藤田家住宅
Fujita



 
愛南町指定民俗文化財 (昭和50年12月5日指定)
愛媛県南宇和郡愛南町緑丙4196-1
旧所在地・愛媛県南宇和郡愛南町鹿鳴
建築年代/18世紀
用途区分/農家
指定範囲/主屋
公開状況/公開

県最南端の愛南町にある山出憩いの里温泉の敷地内に移築された桁行4間、梁間2間半の極小農家建築である。建坪は僅か11坪程で宇和島藩領における一般農家住居が残る稀有な例として貴重とされている。そもそもは現在地から北西2.5km程奥に入った鹿鳴地区にあった。室内は土間と8畳程の板間のみから構成される1室住居と呼ばれるもので、柱に手斧の痕跡が残ることから18世紀を下らぬ頃の建物と推測されているが、意外に重厚感のある材料が用いられており、庶民の家とはいえ良い家である。


 

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