3GPPにおける無線アクセス技術仕様の開発動向
〜 W-CDMAとそのエンハンスHSDPA 〜
主催 (財)日本ITU協会
講 師 |
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尾上 誠蔵 氏 |
(株)NTTドコモ 無線ネットワーク開発部長 |
概 要 |
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第三世代移動通信方式IMT-2000について、ITU-R勧告の一つであるIMT-2000 CDMA Direct
Spreadは、UTRAあるいはW-CDMAと呼ばれ、その技術仕様は3GPP(3rd Generation Partnership
Project)で作成されている。3GPPの技術仕様は1999年12月にリリース99でW-CDMAの基本仕様を作成した後も、エンハンスのための新たなリリースの開発、仕様作成が続けられている。この3GPPの活動はサービス、コアネットワーク、無線アクセスネットワーク、端末と広範囲にわたるが本講演では無線アクセスネットワークを中心にその活動状況やHSDPA(High
Speed Downlink Packet Access)等の新たに注目されている技術の仕様開発や商用化に向けた動向を紹介する。 |
所感: 何年ぶりかで参加したが、講師、主査の司会、テキスト等が充実しており有意義な講演会であった。
開発のねらいは 1)伝送高効率化によるビットコストの低減、 2)メガビット級高速データ通信によるサービス展開である。伝送速度がハード変更無しでソフト機能(変調方式、符号化率、コード使用率の割り当ての最適化にて)追加で平均速度が2〜4Mbpsの画像伝送の実験で確認したとのこと。2005年導入に向けて開発中であり、更なるパケット通信の高速化が期待できそうである。