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● リウマチ最前線<No.2> ●

- 女性も立ったまま排尿 -
(福島県立医大・高橋講師、小用便器を開発)



リウマチや関節痛を持つ女性にとって、たびたびの小用は膝や股関節への大きな負担。
そんな悩みに応え、福島県立医大看護学部の高橋信子講師(52)が、立ったままの姿勢で使える女性の小用便器の開発に取り組んでいる。
大手衛生機器会社と共同で試作品を完成させており、来年秋にも商品化される見通し。
高橋さんは「排泄は生きる上で、とても大切。それぞれの人が自由なスタイルで行うべきです。」と話している。

同大付属病院に看護師などとして約30年勤務した高橋さんは、その経験から「女性のリウマチ患者にとって、排尿はとても大変な作業です。」と言う。
女性のリウマチ患者が排尿のため立ったり座ったりするたびに、膝や股関節の痛みを訴えるのを目の当たりにしていたからだ。
中には痛みを避けようと、食事を抜いてしまう患者や、トイレに行く途中でベッドに引き返す患者もいた。
「何とかこの苦痛をやわらげられないか。」といつも考えていたと言う。

1998年、同大講師を就任したのを機に、人間工学や、生理学の研究者、メーカーなどと協力して、
膝をほとんど曲げることなく立ったまま排尿できる便器の開発を始めた。
患者へのアンケートや、聞き取り調査を基に、一昨年10月に実験用の試作品が完成した。
幅26センチ、長さ52センチ、高さ30センチで、中央部がひょうたんのようにくびれている。
現在、福島市保健福祉センターと同大整形外科病棟に一基ずつ設置されている。

「誰にも使いやすいトイレを、という姿勢で開発に取り組んだ。
医療現場の実態を把握するのに苦労したが、ようやくここまでこぎつげました。」とメーカー担当者。
今後、市販化に向けた改良をさらに続けるという。

高橋さんは、トイレの大切さを改めて強調し「スムーズな排泄で、他の行動にも積極的になることができ、患者の自立や介護者の負担軽減につながります。
公共施設や、家庭にさまざまな形のトイレが置かれるような社会になって欲しいと願っています。」と話している。



〜 山陽新聞(2003.5.21)記事より 〜



<管理人のコメント>
立ったりしゃがんだりすることが辛く、和式トイレで排泄できない...私達リウマチ患者は、どこへ行っても洋式トイレを探さなければいけませんね。
その点を考えれば、とても画期的な便器で、助かる患者さんも多いことでしょう。
考案された高橋さん、開発・製造に携われた皆さんの努力は、大変なものだったことと思います。。
いずれ、私もこの便器にお世話になるのかな?少々複雑な思いで、記事を読ませていただきました。
正直、今の私には、使うのに少々勇気がいりそうな便器です。
下着を通常のようにずらすのではなく、全部脱がなくてはいけないでしょうから、着脱の不便さがあるように思えるし、衣服を汚すことも多いのでは?
(疑問がいろいろ湧いてきます。)
また、そのトイレに入るところを、人に見られたら...ちょっとためらってしまいそうです。
個人的には、洋式の改良版があるといいのにな〜と思います。
(洋式便器の角度を少し変えてみるとか、手すりを工夫するとか)
ともあれ、このように患者の苦痛を配慮して、いろいろ考案、開発してくださることは非常にありがたいですね。