平成21年3月11日(水)13時30分から18時00分, コクヨホール (港区港南1−8−35)
主催:総務省、共催:財団法人テレコム先端技術研究支援センター
開催目的
我が国の医療現場は、患者数に比べて医療従事者が少なく、医療従事者一人当たりの業務負担が過大であり、
財団法人日本医療機能評価機構の平成19年度年報によれば、医療事故は1,266件、ヒヤリ・ハット事例は21万件近くにのぼり、
医療従事者の業務支援と医療のより高い安全性の確保のための取組が急務となっています。
これらの課題に資するため、電子タグ・センサーネットワーク・無線LAN・UWB等のユビキタスネット技術や、
セキュリティの高い多様なブロードバンドネットワーク等の活用が期待されています。
そこで、我が国の健康医療分野におけるユビキタスネット技術の有効な活用方策について情報交換するとともに、
ネットワークを用いた個人や医療機関等による健康情報(診療情報・健診情報等)の活用等について議論を行うことを目的に行う。
プログラム
13:30 開会挨拶石崎岳総務副大臣(調整中)
13:40 基調講演
田中博東京医科歯科大学情報医科学センター長教授 「ユビキタス医療ICTの展望―医療安全から生涯健康管理まで」
講演
14:05 大道道大社団法人日本病院会常任理事 「病院におけるITの活用と課題」
14:25 山元友子NTT東日本関東病院看護部長 「急性期病院における医療の現状〜看護の立場から」
14:45 近藤克幸秋田大学医学部附属病院医療情報部教授 「電子タグによる薬剤個別トレーサビリティ−電子カルテとの融合活用による市販後調査への応用−」
15:05 小暮潔株式会社国際電気通信基礎技術研究所知識科学研究所所長 「ユビキタスネット技術に基づく看護業務の記録・分析」
15:25 山本隆一東京大学大学院情報学環准教授 「国民視点の健康情報活用基盤の実現」
パネルディスカッション
16:10 テーマ:「医療のより高い安全性・信頼性の向上に向けて」 (コーディネータ) 田中博東京医科歯科大学情報医科学センター長教授
(パネリスト)
大道道大社団法人日本病院会常任理事 山元友子NTT東日本関東病院看護部長 山本隆一東京大学大学院情報学環准教授
近藤克幸秋田大学医学部附属病院医療情報部教授 般谷徹田辺三菱製薬株式会社経営戦略部参事 秋葉淳哉日本電信電話株式会社研究企画部門プロデューサ
冨澤一郎厚生労働省医政局医療機器・情報室長 片淵仁文総務省情報流通行政局情報流通高度化推進室長
18:00 閉会
所感
開催目的にあるように、健康医療分野におけるユビキタスネット技術の有効な活用方策について情報交換、
ネットワークを用いた個人や医療機関等による健康情報(診療情報・健診情報等)の活用等について理解できた。
将来の課題の推進が重要で、早期の実現を期待したい。