菊屋家住宅
Kikuya



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国指定重要文化財 (昭和49年5月21日指定)
山口県萩市呉服町1丁目1番地
建築年代/江戸時代初期(承応元年(1652)〜明暦3年(1657))
用途区分/商家(藩御用商人・大年寄格)
指定範囲/主屋・本蔵・金蔵・米蔵・釜場
公開状況/公開

長州藩の御用を務める傍ら、領内巡検使の本陣にも充てられた城下町・萩を代表する豪商家の居宅である。「菊屋の家は別格」と地元の方が口にするのは、あながち大袈裟な云い振りでなく、萩城郭の内外を区切る外濠脇に位置し、城下町を横断する本通りに面する屋敷からは、単なる御用商人という地位に止まらない、何か特別な存在感が醸し出されているようである。1千坪の半町を占める広大な屋敷規模も然ることながら、17世紀半ばの建築と推定される主屋は、江戸初期より藩主に従って入部した来歴・由緒を誇る象徴として、他では味わえぬ独特の魅力を放っている。


【菊屋家発行観光パンフレットより抜粋】
菊屋家は慶長9年(1604)、毛利輝元の萩入国に従い山口から萩に移り、城下の町造りに尽力して呉服町に屋敷を拝領しました。また阿古ヶ浜に藩士や足軽衆のための惣固屋を建てて住まわせたので、阿古ヶ浜を菊ヶ浜と称するようになりました。
その後、代々大年寄格に任命され、藩の御用達を務めて参りました。屋敷は、度々、御上使の本陣を命ぜられ、その他御究場所、恵民録役所等、しばしば藩の御用宅に借り上げられていました。従って先祖代々、"我家は私有であって然様なし"と常に御用屋敷としての体面整備に配慮して、屋敷建物を大切に維持してきたことから、全国でも最古に属する町家として重要文化財の指定を受けています。

 

 

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