上甲家住宅 |
登録有形文化財 (平成14年2月14日登録) 愛媛県北宇和郡吉田町東小路甲71-1 建築年代/大正初期 用途区分/商家(酒・醤油販売業) 登録範囲/主屋 公開状況/非公開 中予・南予の境界となる法華津峠を越えて長い下り坂を終えた辺りが伊達宇和島藩の支藩・吉田藩の城下町・吉田である。僅か3万石の小藩ながら町の規模と整然とした町割りに驚かされる。また本町通沿いに残る豪商家の重厚さにも目を瞠るものがある。当住宅は通りに面して建つ切妻平入屋根土蔵造の典型的な商家建築であるが、所在する東小路は藩政期には家老屋敷があった場所。当家は明治末期に北郊の立間村から来住し、大正〜昭和30年代まで酒や醤油の醸造販売を行ったという。本来の商人町に残る藩政期の大店建築とは異なり、軽快な建前を特徴とする。 住宅が所在する東小路は武家屋敷住区で、明治39年に家老屋敷を購入。明治44年に北郊の立間村から移住し、大正年間から昭和30年代まで酒や醤油の醸造を行った。 主屋は桁行6.5間、梁間7.5間の土蔵造。 |