そ よ 風 の 小 径

第4回  アンパンマン ショップ  (2008年11月29日)

  それは豊橋駅前大通りを市電の通りに沿って丸栄デパートに向かっていた時の出来事です。

  20代半ばと思われる外国人カップルが道を尋ねてきました。片言の日本語で

 「スミマセーン」 と話し掛けてきたので、彼らがなにを聞きたいのか耳をそばだてました。

  私の知っている場所であることを願いながら。

  「アンパンマン ショップ ハ ドコデスカ?」

  「はぁ?」 思わず転けそうになりました。 アンパンマン ショップですか、あのやなせたかし

 さんが生み出した正義の味方の。

  この夏、北海道を旅した時に富良野で立ち寄った二階建ての立派なアンパンマン ショップ

 が思い出されました。

  でも、豊橋にアンパンマン ショップが出来たな

 んて話、きかないけれどなぁ・・・・

  申し訳ないけれども思い当たらないことを伝える

 と、「デハ、郵便局ハ ドコデスカ?」

 と聞いてきたので、

 「ああ、それならこの道をまっすぐ行って右側よ。

 そちらの方にアンパンマン ショップあるの?」

 と逆に聞いてしまいました。

  「ソウ」 自信ありげに二人は頷いて会釈して

 行ってしまいました。

 「ふーん、外国人にもアンパンマンは人気があるんだ。」 とすっかり感心しながら、帰宅して

家族にその話をしました。すると、「それはきっと、アパマンショップの間違いだよ。」

 「あっ!!!」 分かりました、それで若い二人が探していたわけが。

富良野にある本物の「アンパンマン ショップ」にて

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