益富家住宅 |
長崎県指定史跡 (平成20年2月22日指定) 登録有形文化財 (平成16年11月29日登録) 長崎県平戸市生月町壱部浦182-1 建築年代/嘉永元年(1848) 用途区分/漁家(鯨組船主) 登録範囲/主屋・座敷・御成門・恵美須神社 公開状況/非公開 平戸島の更なる奥にある生月島に所在する漁家屋敷である。但し漁家と云っても江戸期の全国長者番付に大関級で幾度も名を連ねた豪家で、「西海捕鯨の雄」と謳われた益富組の組主の居宅である。その全盛期には使用船数200余艘、3000余名の加子を持ち、享保から万延期までの130年余の間に21700余頭の鯨を捕獲し、収益は実に金330万両に及んだと云う。鯨の解体作業は納屋場と呼ばれる浜辺の別建物で行われたため、屋敷規模は決して大きくはないが、離島に稀なる存在であることは間違いない。 |