そ よ 風 の 小 径
2008年10月26日開設
第1回 秋桜(コスモス)
毎年この季節になるとコスモスをたくさん描くので、様々な種類のコスモスにも出会ってきました。
本来コスモスは、日が短くなってから花を咲かせる短日性植物の代表的な花でしたが、最近では
品種改良によって日の長さに関係なく咲く花が多いそうです。
特にアメリカで改良された{センセイション}系品種は、種蒔きから90日前後で開花し、現在の園
芸品種の主流になっているそうです。
確かに花屋さんの店頭には、今まで見たことのないようなコスモスが並んでいます。たとえば八重
咲きだったり、花弁が筒状であったり、花弁に白地や赤の縦縞絞りがあったりして、はて本来のコス
モスはどんなだったかしら?と首をかしげてしまいます。
でも品種改良された種類もそれぞれ
に美しく、絵心をそそられます。
今手元にあるコスモスはピンクの上
にほんのりとオレンジがかった種類の
ものです。多彩に思えるコスモスです
がオレンジ色のコスモスは現在はまだ
存在していなくて、その幻のコスモスの研究が、現在進行形で進められているのだそうです。
黄やオレンジの花色を持つキバナコスモスと、ごく普通のコスモスを交雑を試みたけれど種子は、
得られなかったそうです。
そこで研究者は黄色とピンクのコスモスを交配し、更にその子孫同士の交配を重ねて、ようやく
オレンジ色を帯びたコスモスを開花させたということでした。そうした努力の結果、生まれたという
コスモスを今私は今手に入れ、絵のモデルにしようとしているわけです。
思わず合掌!
研究室では更に鮮やかなオレンジ色のコスモスの誕生を目指して、研究が続けられているという
ことです。