山田家住宅
Yamada



 
出雲市指定文化財 (昭和35年12月21日指定)
島根県出雲市大津町570
建築年代/江戸時代中頃
用途区分/本陣
指定範囲/主屋 2棟
公開状況/非公開
国道9号線を松江から出雲に向かい斐伊川に架かる神立橋を渡ると橋の袂左手に古色を帯びた小さな町がある。ここが古来より奥出雲地方と繋がる斐伊川水運の要衝であった大津町である。当住宅は町の中心部に所在し、本通りに面して広い間口を持つ。堂々たる塗屋造の構えは本陣建築に相応しいものである。嘗ては主屋の西側に続く土塀に御成門が設けられており、そこから松江7代藩主不昧公の時代に主屋西側に落棟で増築された座敷に直接上がる様になっていたとのことである。
昭和51年5月に発行された「ふるさとのすまいー日本民家集ー」(発売元/アリス館牧新社)に当住宅が以下の様に掲載されている。「宝暦初年、藩の作事大工により建築された。主座敷は他と隔離された公事に用い、廊下伝いの離れが貴賓の寝所とされた。座敷前に大障子を建てた土縁の造りは出雲本陣の特徴をよくとどめる。また臼庭の小屋組に特徴がある。」


 

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