藤間家住宅
Touma



 
島根県指定文化財 (昭和62年8月18日指定)
島根県出雲市大社町杵築南1048
指定範囲/主屋・勅使門
公開状況/非公開
出雲大社の門前町に所在する松江藩の御用商にの邸宅である。
江戸時代には酒造業の傍ら廻船業を営んた。松江藩からは五人扶持の士分格を与えられ、苗字帯刀も許されていた。更には出雲大社神領杵築6ヶ村の大年寄、大庄屋も兼ねたという。
街道に面して建つ杮葺唐破風の勅使門は民家建築としては例を見ないもので、慶応3年(1867)に山陰道鎮撫のために下向した西園寺公望卿が勅使として出雲大社に参詣した折に、当家が本営となったため瓦葺の御成門を壊して改めて新造したものらしい。(出雲市民文庫「出雲の御本陣」より)

出雲大社を背景にして木綿や鉄の積出港として栄えた宇龍港を本拠地として廻船業を営んだことで知られる。
交易物資は、東北・北陸・北海道から米、大豆などの農産物や烏賊・昆布などの海産物を購入し、地元の木綿・鉄などを中心に販売、また長﨑で砂糖を、備後国の松永など瀬戸内で塩を買入れ、境港や美保関、宇龍でそれらを販売していた。
明治5年の「柱替普請」時の棟札には、当家の廻船として「坤厚丸」「明神丸」寛宝丸「寛幸丸」寛栄丸「明治丸」「松尾丸」の7艘が記されており、宇龍港には5棟の蔵があったという(吉川弘文館刊「出雲と石見銀山街道」より)。

 

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