矢田貝家住宅
Yatagai



登録有形文化財 (平成23年7月25日登録)
鳥取県西伯郡伯耆町上細見字樋ノ上486
建築年代/嘉永7年(1854)
用途区分/地主・醸造業
登録範囲/主屋・離れ・茶室・腰掛待合・土蔵・長屋門・庭門
公開状況/蕎麦店として営業中であったがH26.1以降休止中
JR伯備線の米子駅を出て岡山方面に向かう途中、10分程のところで右手の国道沿いに長屋門を構えた立派な邸宅があることに以前から気付いていたが、文化財登録されたことで当家の存在を詳しく知ることができた。当家は近世初期に出雲より日野郡に来住した鑪製鉄に関わる一族で、近世中期には溝口に移り、その後、幕末の嘉永年間に至って初代・斎一郎氏が上細見村に分家したことに始まるらしく、「倉屋」の屋号により日清戦争頃までは酒や醤油の醸造業を営んでいたという。3000坪の敷地を有し、商家らしからぬ別邸屋敷のような風情を醸しているが、これは大正~昭和初期に屋敷の南半に庭園や茶室を整備し、数寄屋風に改めた故のようである。
 




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