吉松家住宅
Yoshimatsu



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国指定重要文化財 (平成20年12月2日指定)
宮崎県串間市大字西方5509-イ
建築年代/大正10年
用途区分/山林地主・木材販売業・衆議院議員
指定範囲/主屋・内蔵・物置・外風呂・外蔵
公開状況/公開

串間は宮崎県の最南端の町である。駅の周囲は、まるで時が止まったようにひっそりと静まり返っていた。当家の存在がなければ恐らく一生訪れることのなかった土地であろう。登録文化財に指定され、次いで国の文化財に一気に格上げされた。
大正期の建築で近代和風建築の最高峰に位置する建物と云っても過言ではない。

【文化庁報道発表】
吉松家は、近世に庄屋を務め、明治以降、山林経営により発展した家で、現存する主屋は大正8年の上棟である。木造一部2階建で、接客部や居室部、台所部からなる複雑な平面をもつ。格天井の玄関、折上格天井を有する洋間の応接室、2階へ上る階段、奥座敷の仏間など随所に良材を用いて意匠を凝らす。旧吉松家住宅の主屋は、良材を用いた上質なつくりで、洗練された優れた意匠を有しており、高い価値が認められる。また大規模な近代和風住宅で、主屋ほか、内蔵、物置、外風呂、外蔵など屋敷全体の構成を完存している点においても価値が高い。




 

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