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奥茶臼山

2011年07月22日 しらびそ峠〜尾高山〜奥茶臼山 ピストン



7/22 KTさんの声で起こされる。雨があがって、晴れそうな雰囲気。
あわてて日の出を撮りに館内をうろうろ。あまり良いアングルがなく、5:05仕方なく外に出る。

南アの山頂はガスがかかり、日の出方向はわかるが、どこから出るのかさっぱり判らず。
5:11 山と山の鞍部からご来光。


日の出は、あとで「ハイランドしらびそ」の割り箸袋の絵から、大聖寺平と判明。

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どうにもピントが合わず、無駄な写真を多数撮る。日出直後にふりかえると赤く染まった建物の脇にブロッケンが
あった。いいアングル探しでもたもたしているうちにすっかり薄くなってしまう。

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5:20 太陽は早々と山を覆うガスの中に隠れてしまう。西側の眺めはガスの中でまったく見えず。
まあ、北又沢に雲海が見えただけでも良しとしよう。


部屋に戻り、おにぎりを胃袋に納める。少しは荷物が軽くなる??  5:56出発。すこぶる好天のはずが・・・・。
 写真提供 KTさん

6:03 しらびそ峠に着く。岩手ナンバーのライトバン車が1台停車。運転席には使い古された300名山の本3冊が
並ぶ。しかし、南ア方向は一面のガス。時々中腹当たりまで晴れる程度。

6:06 出発。
案内看板 写真提供 Nさん

案内看板の横にある桟道を上がると、前方には笹の茂み。銘々あわててスパッツ、合羽を着用。
道はコメツガの樹林帯の中。ほとんど見晴らしは効かない。所々急なところも。「尾高山まであと○.○km」と
500mおきに看板あり。
 
写真左上:6:12しらびそ峠 露除け着用            写真右上:6:27歩き始めてすぐの尾根道
写真左下:6:43最初の展望台の眺め。南ア方向変わらず  写真右下:6:45最初の展望台から仲間を振り返る。

6:47−53 前尾高山で休憩。見晴らしなし。
6:56 尾高山まで1.5km地点を通過、以後、1.0kmは7:09、0.5kmは7:19、尾高山着7:41と傾斜が判る道。
 
写真左上:7:05 樹林帯を歩く      写真右上:7:12 樹林帯を登る
写真左下:7:41 尾高山一番高い所   写真右下:7:41 尾高山山頂。

山頂に岩のある尾高山には3等三角点。ちょっと前方右側に展望台があったが、南ア主稜は一面のガス。南方向に
青空も見えたが、これ以後遠景の眺めは絶望。虫が多く、ハッカ油をアルコールで薄めた自家製防虫剤をスプレする。


8:00 出発、下りにはいると左手に岩棚があり、ガスに半分かくれた奥尾高山と奥茶臼の中腹がかろうじて見える。
 

鞍部に降り立ち、登りにかかるが、見るものもなくひたすら歩くのみ。途中で先行者1名を追い抜き、8:35 奥尾高山着
展望全くなし。休み中に先行者に追い抜かれる。8:44出発。奥尾高山の下り道で、前方に奥茶臼が現れる。
 
写真左:8:49 樹間に奥茶臼               写真右:8:47 同左:写真提供 KTさん
山頂左手がガクンと下がっているのは伐採地の位置。木の高さ?がよく判る。
立ち止まると虫が寄ってきて閉口。アブではないのが救いか。



9:14 足元に池が見える箇所を通過。
9:25 「奥茶臼山」とかかれた看板の有るピークに着く。よく見ると3.0kmの文字がかすかに見える。
だれしも、もう到着したかと喜ぶところだが、あと3.0kmの意味。

次の2269mのピークに「岩本山」の「木の節看板」を見る。

この看板は「岩本山」でWEB検索すると、2007年に3種類の看板があるのが判った。
最古は「岩本山 2269M」  のシンプルな看板、
次が  「岩本山 Iwamotoyama 2269M」の看板、
最後が「岩本山 Iwamotoyama +ハングル文字 2269M」の看板。
最後の看板は、ハングル文字の最後の所に木の節があるので、ここでは、「木の節看板」と勝手に命名。

2006年〜2008年にかけて、「岩本山の標識が間違って置かれている」とか、「間違った位置にあったので
正しいピークに置いてきた」といった記事があり、3種類の看板はいろんなピークに置かれていた模様。
WEB上では、今のピーク以外に、(1)池から奥茶臼山側に登った2040mピーク(=奥茶臼まで約3.2〜.3km付近)
(2)2300mピーク(=奥茶臼まで約2.2km付近)に置かれていた模様。
まあ、最後の「木の節看板」も、初期の頃は「奥茶臼まで2km」の看板といっしょに置かれていて、その後に今の位置に
移った様だし。
そこからちょっと行った登り途中の明るい草地で一休み9:50〜10:03。ただし、地面が湿気ているため座れず立ちん
ぼう。振り返ると、目印のリボンが枝に隠れて見えづらく、帰りに迷いそう。で、いくつかボキボキ。見やすくなったと好評。

10:12 奥茶臼まで2.0km地点通過。
 
写真左上:9:25 奥茶臼山まで3.0kmの看板  写真右上:9:37 岩本山着
写真左下:9:40 広大な平坦地をぶらぶら     写真右下:10:16 広大な平坦地倒木地。

なだらかな下りで、奥茶臼山がちらほら。よく見える所を求めて道を外れても枝がじゃましなかなか見渡せず。  
写真左:10:21 樹間に白骨林混じりの奥茶臼 写真右:10:24 樹間に双コブ様の奥茶臼

撮影でみんなから遅れ、先を急ぐが、道が尾根筋と谷側に2手に分かれている。みんなが見あたらず、ちょっと薄目だ
がまっすぐであろう尾根筋を取る。2−3分進むと、立ち枯れた木のそばをくぐり、谷側からの道と合流。かなり先を歩い
ているのが見えた。この木がWEBにある迷う箇所であろう。ただ帰り道、ここを左折せず真っ直ぐに進んでしまった。

10:37 樹間の先に、奥茶臼岳の白骨林が見える。10:41草地のある斜面を通過。傾斜がややきつくなってくる。
10:50頃、白骨林の明るい箇所を登り倒木をくぐり、10:58やっと奥茶臼山に到着。見晴らしはダメ。

 
写真左上:10:30 J字の木のそば通過     写真右上:10:40 草地のある斜面に出る直前
写真左下:10:42 草地のある斜面通過     写真右下:10:57 奥茶臼山最高地点の岩。

 
写真左上:10:58 山頂の図     写真右上:山頂の看板多数1
写真左下:10:58 二等三角点   写真右下:山頂の看板多数2

すぐに、北斜面の伐採地跡に下る。3分後到着。しかし見晴らしは良いものの、ガスが巻き、視界200m。
 写真提供 Nさん

ともあれ、しばし休憩。食べられるものは胃袋に詰める。ここでも虫との攻防。庭にあった防虫草を持ってきたが
あまり効果がない。

11:34 天候回復は望み薄(一度塩見方向の山腹がちらっと見えた程度)なので諦めて下山する。
11:41 奥茶臼山頂通過、11:48−49白骨林の明るい箇所を下る。晴れていれば南ア主稜が見える所だが・・・。
11:52−54 草地のある斜面を通過、結構な平坦地をひたすら歩く。
 
写真左上:11:49 白骨林通過    写真右上:11:49 倒木をくぐる
写真左下:11:53 草付きを下る     写真右下:11:54 鞍部のやや湿っけた所

平たい道を通過中に途中、で休んでいる先行者とすれ違う。
岩本山を越えると、樹間にガスが舞い始め、薄暗くなり少々不気味。
 
写真左上:12:06 平たい道        写真右上:12:30 岩本山 12:40発
写真左下:12:57 右手側に池あり    写真右下:13:03 ガスの中の行進(奥尾高山の登り前)

しばらくは緩い道であったが、結構急な登り道になり、疲れた足腰にはこたえる。13:26 奥尾高山着 
硬いガラス質の石が堆積してできた岩を眺め、虫よけスプレを噴射しつつエネルギー補給。13:35発

どんどん下り、下りきったら今度は結構な岩場の登り。

14:07 尾高山着14:16発 尾高山頂のきのこ。
 

苔むした林床の緑に感動しつつ、
 
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疲れてきた腰をだましつつ、立ち止まると顔にブワッと押し寄せる虫にスプレーしつつ、ただただ歩く。
 
写真左上:14:28 尾高山まで0.2km地点    写真右上:14:28 尾高山まで0.2km地点
写真左下:14:31 尾高山まで0.4km地点    写真右下:14:47 しらびそ峠の眺め

500m当たり9分〜14分のペースで下る。15:30 しらびそ峠着
荷物を置いて、舗装道路に仰向けになり、9時間30分ぶりに背筋を伸ばす。
しらびそ峠からの眺めは相変わらず中腹まで。大沢岳方向は林道途中の橋が崩れ、通行止めだが、ハイランド
しらびそ関係者が水施設点検のため通行するとの注意書き有り。その林道に沿って電柱が並ぶ。ひょっとして
水場有り?と意気込んで、200m進んだが電柱ははるか彼方まで続いており、諦めて引き返す。

15:55 下栗の宿に向けて出発。途中に御池クレーターがあるようで、看板の位置から眺めるがなんとも判らず。
少し先の「総合案内板」まで進み、説明看板を眺める。車の外は10数匹のアブがブンブン。とても出られるような
雰囲気では無い。下の写真はクリックすると998x650に拡大

写真左上:御池山 全景(稜線がクレータ跡) 写真右上: 左写真撮影場所にある案内看板
写真左下:真新しい、総合看板全景       写真右下: 同左看板の拡大図

見物を諦め、今宵の宿に向かう。くねくね道を25分、下栗の里・半場の蕎麦屋前(旧小学校跡)につく。雲がかかり、
山の眺めはいまいちだが集落の見晴らしは良い。
一休み後、今宵の宿に向かう。狭っ苦しいジグザグ道をくだり、お宮の下の民宿「みやした」にやっと到着。

狭い風呂とのことで、交代で入るのを待ってるうち、いつのまに寝込んでしまう。

食事は、焼き肉中心に地物が並ぶ。ここの名物「二度芋」の話をしたら、宿のおかみさんがわざわざ出してくれた。
うまく味付けされていて、「作っているのはここではひとり」なのだとか。昨日と違って美味しいアメゴもあり。
 
写真左上: メインディッシュ    写真右上:メインディッシュ2
写真左下: アメゴ塩焼き     写真右下:二度いも

食後、めいめいくつろんでいたが、皆さん疲れていたと見えて、20時すぎには寝てしまう。
明日の朝食は8時だっけ・・・・。




コースタイム:しらびそ峠-0:30-前尾高山-1:00-尾高山-0:45-奥尾高山-0:50-岩本山-1:15-奥茶臼山
        奥茶臼山-1:00-岩本山-0:50-奥尾高山-0:45-尾高山-0:40-前尾高山-0:20-しらびそ峠
        =7:55
実績     :しらびそ峠-0:41-前尾高山-0:54-尾高山-0:54-奥尾高山-1:02-岩本山-1:21-奥茶臼山
        奥茶臼山-1:32-岩本山-0:56-奥尾高山-0:41-尾高山-0:50-前尾高山-0:33-しらびそ峠
        =7:55
        (実績には休憩タイム1:48 含む)
    −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

残念ながら展望はNGだったが、南ア主稜から奥茶臼を眺めると、こんな感じの山。(2007年8月山行から)  奥茶臼山(前)、前茶臼山(後) 
 前尾高山〜奥茶臼山の稜線
 左から順に前尾高、尾高 奥尾高 岩本山(はっきりせず)、奥茶臼、前茶臼(北斜面に崖崩れ有り)
 「ハイランドしらびそ」の割り箸袋の絵では大沢岳がじゃまして赤石岳が見えないが、赤石岳からも「しらびそ峠」
以南は見えず。・・・・・あたりまえか。



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