ALFA ROMEO 8C-2300 MONACO G.P. GUNZE
初めて8C−2300を見たのは、
第一回「La Festa Mille Miglia」、富士スピードウェイでの壮行会だったと思います。
お目当ては、スターリング・モスと彼の乗る300SLRでしたが、
跳ね馬のマークを付けたつや消しマルーンのボディと、けたたましいエンジン音が、
今でも脳裏に焼きついています。
そういえば、エンツォ・フェラーリの最後のレースも8C−2300でした。
結果は2位、ウィナーはヌヴォラーリでした。
グンゼのキットを使って、32年モナコGPのヌヴォラーリ仕様にしてあります。
グンゼのホワイトメタル・シリーズは、車種に魅かれて何台か作りましたが、
(ダットサン一号車は今でも私のお気に入りです。)
この車だけは「何か違うかな」と云う感じで、触手が動きませんでした。
製作のきっかけとなったのは、天才エンジニアのヤーノです。
車やキットそのものよりも、
それらに関わった人間に魅かれてモデル製作をする方が、
遠回りすることは多いけれど、私は遥かに好きです。