犬伏家住宅
Inubushi



 
国指定重要文化財指定 (令和2年12月28日指定)
徳島県板野郡藍住町東中富字大塚傍示2番地1
建築年代/昭和7年(1932)
用途区分/薬製造販売
指定範囲/主屋・座敷・応接室・書斎・離座敷・北蔵・乾蔵・味噌蔵・機械工場・五番蔵・東蔵・巽蔵・前納屋・表門・土地
公開状況/非公開

四国三郎の異名を持つ吉野川の北岸道路を車で走っていると藍住ICを少し西に行った辺りに大きな楠林を背景に土蔵で囲まれた大屋敷が目に飛び込んでくる。周囲は藍作地帯として知られた土地柄で、町名も藍住町とあるため、これが嘗て阿波藩の財政を支えたという藍屋敷かと思われる方も多いに違いない。しかし実は当家は犬伏古松軒製薬所の名称で「敬震丹」という薬を製造販売していたことで知られる。藩政期には藍作をしていたと当家所蔵の文書には記されているものの、屋敷を整えた時点では製薬家として知られる存在であった。






 

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