佐藤家住宅
Satou



 
登録有形文化財 (平成28年11月29日登録)
徳島県三好市池田町マチ2343
建築年代/明治29年(1896)
用途区分/呉服商
登録範囲/主屋
公開状況/非公開

池田町の本町通に南面して建つ商家建築である。本瓦葺の屋根に卯建を上げる町家が連続する町並にあって間口4間半、奥行15間の屋敷規模は、決して大店に区分されるものではないが、両袖に家紋付きの鬼板を戴いた卯建を上げ、1階部分の腰壁を海鼠壁とする主屋の風情は重厚感に溢れたものである。平成7年に地元の池田町による町並建造物の調査対象となっており、それによると当家は阿波志に元禄14年に帯刀を許されたことが記録される旧家であることが判る。明治期に至り呉服商を営んだらしく、間取りは両脇の半間を除く間口全体を店の間とする商い重視の体裁となっている。座敷は2階部分に設けられており、吉野杉や屋久杉を用いた贅沢な造作であるらしい。




 

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