高月家住宅
Kouzuki



 
無指定・公開
愛媛県宇和島市吉田町鶴間1503
建築年代/安政6年(1859)
用途区分/商家(問屋業・町年寄)
残存建物/店舗棟
公開状況/公開 【国安の郷】

宇和島の北方に位置する吉田町の郊外にある「国安の郷」に移築された商家建築である。当家は伊達支藩3万石の陣屋町である旧吉田町の魚棚1丁目で酒や紙を扱う問屋業を営んでいた豪商で、屋号は法華津屋と称したが、家印に丸に三引を用いていたため三引高月家と称された。当主は代々甚十郎を襲名し、町年寄も務めたとのことである。桁行12間、梁間8.5間で床面積130坪に及ぶ大規模な建物ながら実は店舗部分だけの移築で、棟続きの居住部分は今でも旧所在地にそのまま残されている。

酒や紙を中心に扱った問屋で、質屋、魚網販売、金融など商売は多岐にわたった。
叶高月家と並んで旧吉田陣屋町を代表する大商家であった。
桁行12間、梁間8.5間の床面積130坪の巨大建築で、内部は2軒に分かれ、通り土間が別々にある。南予地方の大商家では、1棟の中を2軒に分けて使う事例を見かけることがある。

 

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