第271回

ITU−R(無線通信)研究会

 

主査 橋本 明

テーマ

つくばエクスプレスにおける列車内高速インターネットアクセスシステム
〜広帯域公衆無線LANの現状と今後の展開〜 

講 師

眞部 利裕 氏 

NTTアクセスサービスシステム研究所
主幹研究員 

日 時

2007年9月14日(金) 14:00〜16:00 

場 所

(財)日本ITU協会 会議室 

概 要

2006年8月、国内初の列車内高速インターネット商用サービスが「つくばエクスプレス」で始まりました。本講演では、本サービスの基本コンセプト、システム構成を紹介するとともに、システム設計の初期段階から、試験、実用化に至る一連の過程で、最高時速130kmで走行する列車という高速移動体中でブロードバンドサービスを途切れることなく提供するための技術課題を如何に解決・克服したかを、実際の経験に基づき紹介します。また、広帯域公衆無線LANサービスの現状と今後の展開についても概説します。 

所感:
「つくばエクスプレスにおける列車内高速インターネットアクセスシステムの実用化」
第18回電波功績賞総務大臣賞の受賞

システムの概要
本システムは、(1)列車−地上間の無線回線構築技術、(2)高速ハンドオーバ技術、(3)公衆無線LANアクセスポイント共用化技術、
(4)オールワイヤレス化技術、(5)ワイヤレスシステムインテグレーション技術を組み合わせることにより、高速で走行する列車内において
公衆無線LANサービスを提供することを実用化したシステムです。
 システム開発に際しては、各種製品群を組み合わせてこれらの技術を実現させるとともに、約1年間の実証実験期間において、
システム全体として最大のパフォーマンスが得られるように相互接続性やサービス特性評価を実施した。


技術のポイント
1 列車-地上間の無線回線構築技術 2 高速ハンドオーバ技術 3 公衆無線LANアクセスポイント共用化技術 4 オールワイヤレス化技術 5 ワイヤレスシステムインテグレーション技術