第284回

ITU−R(無線通信)研究会

 

主査 橋本 明

テーマ

海上・海洋コミュニケーションの世界的展開
テーマI : 海上通信デジタル化の現状と最新技術動向
テーマII : 電波で海を測る−海洋レーダの技術動向

講 師

古山 賢二 氏

藤井 智史 氏
日本無線(株)
海上機器事業部 部長
琉球大学
工学部電気電子工学科 教授

日 時

2009年1月30日(金) 14:00〜16:00

場 所

メルパルク東京 薔薇の間(3階) 『メルパルク東京』Mapダウンロード

概 要

(テーマI)
海上通信の分野では、1999年のGMDSS(Global Maritime Distress and Safety Systems)完全導入により遭難安全通信が一新されましたが、その技術はアナログ通信と低速デジタル通信が基本となっていました。近年AIS(船舶自動識別装置)技術の各種応用拡大、低コスト電子メール需要に対応するHF/VHF帯データ通信の導入など、デジタル化に向けた動きが加速しています。本講演では、次回世界無線通信会議(WRC-11)における海上移動業務関連議題と最新技術の動向について紹介します。

(テーマII)
短波帯からVHF低周波帯を用いた海洋 レーダが実用化されつつあります。これは広範囲観測を 連続的に実施できるうえ、陸上設置のためメンテナンスが容易です。そのため、人間の生活や産業に密着し詳細で頻繁な観測を必要とする沿岸環境計測・防災分野で注目を集めており、WRC11において、海洋レーダの新規周波数割当が議題にあがっています。本講演では、海洋レーダの観測原理、技術動向と応用について紹介します。

所感:AIS(船舶自動識別装置)技術の各種応用拡大、低コスト電子メール需要に対応するHF/VHF帯データ通信の導入など、
デジタル化に向けた動きが加速の紹介があった。

海洋 レーダが実用化されつつあり、これは広範囲観測を 連続的に実施できるうえ、陸上設置のためメンテナンスが容易で、台風
の動き等が容易に観察できるとのこと。VHF帯の新規周波数割当により、実用化が期待されている。