96/ 8/20 北海道へ>仙台港到着 やりたいときに、やりたいことをやらないと年月がどんどん過ぎていく。 やりたいことがあるのはいいことだ。なんて中年も終わりに近づいて いるので、行きたいところ、見たい風景を求めて北海道。 千葉から400kmはきつかった。 今回はノートパソコンを持参しました。モデムカードを購入したの ですが、機械がカードを認識しません。ハードの説明書を読むとハード 備え付けのドライバーを使えとのこと、あーあ、モデムカード添付の ドライバーに書き換えてしまった。これがカードを認識しない理由らしい。 で、格好悪く大きなモデムを携帯しての旅行です。バッテリーは50分 ぐらいしか持ちません。 嬉しくてしかたありません。 何台ものバイクが乗船を待ってます。 午後8時出航 午前10時45分苫小牧です。 出航を待っている気分は、一種独特な雰囲気があります。 仙台から苫小牧に向かう船の2等船室は50cm間隔で枕と 毛布が90個くらい置いてあります。今まで5回フェリーを利 用しましたが、全て個室でした。今回利用してみて、大部屋の ほうが楽しい雰囲気なのがわかりました。 もうすぐ苫小牧に着きますが、デッキで感じる風は、北海道は 仙台よりちょっと暖かいかな、と言ったところです。 船の中は、朝からピアノの生演奏があったり、お客を退屈させ ないようにいろいろと工夫しています。でも14時間は飛行機だ ったらニューヨークに着く時間で、長い。 14時間45分の船旅もあと30分ぐらいです。苫小牧で ISDNを見つけてUPするとします。 と、ここまで書いて、道すがら灰色の電話機を探したのですが 見あたらず、結局夜に個の続きを書いています。 北海道へ>オコタンペ湖、二股ラジウム温泉 苫小牧から支こつ湖に向かう。想像していたよりかは大きな 湖でした。次に以前ここで話題になり、いつか訪れてみたいと思 っていたオコタンペ湖に回りました。道路からほんの少し見るこ とができる、といった神秘的な湖でした。 オコタンキャンプ場でひと休み。今回購入したエアーマットを 日陰にひいて寝ころんだら、前には湖、空気はさわやか、フェリー の疲れがどっと出てきて気持ちよく睡眠。 そこに釣りにきていた人と会話したところ、札幌は暑くて仕方が ないので、涼しいキャンプ場に避難してきた、とのことでした。 そこのキャンプ場もシャツ1枚でちょうど良い気温でした。 その後、熊に注意の看板にビビりながらダートを走る。 次の目的地は、これも以前行こうとして果たせなかった二股ラジウム 温泉にと向かう。途中疲れのため何度か休みながら温泉に着いたら 4時30分。 入浴料が500円、宿泊が2食付きで5800円。それを聞いて ここの温泉に入ってからどこかのキャンプ場を探してテントを張る 元気がなくなってしまい。本日の宿泊場所はここに決定。 ここの温泉は、山の斜面に作られた風呂に直径10m位のドームが すっぽりとかぶせられています。風呂にいたる道もまるで洞窟を 歩くようです。湯船も石灰のため角がなく、どこも滑らかです。 外から見る景色はお湯が流れたあとは石灰が沈着し、周囲の日本的な 風景からみると異様な感じがします。昔、写真でみたときには、 空飛ぶ円盤の秘密基地みたいに思えたのでした。 部屋に通されて、宿の女性に、疲れて野営する元気がなくなった。 歳だね。と言ったら、歳だなんて言うな、とたしなめられました。 暗に、自分の方が歳なのに元気に働いている、甘いよ、と言われた 感じがしました。その女性はたぶん70才は越えていると思います。 夕食は5時。到着してバイクから荷物を運び込んだりしている内に チャランチャランと鐘がなりお客は食堂に集められました。食堂は アットホームな雰囲気でした。 外には狐が3匹徘徊していました。 あるところで風景を見ていると、ハイヤーで観光しているという ホテルの社長が、バイクでの観光は楽しいかい、と話しかけてきま した。海外旅行よりかは面白いですよ、と答えておきました。 遊ぶだけ遊んで帰ってたら、仕事を一生懸命やろう、そんなことも 考えています。 北海道へ>本日は雨 夜、家に電話したら、カニを送れとのこと。どこから 送ろうかなー。 早朝、ギシギシ鳴る廊下を静かに歩いて、ビニールハウスのような 洞窟のような通路を降りて、温泉にはいりました。朝から温泉とは 贅沢ゼイタク。 外を見たら、朝もやだと思っていた天候が、はっきり雨だと いうことが解りました。バイクには雨が大敵。それがいやなら バイクは乗るな、と自ら叱咤激励。 朝食。ご飯、小さな卵焼き、海苔、味噌汁、おしんこ、 質素な食事でもとても美味しい。ここが北海道だからかな。 北海道へ>積丹半島 この半島はバイクで素通りしてしまうのは誠にもったいない 場所です。小樽に近いので俗化が激しいかな、と危惧していた のですが、水も綺麗、風景も雄大な自然の残ったいいところでした。 古平のトンネル事故現場は、以前使っていた海側の道を修復して 片側通行で通していました。落石事故のあったトンネルの入り口は 岩盤がまるで東京タワーのように高くそびえ、岩盤をネットで 覆う作業をしている人間が米粒のように見えました。 トンネルの入り口付近に向かって頭を下げて通過。 余市の運上家によりました。静かなお店で、庭を眺めながら 三平汁を味わう。じゃがいも、いんげん、しゃけが入って、 なかなか旨い物でした。 札幌の小説家の奥さんにお会いいたしました。86才でした。 訪れたことを喜んでくれました。2年前の十勝の写真を見せて 家族の方とも話しが弾んだのですが、バイクの修理もあり 早々に退散したのでした。 本日はバイクがパンクし、持参したポンプでエアーを継ぎ足し してだましながら走行してたのでした。 夜、札幌の友人宅に到着。友人と寝床で話している内に友人は 熟睡してしましました。友人は立派なオヤジになっていました。 北海道へ>雨対策が大失敗 朝からの雨で友人は、「もう一日泊まって行け、出かけても無 理だったら戻ってこい」などと言い残して出勤しました。 どうしようかな、と迷いながら取りあえず苫小牧方面に向かい ました。 出たとたん高速道路でリアの荷物にかぶせておいたシートが飛 ばされました。昨日の高速走行では何でもなかったのに、風が色 々な方向から吹くようです。 そのおかげで防水バックの中まで水が侵入して衣類が全部濡れ てしまいました。防水バッグは上からの雨には強いようですが、 下からの雨には弱いところがあるようです。防水バッグは完全な 袋状の物がよいようです。 山道では気温が17度まで下がりセーターを着込みたかったの ですが、濡れた衣類では、どうしようもありません。 夕張山地を越えるときの雨はすさまじいものでした。ヘルメッ トのシールドを拭いても拭いても前が見えない。カッパの衿から は水が侵入してくる。防水手袋も役立たない。 多少の雨なら普通のレインウエアなどですむでしょうが、2日 にわたって雨の中を走行するには、それなりの装備が必要なよう です。 それにつけても、鳥はえらい。何にも装備を持たないで旅行を するのですからね。 そんな雨のなか、少し前を行っていたトラックでしょう、道の 側溝につっこんで運転席がメチャメチャになっていました。 それを見て、これは危険だ、と私は簡単に撤退を決め、もう一 つ日高山脈を越えることを諦め、そして苫小牧まで逃げ帰ったの でした。 それで今、苫小牧。明日フェリーに乗ることにしました。十勝 平野に出られなかったことが実に残念ですが、それは叉の機会の 楽しみとしたいと思います。 しかし、北海道はデカイ。地図を見るとすぐ行けそうな場所が 以外と遠い。 以前、人に、「20kmとはどのくらい遠いのか?」 と聞いたら、「20kmです。」と答えられました。首都圏に住 んでいると、たぶん、「混んでいれば2時間かな、空いていれば 1時間もかからないんじゃないかな、」なんて答えを期待するで しょう。 20kmが20kmとして考えられる場所に来ると、どこもす ぐに行けそうに思ってしますのですが、直線道路は直線道路なり にしっかりと運転しなければならないのです。 最初は風景を楽しみながら走るのですが、意に反してそれほど 進んでいないのを知って風景どころでは無くなってしまうことが あります。北海道は少ない場所をゆったりとした気持ちで来るの がいいと思いましたね。
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