尾崎家住宅
Ozaki



 
国指定重要文化財 (平成25年8月7日指定)
鳥取県指定文化財 (平成23年3月22日指定)
鳥取県東伯郡湯梨浜町宇野1518
庭園は国指定名勝(昭和12年12月21日指定)
建築年代/明和年間(1764-1772)
用途区分/農家(宗旨庄屋・大庄屋)
指定範囲/国指定=主屋・仏間・土蔵・質蔵・南蔵・米蔵・味噌蔵・物置及び薪小屋・内長屋/県指定=新蔵・木蔵・板蔵・旧味噌蔵・ワラ置場・塀
公開状況/非公開
宇野の集落は日本海に面した低山間に展開する小集落で、国道9号線から脇に逸れ集落の中を縦断する旧道筋に入っても、何の変哲もない小家が展開するばかりの土地である。しかしこの旧道から更に南脇へ逸れた集落の最奥には多数の蔵群と二階建の納屋門に囲まれた集落の盟主然とした当住宅が鎮座している。これ程に素晴らしい民家が日本にもまだ残っていたかと体の芯から震えるほどに感動的な民家である。大規模でありながら簡素な雰囲気を保ち、かつ威厳に満ちている。「何故この様な土地に、これ程の民家が在るのか」、時間を忘れてじっくり想像に耽りたい。


【文化庁報道発表】
尾崎家住宅は、湯梨浜町の北端、日本海に面した宇野の集落に位置する。尾崎家は、室町時代に宇野に入り、近世には庄屋を勤め、18世紀中期に現在の敷地に移転し、主屋、仏間、門長屋、土蔵群を新築した。主屋と同時期に作庭された庭「松甫園」は名勝に指定されている。主屋は、土間の独立柱など古い形式を残す一方、庭に面して数寄屋座敷を持つなど新しい要素も見られ、当地方の農家住宅の発展過程を示す。尾崎家住宅は、18世紀中期に遡る大規模な主屋をもち、仏間、土蔵群、門長屋は当地方の大規模農家の屋敷構えを伝えるものとして価値が高い。





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