臥龍山荘
Garyu-sansou



 
愛媛県指定文化財 (昭和60年2月15日指定)
大洲市指定名勝 (昭和31年9月30日指定)
愛媛県大洲市大洲411-2
建築年代/明治38年(1905)
用途区分/実業家別荘
指定範囲/臥龍院・不老庵
公開状況/公開

大洲市内を縦断する肱川の河畔に建てられた別荘建築である。江戸時代までは歴代大洲藩主の遊賞地であった場所に、明治期に入って貿易業で成功を収めた河内寅次郎が建てたものである。敷地内には美しい庭園の中に臥龍院、不老庵、知止庵といった数寄を凝らした三棟の建物が配置され、肱川や冨士山など周囲に広がる自然景観を借景に取り込み、実に雅な空間を演出している。正直に云って雛なる地方都市で、これほどの名建築に出会うことは普通では有り得ない話である。「大洲、恐るべし」である。



 

一覧のページに戻る