「MIMO その実力に迫る」
日   時: 平成 16年 10月 13日 (水) 13:30〜15:30

会   場: 会場: 機械振興会館 地下2階ホール 会場への地図
(東京都港区芝公園3−5−8 地下鉄日比谷線神谷町駅下車徒歩8分)

題   目: 「MIMO その実力に迫る」
司会 荒木純道(東工大)
講師 唐沢好男(電通大)

概   要: 情報を運ぶ道(=チャネル)は、運ぶ情報量が増えるほどにコスト(= 電力) が指数関数的に高くなる宿命を負っている(シャノンの通信路容量定理)。もし、複数の道を手に入れることができれば、より低いコストでより多くの情報 を運ぶことができる。それを実現するのがMIMO (Multiple-Input Multiple-Output:送受信の双方をアレーアンテナで構成する多入力多出力伝 送方式)である。本講演では、新しい情報伝送技術として話題のMIMOを取り上げ、なぜ、今MIMOに期待が集まっているか、その実力はどのくらいか、 MIMOの能力を発揮するに相応しい応用分野は何か、等について、わかりやすく解説する。 MIMOの技術分野は、情報理論(符号理論)、アレーアンテナ、電波伝搬など多岐に渡るが、ここでは電波伝搬の視点から、ダイバーシチ技術やアダプティブアレーとの比較を通じてその実力に迫ってみたい。過剰な期待は禁物であるが、されどMIMOである。

感想:

*MIMO (Multiple-Input Multiple-Output:送受信の双方をアレーアンテナで構成する多入力多出力伝 送方式)の講演会に参加した。
*講師の今までの衛星通信の研究の経験を基に”綺麗な海面反射フェージング”を示し見えない電波を目で見るにはどうするかを難しいテーマであるが分かりやすく解説してくれた。
*MIMOのピントは、高度なダイバーシチシステムであ、ブランチの決定(構成)と固有値の性能把握(伝播)が重要である。
*各チャネルのS/N=10dB以上で送受のアンテナ数を増せば高速伝送が得られることが実験で確認できたとのこと。
*詳細は電子情報通信学会東京支部主催の講演テキストまたは唐沢好男先生(電通大)のHP参照: http://radio3.ee.uec.ac.jp/