講座の内容は、講師が国立科学博物館で平成1718年度の「技術の系統化調査」を実施した技術革新の系統化の概要、および携帯電話の進化について述べられた。

その目次は、1).話の進め方 2).移動通信の発展経緯 3).移動通信の特徴と技術開発の推移 4).世界の携帯電話の市場と技術動向 5).日本のオリジナル技術の強みと弱み 6).課題と今後の展望であった。

概要:
*携帯電話に代表される移動通信は、ビジネス、生活、遊びを大きく変え、生活必需品として進化している。日本の携帯電話はインターネット接続、カメラ実装、おサイフケータイ、ナビゲーション、放送との連携等で世界をリードし、「ユビキタス移動通信時代」を迎えている技術革新の系統化(技術の発展と社会・文化・経済の関わり、歴史的重要品の「所在等の調査・研究」)を中心に、講師が経験した歴史のある無線装置の紹介や国際標準化活動の紹介・海外のトピックス等を含めて解説された。

*携帯電話などのモバイル端末は、今や私達の生活にはなくてはならないものとなり、世界でもいち早くインターネット接続を可能にした日本の技術発展の経緯から、日本のオリジナル技術の強みと弱み、そしてこれから先の未来への課題が述べられた。

*講座の進行役(コーデイネーター)の簡潔な要約・進行により、携帯の歴史のビデオを含めて、密度の濃い「日本の移動無線の歴史書の決定版」のような内容であった。
*最後に聴講生から質問が多数だされ、活発な質疑が行われた。


出典:北九州インオベーションギャラリー