山内家住宅 Yamauchi |
福島県指定重要文化財 (昭和54年3月23日指定) 福島県南会津郡南郷村大字界字川久保552 建築年代/18世紀後半 用途区分/農家(名主) 指定範囲/主屋 公開状況/公開 南郷村大字鴇巣字村中の山内家の改築にあたって、南郷村が寄贈を受け、昭和52年に現地に復原移築したものである。桁行12間(23.07m)、梁間4間半(8.64m)、下屋を含めて平面積57.5坪(209.86㎡)に及ぶ直屋で、ニワを加えて四室列、広間型の平面を持つ。全体の半ば近くを占める土間ニワの端には馬屋を置き、また座敷前及び側面通りには、会津地方には例の少ない内縁を備えている。 建立年代を示す資料は伝えられていないが、移築の際に寛永11年(1799)の建具への墨書と、後補の際の挿入と見られる大差から文化14年(1817)の墨書板とが発見されていることから、少なくとも18世紀後半の建立と思われる。 山内家は江戸時代中期の鴇巣の名主で上層農民であったと推定されるところから、この住居は18世紀後半における会津地方上層農民の住居形式、特に直屋の形態を伝える遺構として貴重である。【現地案内看板より】 |