角屋



 
登録有形文化財 (平成28年2月25日登録)
長崎県平戸市田助町字浦方68
建築年代/明治後期
用途区分/廻船問屋・旅館業
登録範囲/主屋
公開状況/非公開


【指定理由説明書きより】
田助湾に面する敷地に西面するL字型平面の木造2階建、入母屋造桟瓦葺で、下屋を巡らし、正面中央に入母屋玄関を構える。正面と海側の背面は広い間口にガラス戸をたてる。1階東寄りを土間とする他は、上下階とも中廊下沿いに居室を配し、造作も洗練されている。


【日本ナショナルトラスト2003年3月発刊の「平戸の町並み」より抜粋】
鶴屋商会は、鶴屋旅館として知られた建物で、規模の大きな木造2階建である。2階は、海側に10畳・4畳・4畳の3室、中央列に5畳1室、道路側に6畳と4畳半を配する。縁や廊下がこれらの部屋を取り巻く。海側の部屋からは、田助湾ほ一望に見渡すことができる。規模の大きさや優れた内部意匠など、田助に現存する旅館建築の中でも高い建築的価値を有する。敷地内に「維新之英傑會合之地」と記された石碑があり、高杉晋作や西郷隆盛ら、薩長の志士が田助で会合した歴史を示すものである。(鶴屋商会は昭和期において家電製品販売業を営んでいた)



 

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