無線アドホックネットワークの最新技術動向
主催: (社)電子情報通信学会 東京支部 (出典:http://www.ieice.org/tokyo/kouen.html#menu3)
日   時: 平成 17年 2月 15日 (火) 13:30〜16:00

会   場: 会場: 機械振興会館 地下2階ホール 
(東京都港区芝公園3−5−8 地下鉄日比谷線神谷町駅下車徒歩8分)

題   目: 「無線アドホックネットワークの最新技術動向」
司会 佐和橋衛(NTTドコモ),眞田幸俊(慶大)
講師 間瀬憲一(新潟大),松本洋一(NTTドコモ)

概   要: IMT(International Mobile Telecommunications)-2000と呼ばれる第3世代移動通信方式の商用サービスの本格的 な普及が全世界レベルで行われている.IMT-2000により移動通信ネットワークを通じ て,音声に加え,データベースからの情報のダウンロード,動画像を中心とした高速 レートサービスの提供が可能になる.一方,ホットスポット環境においては,無線LA N(Local Area Network)のデータ伝送を中心とした高速レートサービスが急速に広まっている.この ような移動通信ネットワークや無線LANなどの無線通信を用いるサービスの普及に伴 い,将来は,従来の人と人の間の通信だけではなく,人と物などの通信を含めた多様 なサービスを提供するモバイルユビキタスネットワークに発展すると考えられている. 現在の移動通信ネットワークでは,移動通信交換局,無線ネットワーク制御局,およ び基地局でセルと呼ばれる無線サービスエリアを構成し,ユーザの移動端末は各セル の基地局にアクセスするネットワーク構成が用いられている.一方,将来のモバイル ユビキタスネットワークでは,無線リソースを高効率に用いて広範囲なサービスエリ アを実現することが非常に重要である.そこで,従来の固定的な移動通信ネットワー クの概念を越え,各通信者への信号を複数の基地局間で中継して伝送するマルチホッ プを行うことにより,柔軟な信号伝送を実現する無線アドホックネットワークが着目 されており,効率的なネットワーク構成法などの研究が盛んに行われている.さらに, センサーネットワークやオフィス・家庭内ネットワークを含めて,実用レベルの技術 検討,標準化検討が幅広く行なわれている.この無線アドホックネットワークは,IE TF (The Internet Engineering Task Force)ではモバイルアドホックネットワーク、IEEE (The Institute of Electrical and Electronics Engineers, Inc)ではメッシュネットワークとも呼ばれている.本講演会では,まず,間瀬 教授に無線アドホックネットワークの特徴,およびIETFにおけるモバイルアドホック ネットワークの最新の技術動向をご解説いただく.さらに松本 氏には,IEEE802.11s,802.16を中心とした無線LAN,無線MAN(Metropolitan Area Network)の標準化におけるメッシュネットワークの技術動向についてご紹介いただく.

所感:
本講演会では,間瀬 教授に無線アドホックネットワークの特徴,およびIETFにおけるモバイルアドホック ネットワークの最新の技術動向をご解説いただいた。さらに松本 氏には,IEEE802.11s,802.16を中心とした無線LAN,無線MAN(Metropolitan Area Network)の標準化におけるメッシュネットワークの技術動向についてご紹介いただいた.

従来の固定的な移動通信ネットワー クの概念を越え,各通信者への信号を複数の基地局間で中継して伝送するマルチホッ プを行うことにより,柔軟な信号伝送を実現する無線アドホックネットワークが着目 されており,効率的なネットワーク構成法などの研究が盛んに行われている.さらに, センサーネットワークやオフィス・家庭内ネットワークを含めて,実用レベルの技術 検討,標準化検討が幅広く行なわれているとのこと.

テキストも充実、第一線の研究者の説明があり、少し難しかったが、モバイルユビキタスネットワークの概要や動向が把握できた。

この無線アドホックネットワークは,IE TF (The Internet Engineering Task Force)ではモバイルアドホックネットワーク、IEEE (The Institute of Electrical and Electronics Engineers, Inc)ではメッシュネットワークとも呼ばれている.