FERRARI 250 GTO 64 LM 1964
STARTER
( Last GTO )
64年に入ると、それまでの常勝GTOにも翳りが見え始めます。
デイトナではコブラ・クーペの自滅で、クラス優勝しますが、
続くセブリングでは、ついにコブラ・クーペの後塵を拝する結果となります。
(コブラのホモロゲーションが遅れた為、辛うじて、GTクラス優勝。)
64年の5月11日、
5575GTがエキュリー・フランコルシャンにデリバリーされ、
これが最後のGTOとなります。
早々のSPA500kmではエンジン・リタイア、
続くNuerburgringでは総合4位、GTクラス2位。
そして向かえたルマン24h、
330Pが総合で1〜3位を独占し、
5575GTも総合5位、GTクラス2位と、健闘を見せますが、
62年、63年のルマンとは、何かが違っていました。
「GTOの前に同じフェラーリのプロト」と云う図式も無ければ、
59年からずっと独占してきたGTクラス1位の座も、
コブラ・クーペに明け渡す結果となったからです。
盛者必衰、牙城の一角が崩れようとしていました。
スターターのキットを基に、ボンネットは0.2mm厚の銀板、
窓枠は銀線、エンジンとホイールはフィーリング43のキットを使いました。