454回

ITU−T(電気通信標準化)研究会

 

主査 齊藤 忠夫
幹事 加賀谷 清冶

       

テーマ

NGNリリース2に向けた国内外における取り組み

講 師

山田 秀昭 氏

階DDI研究所 
ユビキタスネットワークグループ主任研究員 

日 時

平成18年11月9日(木) 14:00〜16:00 

場 所

(財)日本ITU協会 会議室 

概 要

通信のオールIP化のもと,NGNは,FMC(Fixed Mobile Convergence) IP網構築技術、多様なサービスの提供技術、セキュリティ技術、端末機能の拡張技術など、多くの技術的側面を包含しており、一部技術については、具体的なシステム実装やトライアル検証が既に進められています。今次研究会では、本格的なNGN構築に向けたリリース2検討のキーポイントおよび欧州、北米、アジアにおける検討状況の対比を概説するとともに、IPTVサービスなど、従来のセッション制御ベース以外の新たなNGNサービス開発とSDP(Service Delivery Platform)構築の現状の取り組みついて紹介します。

所感:世界の通信業界は,100年に一度あるかないかの大きな曲がり角に直面している。その焦点となる,
全く新しい次世代基幹ネットワーク通信のオールIP化のNGN(Next Generation Network)
の概要が把握できた。
各国の通信事業者が勝手にNGNを作っていては,相互接続に問題を残す。例えば日本のIP電話のように。
日本のIP電話は,各社が独自の仕様を採用しているため,異なるIP電話卸事業者間の接続はIP化されている
にもかかわらず,間に交換機やゲートウエイを挟む形が主流。これではIPを使うメリットもコスト削減効果も
半減してしまう。 世界の標準化の推進が重要だと思われる。

こうした事態を避けるために,NGNの標準化を進めようという動きが世界の標準化団体の間で始まっている。
中心となっているのは,欧州の標準化団体「ETSI(European Telecommunications Standards Institute,
欧州電気通信標準化協会)」のプロジェクト「TISPAN(Telecommunications and Internet converged Services
and Protocols For Advanced Networking)」と,国連の標準化機関である「ITU-T(International Telecommunication
Union-Telecommunication Standardization Sector,国際電気通信連合の電気通信標準化部門)のプロジェクト
「FGNGN(Focus Group Next Generation Network)」だ。

参照:

http://www.ituaj.jp/08_tm/kouen/kouen_2006_11.html
http://itpro.nikkeibp.co.jp/free/ITPro/OPINION/20050704/163921/