溝呂木家住宅
Mizorogi



 
旧所在地・東京都八王子市追分町
建築年代/江戸時代後期
移築年/平成5年(1993)
用途区分/郷士(八王子千人同心組頭)
移築建物/主屋
八王子千人同心は、東京都西端の八王子周辺に居住した郷士集団で、元々は甲斐の武田家に仕えた同心衆であったが、武田氏滅亡後に徳川家康の配下となり、天正18年(1590)に家康が関東に入部した後に八王子周辺に配されたとのことである。その役割は、配属当初は甲武国境の警備を担ったが、江戸幕府が開かれ世情が安定すると、将軍上洛や日光東照宮参詣の供奉などを務めた。
千人同心の組織は、10人の千人頭の下に、組頭100人、その配下に平同心800人、持添抱同心100人の計1000人で構成されており、千人頭は200~500石程の知行地を与えられているが、組頭は約30俵1人扶持を支給されるに過ぎず、平同心に至っては、八王子周辺の上層農家が務めることが大半の名誉職的な存在であった。
 

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