猪股家住宅
Inomata



 
福島県指定重要文化財 (平成13年3月30日指定)
旧所在地・福島県南会津町塩江字根岸
建築年代/18世紀前半(推定)
用途区分/農家
指定範囲/主屋

旧猪股家住宅は、同家の新築移転に伴い町に寄贈され、平成11年(1999)に移築復元した。
移築に当たっては、後の改造箇所を除去して、建築当初の姿に復元させたほか、礎石下や壁体の補強も施されている。間口7間半(14.32m)、奥行3間半(6.69m)の規模は、当時の農民住居としては一般的なものである。上手部分は広間型三間取の住居空間で、広間に当たる中央の「オメイ」(日常の空間)は、莚敷きの土座(どざ・家の中で床を張らず地面のまま、又は三和土になったところ)であった。
建築年代を示す資料は無かったが、地域民家の比較編年からすると18世紀前半頃と推定できる。只見町の旧五十嵐家住宅(国重文)や伊南村(現・南会津町)の旧馬場家住宅(猪苗代町の会津民俗館に移築保存・国重文)とともに、現存するものとして奥会津地方最古の民家遺構に属する。【現地案内看板より】



 

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