福田家住宅 Fukuda |
登録有形文化財 (平成14年8月21日登録) 高知県香南市野市町東佐古105 建築年代/大正13年(1924) 用途区分/酒造業 登録範囲/主屋・客殿及び離れ・応接棟・外塀・蔵及び番小屋・門及び庭間仕切塀・風呂及び便所・門 公開状況/非公開 県東部の旧野市町北域に所在する在郷の邸宅建築である。住宅は烏ヶ森山系の南端に位置し、西側を流れる物部川の河岸段丘上にあるため豊富な地下水に恵まれていたこともあり、嘗ては「千代の松」の銘柄で酒造されておられた。住宅は大正12〜13年頃に整えられたもので、時代分類的には近代和風建築となる。応接棟や門、外塀は鉄筋コンクリート造を採用し、これは県下における初期の事例とのことであるが、やはり土佐の地にあっては客殿や蔵に見られる白漆喰土蔵造の方が映えるように思う。 明治44年創業の造り酒屋の事務所と住宅。 2階建土蔵造の客殿及び離れは水切瓦で四層にみせる。 応接棟と門、外塀は県下初期のRC造(鉄筋コンクリート造)の事例となる。 酒造は兜沒c酒造として「千代の松」の銘柄で販売していた。昭和31年には637石の酒造量が記録されており、県下では中堅的な存在。 屋敷は烏ヶ森山系の南端に位置する。屋敷の西側には県東部の大河、物部川が流れている。 |