第286回

ITU基本問題研究会  (予約制)

 

主査 内田 幸一

テーマ

Suicaの現状と将来

講 師

有 田 雅 紀 氏

(JR東日本 IT事業本部 副本部長) 

日 時

2007年5月22日(火)14:00〜16:00

場 所

 (財)日本ITU協会 会議室 

概 要

IC乗車券としてスタートしたSuicaは電子マネーやIDカード等にも用途が広がってきました。2004年にはJR西日本、今年3月からは首都圏の私鉄・地下鉄・バスとも相互利用が始まり、会社を超えてシームレスにご利用いただけるようになりました。また、Suicaは「モバイルSuica」として携帯電話とも一体化し更に進化を続けています。交通社会インフラともいえるSuicaの現状と今後について解説します。

所感:「Suicaの現状と将来」についての解説があった。
*Suicaサービスが、JRで2001/11に開始され,今や電子マネサービスに進化している動向が把握できた。
*PASMOはSuicaと同じく、ソニーが開発した非接触ICチップのFeliCaを使ったIC交通乗車券だ。
 日本鉄道サイバネティクス協議会が定めたサイバネ規格に準拠しており、基本的な部分はSuicaに則って設計されている

Suicaは非接触型ICカードのため、パスケースや鞄などから取り出す必要はなく、例えばパスケースごとタッチしても利用できる。
読み取り可能範囲が半径10cm程度あるので空中を通しても利用可能な場合がある。
Suicaと改札機との通信時間を確保するため、「タッチアンドゴ」(Suicaやパスケースなどを読み取り機にタッチさせて改札機を通過する)
という使い方を推奨している。

*Suicaの語源は、"Super Urban Intelligent Card" の略称のほか、「スイスイ行けるICカード」の意味合いも持たせている。
果物のすいかと語呂合わせをして、親しみやすくしている。Suicaのロゴマークも、JR東日本のイメージカラーである緑と、線路で西瓜を表現している。
FeliCaは全て13.56MHz帯の周波数の無線を使用して通信および発電するため、通信可能圏内にある複数のFeliCaが通信可能となる。
Suicaはアンチコリジョンに対応しているが、Edyはアンチコリジョンに対応していないため、SuicaとEdyを重ねて使用しようとすると相互に干渉することがある。
アンチコリジョンに対応していれば複数枚のカードを重ねても干渉しないとされている。

出典:第286回講演会資料Suica  PASMO & Suica相互利用徹底ガイド