福武家住宅
Fukutake



岡山県指定重要文化財 (平成16年3月12日指定)
矢掛町指定文化財 (平成4年4月1日指定)
岡山県小田郡矢掛町横谷1809

旧山陽道の矢掛宿から小田川を挟んで南東方の谷筋に所在する旧庭瀬藩領の大庄屋屋敷である。屋敷東側に長屋門を構え、西側には白壁の土蔵群が連なる豪壮な屋敷構えで南側の土塀には銃眼まで施されている。江戸初期に当地に土着し、代々庄屋職を務めていた当家が幕末の天保7年(1836)に大庄屋職を拝命した頃に主屋や長屋門などの主要建物は整備されたと推測されているが、以前には正保年間あるいは元禄年間(いずれも17世紀)の建築と推測されていたように記憶する。
長屋門は非常に格調高く重厚感のあるもので民家の表門としては白眉である。門奥には広大な前庭を経て破風付の式台玄関を備えた本瓦葺の大規模な主屋が建つ。安政年間に茅葺から瓦葺に葺き替えられたと伝えられる。




 

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