中村家住宅
Nakamura



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たたら製鉄や水運業に従事するとともに、庄屋役を務めた旧家。
中国地方を代表する大河・江川の東岸に広大な屋敷地を構え、明治15年築の主屋の他、江戸末期の建築とされる背戸蔵、米雑蔵、明治前期築の納戸蔵、主屋と同じ明治15年築の農具庫など多数の付属屋が点在する。中でも旧郷蔵は屋敷地の東南隅を突き出すようにして石垣を築き、その上に建てられた弘化4年(1847)の建築で、大貫村の郷蔵であり、美郷町浜原から解体移築されたと伝わる建物である。(郷蔵とは飢饉に備えて籾を貯蔵する蔵のこと)
主屋は六間取りの大規模な建築で石州赤瓦葺・切妻造の堂々たる佇まいである。南側には2階建ての離れを附属させている。
また石垣は江戸時代前期のものとされており、地元産の蛇紋岩を主体に延長125mにも及ぶ大規模なものである。当家から数kmの距離にある大森銀山と関わりも持ち、多数の銀山関係文書を保管していたことでも知られる。



 

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