上芳我家住宅
Kamihaga



 
国指定重要文化財 (平成2年9月11日指定)
愛媛県喜多郡内子町内子甲1519
建築年代/明治27年(1894)
用途区分/商家(製蝋業)
指定範囲/主屋・炊事場・仕舞部屋及び便所・産部屋・離座敷・釜場・出店倉・物置・土蔵・離部屋・土地
公開状況/公開

四国地域の文化財に指定されている民家訪問の楽しさは、屋敷そのものが生産工場を兼ねた例が数多く残ることである。例えば徳島県には藍や塩を扱う商家的側面を併せ持つ生産農家が豪壮な屋敷を構えており、その姿は他ではみられないものである。愛媛県中部の内子町に所在する当住宅も明治期に木蝋生産で栄えた商家建築ではあるが、邸内には住宅部分の他に櫨蝋の生産施設が往時のままに残されており、製造販売を手掛けた民家である。同町内に所在する伊予式箱晒法を発明した本芳我家から江戸末期に分家し、櫨蝋生産が隆盛を極めた明治中頃に整備された屋敷である。

 

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