくなる。



「いじわるぅ!お兄ちゃんのちん○ん、琴未のお○んこに入れてぇ!!」



直接的な言動が自然に口に出る。
それを聞いて、兄にも限界がくる。



「やぁ、イッちゃう!琴未、イッちゃうっ!」



兄が射精する。
琴未の太ももを兄の精液が汚す。



「あ!琴未の中にぃ・・・・・ぁあ!!」



最後まで望みは果たされないまま、琴未も果てた。




倒れた琴未が横たわる。
仕方ないな。
琴未を背負い、部屋へと連れて行く。



「お兄ちゃん・・・・・大好き・・・・・・」



つぶやく琴未に、昔、同じように妹を背負って帰ったことを思い出した。
うまくは思い出せなかったけど。
何か、大事なことだったような気がする・・・・・・・