清水家住宅
Shimizu



 
登録有形文化財 (平成15年7月17日登録)
長崎県島原市上の町865
建築年代/明治後期
用途区分/商家
登録範囲/主屋
公開状況/非公開

島原城址東方の森岳商店街に所在し、島原街道に西面して建つ平入つし2階建の商家建築である。屋号は「角の新宅」と云い、明治期の当主は島原新聞の創設者・清水繁三氏であった。江戸期の島原の大型町家は上手の座敷前に塀で囲んだ坪庭を設けることが一般的であったが、当家は前全面に下屋を葺き下ろし、嘗ての坪庭部分を居住空間に取り込む形となっている。これを島原における近代町家への変遷過程が見て取れるものと評価する向きもあるが、一方で島原町家としての独自性は薄れている訳でもある。


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