旧新井家住宅
Arai



 
岐阜県指定文化財 (昭和50年7月17日指定)
旧所在地・岐阜県高山市清見町池本
高山市清見町池本の小鳥川沿いに建っていた農家で、江戸時代末期の建造とされています。雪深い土地ですから、雪の重みにも耐えられる構造になっています。クリやネズ等、水に強い材質を生かし、屋根の雪下ろし作業の便を図るための緩やかな勾配の榑葺屋根です。3寸×4寸という太い垂木やムクリ破風なども、総て豪雪対策としての工夫から生まれた構造です。新井家のオエは板床敷で、その中央には大きな囲炉裏が設けられています。ここでは、年間を通じて朝から晩まで焚火が燃えておりました。オエは現在のお茶の間であり、農繁期には家族総出の仕事場でもありました。2階は養蚕に利用されることもありましたが、普段は物置として使用しました。(飛騨民俗村発行「飛騨の里物語」より抜粋)





 

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