島内(章子)家住宅
Yukiko Shimanouchi



登録有形文化財 (平成14年6月25日登録)
高知県香南市野市町上岡2604
建築年代/昭和10年(1935)
用途区分/農家
登録範囲/主屋・離れ・蔵・納屋・家門・風呂・石垣
公開状況/非公開

上岡集落内の南端、一族である島内幸家の東隣、島内克之家の南西に所在する郷士層から分家した農家建築である。前述の2家と同様に19世紀中頃に分家独立した家柄で「角家」と称されている。主屋こそ昭和10年に建替えられた比較的新しい建築ながら、蔵や納屋などの附属建屋は江戸末期のものである。主屋は玄関棟、居間棟、かま屋から構成され、複雑な屋根形状は新しい時代を感じさせてくれる。同一集落内に3軒もの一族の屋敷が文化財に登録される例は珍しく、各々の屋敷の個性が実に楽しい。

【指定情報】
主屋/・昭和10年(1935)築、木造2階建、桟瓦葺、建築面積130㎡、玄関客間棟・居間棟・かま屋棟の3棟から構成される。
離れ/江戸末期築、切妻造木造2階建、桟瓦葺、建築面積33㎡、桁行4間、梁間3間、1階を通り庭と外便所とし、2階に座敷を設ける。
蔵/江戸末期築、切妻土蔵造2階建、桟瓦葺、建築面積31㎡、桁行4間、梁間2間、屋敷地西側通路に沿って南北棟で建つ。
家門/昭和10年(1935)築、木造切妻造薬医門、桟瓦葺、屋敷東南隅に在る。
納屋/江戸末期築、切妻造平屋建、桟瓦葺、桁行8間、梁間3間、建築面積88㎡、東側に1間半幅の下屋を葺き下ろす。
風呂/昭和10年(1935)築、高地県下における初期の鉄筋コンクリート造の遺構
石垣/昭和10年(1935)築、敷地の南~西辺に築造される。

一覧のページに戻る